ここにきて、もはや日本国内各地に感染が広がり始めた新型肺炎コロナウイルスだが、こうなってはもう罹患者を隔離もできない状態で、なるがままに拡大していくしかない状況である。
すると、不思議なことに、「コロナウイルスはそれほど怖い病気ではなく、新型インフルエンザと同じなのだ」などという情報が流れ始めた。「新型インフルエンザもかつては大騒ぎされたが、今では社会のなかで自然になじんでいる」などとテレビ番組の中で言う人もいる。
だが、次々に肺炎になって入院していく状況を見たら、とてもインフルエンザと同じとは思えない。
感染力もものすごく強いし、肺炎になってしまったら、普通の肺炎の治療では治らないようである。
インフルエンザと違ってワクチンもないし、特効薬もない。
強烈なインフルエンザとノロウイルスを掛け合わせたような感染力。人から人へは風疹並みの勢いでうつるようだ。
あとは、個人個人が予防に心がけるだけしか方法がなく、運に任せることになる。
だから、パニックが起きぬように「恐れるほどのものではない」などとウソを言っているか、あるいは、本当に甘く見ているのだろう。
世の中は、深刻視する人と楽観視する人の二極に分かれている。
私は、前者の深刻視するほうの部類である。
医療現場が対応に追いつかなくなって武漢のようになるのが一番怖い。
医療従事者が感染してしまい重症化するのが心配だ。
普通、インフルエンザの治療にあたっている医師が感染して肺炎を起こし命を失うなんてことはあり得ないだろう。どれだけコロナのほうが危険かは歴然としている。
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自分にできることは、手洗い・うがい・アルコール除菌・極力人ごみに外出しないこと。
栄養と睡眠をとって、免疫力を高めること。
その程度しかない。
そうなると、電車での外出などは控える。
そういえば、自家用車が一番安全なのかなと思う。
危ないのは、多くの人間が同じ密閉空間に長時間いることである。
もしそこにウイルスの陽性者がいたら、感染してしまう可能性が高くなるからだ。
短時間だったらそれだけリスクが減る。
だから、やはり新幹線や特急の指定席なんかに長時間乗っているのも危ない。
人が密集はしていなくても、窓もドアも空かず同じ車両に居続けることになる。
鈍行電車でドア4つなんていう車両だったら、駅に着くたびにドアが開くから換気ができる。
しかし、満員電車だと人々が接近するし、たくさんの人が乗るので感染者の存在確率も高くなる。
いったいどうしたらいいんだ?
バスツアーもダメ。宴会もダメだ。船はクルーズも屋形船もダメだ。
やはり「ひきこもり」が一番安全。
出かけるとしたら、人の少ないところを歩いていく。自転車がいいかな。
遠くだったら自家用車だな。
放送大学面接授業も気をつけよう。同じメンバーで2日間缶詰状態。学習センターへの往復も都心の電車は危ない。
そうなると、今年は、インターネット授業が良いかも。
コンサート・ライブ・講演会・映画は行かない。
自分の行動範囲は縮小されるだろう。
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都心に通勤している家族のことは心配だ。
本当にどのくらい感染が広まってしまうのか、社会に及ぼす影響はどのようなものか。
先が見えない。