納得できないこと。
ダイアモンド・プリンセスの隔離政策は失敗だった。感染者がたくさん出た。
それは、きちんと感染領域と非感染領域を分けていなかったからだという。
船の中には人間が3700人もいて、特殊な構造の空間であり、しかも船の所有・管理者は日本ではなく、乗務員も客も日本人ではない外国人もたくさんいるとなれば、それへの対処を日本政府に丸投げされても、かなりな難題だと思う。
それだけの人間を下船させて宿泊施設を用意することもできなかっただろうし、従業員以外の外部の人に客の世話をさせることもできないはずだ。
だから、完ぺきな隔離はできないことになる。
だから、ずるずる感染してしまうし、元々の持病が悪化してしまう人さえ多発する。
医務室は1個しかない等という情報がある。
具合が悪いと訴えても、対応してくれず、放置されていたという。
そんな中で、新型コロナウイルスに感染した80代の男性と女性が、数日前に下船して病院に入院して治療を受けていたが、今朝亡くなってしまったそうだ。
それについては、どう考えても、本格的な治療をするのが遅すぎたとしか考えられない。
どうしてすぐに医療機関に連れていってくれなかったのだろうか?
連絡が通じなかったのか? 患者からの訴えがどうして伝わらなかったのか?
原因をはっきりさせないといけないではないか。
もし医療関係の人に伝わっていたとして、それでも下船できなかったとしたら、それは、受け入れ先がみつからなかったから?
感染者が次々に発生してしまったら、収容する病院がない。
そして、治療を受けられないまま重症化して手遅れとなり亡くなってしまう。
それって、武漢と同じではないか。
今、日本各地でじわじわと感染が広がっている。
この病気は、ものすごい感染力である。ワクチンができないかぎり全員に感染してしまう勢いだ。
50歳以上の人は重症化し、亡くなる確率も高い。
この先、日本社会にどんなことが起こるのか、考えると恐ろしい。
政治家は「適切な対処をした」などと言っているが、どうしていつもそういう回答になるのだろう。
「努力したけど、結果として速やかな対処ができず残念です」というような回答はどうしてできないのだろう。
それが、今日の納得できないことです。