「原稿用紙10枚を書く力」(齋藤孝)という本を読み終えた。
この本、大分前に買ったもので、半分くらい読んだまま放置し、その存在すら忘れていたのだが、先日要らない本をブックオフに処分しに行こうとして、机や書棚の周りを整理したら出てきた。そこで、再度読むことにした。
こういうのを読むと、そこに書いてあるとおりにしてみなければいけないような気分になり、そのプレッシャーに負けて読むのもいやになってしまうことが多い。だから、今回は、とにかく最後まで読み飛ばそうと考えた。
書く前に、材料や構成を考えること。3つのポイントを選ぶ。自分のポジションを決める。
まず量から始める。等等、文章を書くにあたっての要点がいろいろ書かれていたが、それをなんとなく頭の隅にとどめる程度にして、当面、好きなように書き続けようと思った。
私は日頃、全く直感的に文を書いている。それほど長いものでもないし、大したテーマがあるわけでもないから、それで一応成り立っているのだが、結局駄文を超えることができない。しかし、いいものを書こうとすると、それはなかなかエネルギーのいることであり、そう毎日努力することはできそうもない。だから、自分を甘やかして、とにかくなんでもいいから書いてしまえと思っている。まあ、いつかは気合を入れて書くときが来るかな?
そのときは、またこの本を参考に開いてみたりしてみよう。
ところで、「文章の書き方」みたいなテーマの本は今までも何冊か買ったことがあるように思うが、この本は何で買ったかと思うと、私の場合、著者のプロフィールを見て、「1960年、静岡県生まれ」なんてところで選んでいるのである。おお、私と同じだよ、と思って親近感を持ってしまうわけだ。ところが、その次に「東大法学部卒業」なんて書いてあって、なんだ、私とは全然違う部類の人間だな、と思ったわけだが、それでも最初の共通点を捨てがたく、買ってしまったわけだ。
だいたい、同じ年に同じ郷土に生まれたからって気が合うとは限らない。同級生にもいやなやつがいっぱいいたわけだが、なぜか、特に同年代の人間に関心を持つわけだ。
自分と同じくらいの年月生きてきた人間、しかも本を出すような優れた人間が、何を考えてるのかってことは興味がある。私は、そういうのを追い求めるクセがあるらしい。
この齋藤孝という人、他の著書では「声に出して読みたい日本語」という著書で話題になった。この本はかなり売れただろう。私も買ったような気がするが、結局読まずにブックオフに売り飛ばしたような気がする。本当に声に出して読んだ人はどのくらいいるのだろうか。確かにいい文章が載っていると思うけど、私の場合、作品を朗読するような趣味は今はない。それもひとつのプレッシャーになってしまう。
だから、少しでもいやだなと思うことはやめて、やりたい事をやって行こうと思っている。
ああ、構成を考えないで書くとこういうことになるのです。
支離滅裂になってきました。
結論を書かなくちゃね。
この本は、実際、結構書くための参考になりましたよ。
ただ、実行に移すのはもう少し猶予をください。
それから、この本はわかりやすく読みやすかったので、この人の他の著書、「読書力」「人を10分ひきつける話す力」「自己プロデュース力」なども読もうと思っています。
以上。