プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

内山憲一

2017-08-07 20:42:44 | 日記
1985年

エースの内山は右の本格派。182㌢の長身から投げ下ろす速球は県内屈指。これに切れ味の良い縦に落ちるカーブと横に曲がるスライダー気味のカーブを交えたピッチングには、プロ球団のスカウトも一目置いているようだ。昨年夏の大会は一人で投げ抜き、ベスト4入り。この春の大会でもベスト8入りを果たしている。夏の大会後に痛めたひじが心配されていたが、順調な回復を見せており、再び快調なピッチングが楽しめそうだ。内山のほかにも投手陣は豊富で、夏までに二~三人に絞り込んでいく。

甲子園出場を目指し今大会にすべてをかけた内山の最後の夏が終わった。2、3回戦二試合で25点をたたき出し、チーム打率5割5分6厘という驚異の農大二打線から毎回の9三振を奪い、敗れはしたが大会屈指の右腕にふさわしい投球を演じた。「一球たりとも気を抜いたボールはない。これまでの最高のピッチング」と悔し涙を両目にいっぱいためながらはっきりと言った。三年間のすべてがこの日投げた129球に集約されていたといっていい。それほど見ごたえのある投球だった。昨年の夏、二年生ながら準々決勝で佐波農の笠原(現ロッテ)に投げ勝ちベスト4進出の原動力となった。プロのスカウトの目にもとまり「伊勢崎商に内山あり」と強く印象づけた。しかし、秋の大会は初戦となった2回戦で敗退。そして今春は、準々決勝で農大二に1-7でコールド負けを喫している。「組み合わせが決まった時から農大二とやることだけを考えていた」という内山、春の大会前から取り組んだフォーム矯正も六月中旬ごろからようやく身につき全身全霊をかけてのぞんだ試合だった。「低め球の伸びは素晴らしくカーブの切れは竹内よりよかった」(登丸一夫球審)というように、農大二打線は内山の前に三振の山を築いた。しかし、無情にも勝利の女神は伊勢崎商にほほえまなかった。試合後、農大二の斎藤章児監督に「ありがとうございました」と歩み寄った内山に対し「君がナンバー1の投手だ」と斎藤監督が健闘をたたえ、ガッチリ握手。「悔いはありません」と額の汗をぬぐいながら三年間の思いを一言で語った。182㌢、76㌔、右投げ右打ち。伊勢崎三中出身。

1984年

二年生で右の本格派・内山がエース格。控えにアンダースローの三年生・蜂須賀と左翼・成田の両三年生がいる。内山は体全体をつかったフォームから、直球と二種類のカーブを投げ分ける、コントロールもまずまずで、横と縦のカーブはなかなか打ちにくい。蜂須賀はコントロールが生命。典型的な打たせてとるタイプ。成田はマウンド経験が豊富で度胸もよい。三人とも完投能力があり、その日の調子によって使い分けが予想される。監督のさい配も見どころ。
コメント
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