プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

池田茂

2015-02-08 18:55:07 | 日記
1978年

ドラフト外選手やテスト生出身選手の評判がなかなかいい今年のキャンプで、早くも監督から、「先発要員で使ってみたい」と、大変な惚れられようなのが大洋のテスト生ルーキー池田茂投手(22)だ。「フォームが素直だし、実に回転のいいタマを投げる。ちょうど小野(大毎ー大洋ー中日ー退団)が入ってきたときの感じに似ている」と、別当監督や土井ヘッドコーチがつきっきりで目を光らせている。この池田、昨秋のテストでは外野手で合格した変わり種。首脳陣の目に止まったのも100メートルを運動グツで走って、11秒7の俊足だったから、というエピソードの持ち主。といっても投手もちゃんと経験している。福島・郡山工時代は投手で、福島県予選でベスト8進出。卒業時には、「10球団から誘いを受け、その中に大洋も入っていた」(池田)というから、まんざら大洋と縁がなかったわけでもない。早大を受験して失敗。一浪して今度は法大に入ったが、1年上には江川、金光、植松らそうそうたる連中がいて、練習も満足にできない状態。そこでたまたま誘いのあったノンプロのデュプロへ中退して入社したが、ここでもセールスの仕事が性に合わず、わずか3ヶ月で退社。そうなると、ますます野球がやりたくなるもの。「どうせなら…」と、高校時代に知っていた湊谷スカウトを頼ってテストを受けたというわけだ。大洋は現在、一軍が草薙、二軍は焼津でキャンプを張っているが、この池田はもちろん、一軍組。一軍には9新人のうち、6人が抜テキされているが、その中でもこの池田が一番の掘り出し物と評判である。「新人はいろいろなところをやらせて適性を見極めるのが普通だが、池田の左腕からくり出す速球は天性のもの。なんとかマンツーマンで大きく育て上げたい」と首脳陣。一軍の左投手といえば、非力な宮本と大川ぐらいで、いずれもワンポイントピッチャーでしかない。「ずいぶん回り道をしたけど、やはりプロへ入ってよかった。これをきっかけに早く一人前のプロのピッチャーになりたい」という池田だが、うまく育てばリーグ最低の投手陣にもカツが入ろうというもの。数多いテスト生の刺激剤としても、台頭が注目される。
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松本照夫

2015-02-08 18:04:10 | 日記
1964年

プロ入り当時、社会部ダネにまでされた松本の名前が、その後さっぱり聞かれなくなった。ウエスタン・リーグの試合でも出たり出なかったりで、忘れっぽいファンはもう松本という投手が阪急にいたことさえ忘れかけている。松本が立教を中退して高知キャンプに参加した時は話題の焦点だった。中退時のいきさつがいきさつだったし、それにキャンプ・イン早々、松本のピッチングを見た阪急の首脳陣が、「コントロールがいい。プレート度胸にも見るべきものがある。15勝は出来る」とPRしたからだ。エェッ!大学を中退してプロでいきなり15勝?こいつはすごい。報道陣はどうせマユツバものだろうとたかをくくっていたが、それでも首脳部あ15勝確実というものだから、記事にしないわけにはいかなかった。杉浦によく似た落ち着いた態度、メガネの奥に光おとなしそうな目!だが、松本は話題の主らしくなかなか腹がすわっていた。シーズンに入って間もなく、合宿を出て下宿生活にはいったり、新人とは思えぬ図太い神経の持ち主であることを示して、ナインの反感を買ったりもした。なによりもマイナスだったのは松本のピッチングに力が足りなかった点だ。いくらなんでもあれではプロに通用しない。コントロールと心臓が売り物といっても大学クラスのしろ物では…と株が急落するまで、時間はかからなかった。「来年は精根を入れなおしてやらにゃ…」天保コーチもこの15勝投手には、ほとほと手を焼いているようである。
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恒村勝美

2015-02-08 17:38:57 | 日記
1972年

無名の恒村は速球を武器に最高17奪三振の記録を持つ本格派。熊本の人吉の自宅が川上監督の実家にほど近く、巨人は子供のころからのあこがれだったという。上背もあり、将来が楽しみな大型投手である。
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中井康之

2015-02-08 17:36:03 | 日記
1972年

中井は中央球界にこそあまり名を知られていないが、関係者の間では前々から注目されていた。在野の逸材として、東の鈴木(成東ー中日)西の中井、といわれていたほど。今春、京都第二代表として近畿大会に出場した時、12球団のスカウトがネット裏に勢ぞろいした。夏の予選でも全球団のスカウトが中井の一挙手一投法を追った。これまでの成績では今春の近畿大会が最高。甲子園への出場チャンスはなかった。ワンマンチームでバックの援護力がなかったからだ。投法はスリークォーター気味で速球の威力は高校生ばなれしている。毎試合15~16個の三振を奪っていることからも、その威力がうかがえよう。カーブもいい中井は「シュートを自信をもって投げられるようになれば…」といっているが、この球は今後の課題である。巨人は中井の腰、バネ、肩の強さなど、こと細かく調べあげ1位指名のチャンスを狙っていた。ドラフトのクジ引きの順位が11位で顔をしかめていたが、他球団が指名しないのをみて跳び上がって喜んでいた。堀内二世、巨人は中井に大きな期待をかけている。
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田村政雄

2015-02-08 17:27:14 | 日記
1976年

坂井が日ハムへ移籍、山下律が年々球威不足とあって、下手投げ投手がさっぱりの大洋だが、大張り切りのルーキー田村政(中大)の加入で、秋山監督もホッとひと息というところ。草薙キャンプ初日からいきなり120球ピッチング。それも「五分程度にしては伸びのある速球」(松盛捕手)を投げ込んで周囲を驚かせた田村の株は、目下気温の上昇以上の上がりよう。「スピード、右打者のヒザ元へ落ちるシュートの切れといい抜群、さすが東都リーグで通算39勝したエースだけのことがある」と、つきっきりの稲川コーチは早くも新人王当確といわんばかり。当の田村、3000万円ルーキーらしく「中日に入った田尾(同大)や杉村(ヤクルト、高知高)なんかには負けられん、早く主力選手相手に投げてみたい」と大変な鼻息だが、ここ数年伸び悩むドラフト1位選手の中で、田村政は別格、早くも評判。
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夏目順三

2015-02-08 12:04:28 | 日記

1955年

夏目順三投手(右投右打、18才)豊川高、五尺七寸五分、十七貫

オーバー・スローからの速球を武器とする本格派の投手、ドロップも大きい。
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浜島清光

2015-02-08 12:02:08 | 日記
1955年

浜島清光投手…右投右打、18才、刈谷岡高、五尺七寸五分、十八貫五百

地元の刈谷出身だけに早くから中日入りが決定していた、非常に柔軟な体格に恵まれ、切れのよいピッチングをする、スピードが加われば制球力がよいだけに登板の機会をつかむことだろう、毎日も話をかけていた。
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