化学系の書物の校正をする場合、やはり化学の知識がないのはかなり苦しい。
先日、誤記の確認をしていた文章の中に、「ジエチルエーテル」と「ジメチルエーテル」が出てきた。文の流れからして、おそらく同じ物質のことを言っているはずなのに、「エ」と「メ」が違う。いったいどっちが正しいのか?
これは、以前書いた「重油」と「C重油」の違いどころではないだろう。「C重油」は「重油」の一部だが、「ジエチルエーテル」と「ジメチルエーテル」は別物のはずだ。しかし、似ているものなのだろうか?それが置き換わっても矛盾はないのだろうか?
恥ずかしながら、そんなこともわからなかった。
そこで、また調べてみる。
まず、これらの物質の共通点は「エーテル」である。エーテルとは「C-O-C]の結合をしているものだ。
ジエチルエーテル(diethyl ether)はC4H10O、示性式はC2H5OC2H5.。別名エトキシエタン。
特異臭があり、麻酔性がある。揮発しやすくきわめて引火しやすい。油脂などの抽出溶媒として用いる。消防法で第4種危険物の特殊引火物として指定されている。普通、エーテルというと、この「ジエチルエーテル」をさすとのこと。
ジメチルエーテル(dimethyl ether)は、C2H6O、示性式はCH3OCH3.。別名メトキシエタン。
エーテルの一種で最も単純なもの。DMEと略称される。LPG(=liquefied petroleum gas液化石油ガス)の代替となる。LPGより引火性が低いので、ドライヤーを使うスプレーなどにも使用されている。
ということで、高校化学の参考書などを調べてみると、メチル基はCH3-、エチル基はC2H5
であって、簡単に言うと、メチル基の方がエチル基より炭素が少ないということだ。
ジメチルエーテルは燃料となり、ジエチルエーテルは溶媒となる。
ジメチルエーテルは引火しにくく、ジエチルエーテルは引火しやすくて危険。
このくらいの基礎知識があれば、文脈からジエチルエーテルなのかジメチルエーテルなのか、どちらがふさわしいかはわかるわけで、やはり、化学の基礎知識が必要だ。
化学のベンキョーしよ~っと。
先日、誤記の確認をしていた文章の中に、「ジエチルエーテル」と「ジメチルエーテル」が出てきた。文の流れからして、おそらく同じ物質のことを言っているはずなのに、「エ」と「メ」が違う。いったいどっちが正しいのか?
これは、以前書いた「重油」と「C重油」の違いどころではないだろう。「C重油」は「重油」の一部だが、「ジエチルエーテル」と「ジメチルエーテル」は別物のはずだ。しかし、似ているものなのだろうか?それが置き換わっても矛盾はないのだろうか?
恥ずかしながら、そんなこともわからなかった。
そこで、また調べてみる。
まず、これらの物質の共通点は「エーテル」である。エーテルとは「C-O-C]の結合をしているものだ。
ジエチルエーテル(diethyl ether)はC4H10O、示性式はC2H5OC2H5.。別名エトキシエタン。
特異臭があり、麻酔性がある。揮発しやすくきわめて引火しやすい。油脂などの抽出溶媒として用いる。消防法で第4種危険物の特殊引火物として指定されている。普通、エーテルというと、この「ジエチルエーテル」をさすとのこと。
ジメチルエーテル(dimethyl ether)は、C2H6O、示性式はCH3OCH3.。別名メトキシエタン。
エーテルの一種で最も単純なもの。DMEと略称される。LPG(=liquefied petroleum gas液化石油ガス)の代替となる。LPGより引火性が低いので、ドライヤーを使うスプレーなどにも使用されている。
ということで、高校化学の参考書などを調べてみると、メチル基はCH3-、エチル基はC2H5
であって、簡単に言うと、メチル基の方がエチル基より炭素が少ないということだ。
ジメチルエーテルは燃料となり、ジエチルエーテルは溶媒となる。
ジメチルエーテルは引火しにくく、ジエチルエーテルは引火しやすくて危険。
このくらいの基礎知識があれば、文脈からジエチルエーテルなのかジメチルエーテルなのか、どちらがふさわしいかはわかるわけで、やはり、化学の基礎知識が必要だ。
化学のベンキョーしよ~っと。