昨日は、日本フィルの公開リハーサルを観に行ってきました。
クラシック音楽鑑賞の趣味があるわけではないので、音楽のことはほとんどわからず、しかもリハーサルでは何の曲を演奏するのかも事前には公開されていません。
結局のところ、曲はベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」(エロイカ)の1楽章でした。さすがにこの曲は有名なので聴いたことはあります。
そこで魅了されたのは、指揮者のカーチュン・ウォン氏です。指揮者ってこんなにしなやかに表情豊かに全身が動くものだったんだ、と本当に見とれてしまいました。
なんかスポーツクラブのインストラクターにも劣らないほどの全身運動なのですね。そして、オーケストラの奏でる音楽は指揮者によって変化し、作りあげられるということがはっきりとわかるのでした。
このウォン氏は、昨年日本フィルの首席客演指揮者に就任された方だそうです。シンガポール出身の36歳の人ですが、演奏者に対しては英語を使い、時々客席に向かって日本語で話してくれました。その他に中国語や色々な言語を話せるのではないかと思います。子どもの頃からトランペットを吹いていたようです。
客席に向かって話しかけてくれるところなど、とても気さくな人柄を感じました。
ぜひとも本番の演奏が見てみたくなりましたが、本番は1月14日(今日)の埼玉会館と15日(明日)のサントリーホールでの演奏会だそうです。もうチケットを買うには遅すぎますね。曲目はこの曲のほかに、アランフェス協奏曲(ロドリーゴ作曲)もあるようです。
リハーサルでは、演奏は切れ切れで通しての演奏はなかったので、やはりちゃんと通しての曲を聴きたいし、カーチュン・ウォン氏指揮の今後の日フィルの演奏会に行けたらいいですが、チケットは結構高いので、なかなか手が出ないなあと思うのでした。
リハーサルは1時間で無料であり、客席の後ろ半分が解放されていましたが、ほぼ満席でした。
Kahchun WONG(JPO Principal Guest Conductor/ Chief Conductor(2023-)) conducts Mahler symphony No.5
追記:そういえば、リハーサルの途中でカーチュン・ウォン氏が客席に向かって、みなさん苦しくないですか?と日本語で聞いてくれる場面がありました。その時はよく意味がわからなかったのですが、マスクをしているからということだったのだと思います。
そういえば、演奏者は管楽器以外の人たちは全部マスクをしているのですが、指揮者のウォン氏もマスクをしていて、あんなに身体の動きが激しく、時々メロディーやリズムを歌ったりして言葉を発してアドバイスをしていくので、一番苦しいのではないかと思います。
指揮者にマスクというのが、一番きついんじゃないんでしょうか?
お客はただ黙って座っているだけなので、できたら指揮者のマスクをはずすようにしてあげられたらと思いました。
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