山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

あの夏の海の記憶

2024-08-11 11:40:58 | 音楽

今日の一言のお題は「夏に聴きたい曲」
私は、音楽はあまり趣味がないので、これと言って思い浮かばなかった。

夏っぽい曲と言えば、サザンの「勝手にシンドバット」とか、松任谷由実の「真夏の夜の夢」が浮かんだけど、特に好きなわけじゃない。

そういえば、ほとんど何も連想されない中、子供の頃、地元の海に泳ぎに行ったときに、海の家のスピーカーから大音響で流れていた歌を思いだした。

奥村チヨ 「恋の奴隷」 1969

それは、奥村チヨの「恋の奴隷」だ。
調べてみると1969年1月に発売されたらしいので、きっとその夏にヒットしていたんだろう。

そのときの鮮明な記憶といえば、

私が海のずっと沖のほうに泳いでいき、波に漂いながら振り返って岸のほうを見ていた。

太陽がぎらぎらかがやいていた。

最近知ったことだが、故郷の海は北向きで、沖から岸を見ると南方向だ。

だから逆光なのだ。

はるか遠くに海水浴場が見えて、海の家がある。

さすがにあまりにも沖まで泳いできてちょっと心細かった気がする。

人の声なんか聴こえない距離なんだけど、そこから奥村チヨの「恋の奴隷」が朗々と流れていたのだった。

そうして、私はその岸に向かって戻っていった。

あの一瞬の光景と歌が忘れられないのだ。

今聞いてみるとすごい歌詞である。女が男好みの女になりたいだと。悪い時はどうぞぶってだと。

暴力男か。確かに女が奴隷になりたがってるわけなんだからな。

そんな歌詞なんか関係なくって、とにかく、当時の夏は音質の悪いスピーカーから、イケイケどんどんと歌謡曲を流していたのだよ。

夜になれば、盆踊りで、炭鉱節だの八木節だの、東京の人間でもないのに東京音頭なんかも踊ってたな。

あの頃は、楽しかったような気がする。

何も考えないで暢気に暮らせた時代。

 


コメント    この記事についてブログを書く
« 練馬区中村橋千川通り | トップ | 今どきの子は泳がない »

コメントを投稿

音楽」カテゴリの最新記事