プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

宣山明

2015-01-07 23:14:59 | 日記
1960年

宣山明投手…(19歳、宇部商)、右投げ右打ち、身長1㍍71、体重62㌔

・夏の全国大会の山口県予選では準々決勝で敗退したが、第一戦の対下関西高戦では2安打、16三振の快投をやっている。外角低目へのコントロールのある速球を生命としているが、カーブはまだ甘い。打力もあって夏の3試合では11打数6安打3打点、打率五割四分五厘をマークしている。十月二十六日広島市民球場で行われたカープの新人募集テストに応募した五十一人の中から投手四、内野手一人が残され、さらにフルイにかけられた末、宣山投手一人が採用となったもの。やっぱりテストはやってみるものと関係者は大喜びだったが、このテストの遠投でホーム・プレートから中堅バック・スクリーンに軽々と投げ込んで門前コーチを驚かせた強肩の持ち主がいたそうだがこの方は採用にならなかったらしいが惜しい気がする。
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雑賀幸男

2015-01-07 22:57:59 | 日記
1964年

同じ関大出身でも広島の雑賀は西川ほど話題になっていない。大学時代はシャープな打撃を売り物にして高く評価されていたが、あきっぽいファンは関大のスラッガー雑賀が、広島にいることさえいつの間にか忘れていた。その雑賀が一軍のベンチ入りした。「ボクなんか、まだまだと思っていますよ。ポッと出がすぐ働けるなんとそんな甘い考えは持っていませんが、何事も勉強だと思います」雑賀は腰を痛めてファームでも余りパッとした存在でなかった。その雑賀に復調のヒントを与えてくれたのが米山コーチだった。「大学時代のフォームを思い出せ。それがオマエにもっとも適しているのだ」
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唐崎信男

2015-01-07 22:52:59 | 日記
1964年

首位をかけた激戦の続く南海にまた新しい話題の主が生まれた。西鉄戦で走りに走った唐崎である。唐崎は国貞の活躍に刺激されてベンチ入りした小泉や東谷、中条らと同期の四年生。ベンチ入りホヤホヤの唐崎が南海カラーまる出しのがめついベース・ランニングを見せて鶴岡監督を喜ばした。南海にはテスト生からスターにまで成長した選手が多い。その唐崎も今でこそ将来有望といわれているが、入団当時は無名のテスト生だった。出身は福岡県の豊津高。いわゆるカベ(バッティング練習専用捕手)として入団したのだから常に忘れられたような存在だった。この唐崎が首脳陣の目にとまったのは快足のたまものだといえる。柚木コーチは、その快足を買って捕手から内野、さらに外野手へと転向させ、腕っ節の強さを利用して打撃に生きるようアドバイスした。真面目な唐崎は一生懸命練習に打ち込んだ。それがやっと認められて先日のベンチ入りとなったものである。話題の快走をやってのけた唐崎は、「無我夢中だった。なにがなんでも本塁をとってやろうという気持だったが、もう少し余裕を持ってプレー出来るようにならなければ・・・」と真剣な表情で反省、「やっぱりファームと一軍とではすべてにスピードが違いますね」とも話していた
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岡田忠弘

2015-01-07 22:29:44 | 日記
1960年

古くはエース米川、それに土橋と、いずれも軟式野球出身の投手だが、このところオープン戦で、すっかり自信をつけた岡田忠弘投手も、明大の軟式野球出身である。だから、岡田は三代目ということになる。ところでこの岡田というのが変わっている。三十三年春のテストに参加したのだが、足のはやいこと、腰のバネのよいことに眼がつけられ、採用された。もちろん投手として二軍に編入され、精進がはじまったのだが、バッティング・ボールを投げるのがせい一ぱいで、中にはレギュラーの連中がいやがるのもいた。投手としての基礎がみっちりできていないのだから、死球を食わせられることもあったからだ。二年目の三十四年は、どうにか格好がつき、公式戦には五イニング投げているが、印象はコントロールがわるいということだった。ただ、心臓の点ではなみなみならぬ持主で、これがこんどのオープン戦に大いに役立っている。だから投手としてのテクニック、インサイド・ワークは、今後に残された課題で、これをペナント・レースという大事な試練場で、岡田がどのように身につけていくかどうかに、今後の成長いかんがかかっているようだ。ところが、面白いことに軟式出身四代目の投手がいることだ。それは、この春入団した、大阪の浪速工業出身の岩名投手である。これは保井コーチの友人の紹介によって、テストして入団させたものだが、現在ファームで猛練習中である。それにしても東映はどこまでも、軟式投手に因縁の深いチームである。
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