1958年
ノンプロかプロ入りかその去就が注目されていた中京商高の伊藤竜彦投手(17)はこのほど地元の中日ドラゴンズ入りを決意した模様である。同投手は今シーズン春、夏の甲子園大会に連続出場、春の選抜では非力なバックスをささえて優勝戦までコマを進めたが球運つたなく済々黌に敗れたそして今夏大会には初戦で宿敵済々黌とぶつかるなど皮肉なめぐり合わせは大会の圧巻で、マンモスを埋める観客に事実上の優勝戦とまでいわしめた。1㍍76、66㌔の体格はずば抜けて大きい方ではないが、持前の柔軟なフォーム、オーバースローから外角低目にきまる速球は多治見工の河村に勝るとも劣らない。春以来カーブにも鋭さを増しているが何よりも制球力のよい選手である。とくに打撃が県下大会など三年間の通算打率は三割八分強と驚異的で県下随一のスラッガーである。このため一時は打撃転向の話もあったが本人はあくまで投手としてのプロ入りを望んでおり、中日もまた投手として高く評価している。契約は十一月になる模様である。
伊藤竜彦投手の話 まだ正式にきまったわけではないがプロにゆくなら地元中日に入ろうと決心した。家庭の都合もあって進学が望めない。ノンプロ日本ビールに就職したいと思っていた理由は将来のことやプロに入っても自分の力が通ずるかどうか迷いがあったためです。しかし暫く家でもできるならプロにいってもよいとの条件を得たのでプロ入りの決意を固めた。
ノンプロかプロ入りかその去就が注目されていた中京商高の伊藤竜彦投手(17)はこのほど地元の中日ドラゴンズ入りを決意した模様である。同投手は今シーズン春、夏の甲子園大会に連続出場、春の選抜では非力なバックスをささえて優勝戦までコマを進めたが球運つたなく済々黌に敗れたそして今夏大会には初戦で宿敵済々黌とぶつかるなど皮肉なめぐり合わせは大会の圧巻で、マンモスを埋める観客に事実上の優勝戦とまでいわしめた。1㍍76、66㌔の体格はずば抜けて大きい方ではないが、持前の柔軟なフォーム、オーバースローから外角低目にきまる速球は多治見工の河村に勝るとも劣らない。春以来カーブにも鋭さを増しているが何よりも制球力のよい選手である。とくに打撃が県下大会など三年間の通算打率は三割八分強と驚異的で県下随一のスラッガーである。このため一時は打撃転向の話もあったが本人はあくまで投手としてのプロ入りを望んでおり、中日もまた投手として高く評価している。契約は十一月になる模様である。
伊藤竜彦投手の話 まだ正式にきまったわけではないがプロにゆくなら地元中日に入ろうと決心した。家庭の都合もあって進学が望めない。ノンプロ日本ビールに就職したいと思っていた理由は将来のことやプロに入っても自分の力が通ずるかどうか迷いがあったためです。しかし暫く家でもできるならプロにいってもよいとの条件を得たのでプロ入りの決意を固めた。