鶯宿温泉の開湯は天正年間の頃、約450年前。
開湯伝説によると、ウグイスが川床で傷を癒しているところを加賀国から移住してきた木樵「助」と名乗る男が発見したと伝えられ、以後は近郷の僧侶の助力もあり、庶民の湯治場として整備し、ウグイスの伝説に因み、鶯宿と名乗るようになったそうです。
戦後になると、盛岡市の急速な都市化に伴い、奥座敷としても発展していくこととなりますが、昨今昔ながらの湯治場のスタイルと比較的大規模な旅館が林立する行楽温泉の二面性を持つようになります。
平成21年4月には温泉街中心部の廃墟旅館を撤去し、足湯のある「うぐいす湯の里公園」が開園し、親しまれている鶯宿温泉。
「偕楽苑」という宿に宿泊してみました。
庭園の桜が美しい2012年5月13日に初訪です。
家庭的な雰囲気の宿でした。
お部屋に続く廊下の向こうは・・・
6畳程度の和室とツインベッドの2間です。
窓の向こうには、散った桜の花びらが 地面をピンクに染めていました。
お部屋にはタイル貼りの内湯がありました。
館内の所々にどこか懐かしいものや昭和レトロな雰囲気があります。
客室総数26室のお宿ですが、シニアの宿泊者が多いように感じるのも、考えてみると日本の人口の多くは「昭和生まれ」なんですよね。
こんなメッセージが添えてあると少し嬉しいですよね。
夕食はお部屋でゆっくりできました。
このお膳の数、大名御膳みたいですよ~!
釜めしはホタテ。
この釜めしと味噌汁があればそれだけで私は十分なのですから、一晩でこんなに食べきれません。
食べ疲れて、そのまま寝てしまうという有様・・・
さて、 鶯宿温泉は硫黄泉です。
露天風呂から渡ってくる風が気持ち良いです。
サウナも完備されている内湯。
朝ご飯からイカのお刺身があったり、卵が2個もあったり、誠に贅沢な朝ご飯でした。