新安比温泉は、日帰り専用の入口があり、宿とつながっています。
脱衣所はとてもオシャレな雰囲気。
露天風呂は新しく、心地よい風に身を任せながら気持ちよく過ごせました。
奥のお風呂は深めです。
露天風呂は、どうやら沸かし湯の感じがしました。
温泉の露天だったら、ずっと入っていたいものです。
さて内湯には、沸かし湯(ラジウム鉱石泉)と濃厚なオレンジの浴槽があります。
ミストサウナに水風呂もあります。
オレンジの浴槽は強塩泉です。
水1kgに塩が10g含むお湯なら塩泉、15gで強塩泉に分類されるところ、静流閣のお湯は20gもの塩分が含まれており、その塩分濃度は海水の約2倍というのですから凄いのです!
源泉は掛け流しですが、温度調節のため約10%の加湯をしているそうです。
入浴しようと足を入れた途端、強烈にピリピリして、思わず「イタタッ」と呟いてしまいました。
体を沈めると、脚さえ見えないほど濃厚なオレンジ色です。
すぐに体がポカポカして、心地よく長湯はできる温泉ではないのですが、何度か体が慣れてくるうちに、刺激が快感に変わってきました。
どのくらいかわかりませんが、お湯に浸かったまま知らないうちに寝てしまいました。
ふと目が覚めた時、隣にいた方が心配そうに見守ってくれていたようでしたが、何しろ脚さえ見えない温泉ですので注意が必要かもしれません。
さて旅館部には、瀬戸内寂聴さんお気に入りという「らくらく湯」は、ほんわかと硫黄の香りがする泉質の違う温泉です。
こちらも体がポカポカよく温まるお湯です。
湯上りに少しゆっくりしたくなる温まりのお湯は、強塩性の温泉と比べて湯ざわりが滑らかで、刺激も少ないです。
そのため、シニア層に人気が高いとか。
私はどちらもぞれぞれに風情があり、どちらとも好きなお風呂でした。
時間があれば絶対にもう一泊したくなる、とても良い温泉でした。
**撮影 2012年5月12日**