プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

上林成行

2017-08-25 21:54:37 | 日記
1972年

主戦格に台頭した上林が、松浦を助ける。松浦がワザなら上林は力のピッチング。スリークォーターから投げる速球は重く「ストライクさえ投げていれば打たれない」(吉田監督)第二次準決勝の新日鉄光戦で2安打、1四球のまとまった投球で完封勝ちし、すっかり自信をつけた。

投打に一日の長があるクラレの順当勝ち。新日鉄・大町、クラレ・上林両投手とも好調なスタート、三回まで淡々と進んだ。しかし二巡目にはいった四回、当たりの出たしたクラレ主軸打者につかまった。先頭の安川が中前へ今大会初安打、林田四球で無死一、二塁。和田はつまりながらも左前へ持ってゆき、安川がかえって1点、さらに川田のバントで一死二、三塁としたあと、藤田が二塁後方に落として2点目をあげた。六回には敵失を足場に3安打で2点、七回にもスクイズを決めてソツなく加点した。上林はこのリードに速球、カーブをのびのびと投げ2安打、1四球と新日鉄につけ入るスキを与えなかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

嵯峨野昇

2017-08-25 21:33:55 | 日記
1963年

国学大・嵯峨野昇三塁手(22)=1㍍77、70㌔、右投右打、文学部四年、鎌倉学園出=は、二十五日、ノンプロ日立製作所に入社が決まった。同選手は入学してすぐ正一塁手、それ以来クリーンアップ・トリオを打ち、足も速い。今秋三塁へコンバートされ、東映、南海、巨人のスカウトから注目されていた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大場隆広

2017-08-25 20:47:32 | 日記
1967年

中日の新人大場投手が、二十日ウエスタン・リーグ、対阪神7回戦に先発、7回まで投げてプロ入り初勝利をあげた。

松本がようやく一軍入りしてきたあとだけに、大場の初勝利には、ネット裏で観戦していた西沢監督、近藤、大友コーチ、柴田スカウトら首脳陣は「夏からが楽しみだ」と喜んでいた。「オールスターあけからは、松本、大場の両左腕を先発させて・・・」と近藤コーチは、いきのよい投手陣を夢みている。大場はキャンプからオープン戦と順調に成長、西沢監督も「公式戦が楽しみだ」とさえいっていたほどだった。ところが、登板予定日になると雨で流れ、そのうちに肩を痛め、あせってフォームをくずし、中山コーチも「ことし一年はむりかもしれない」と悲観的だった。五月十八日、広島とのオープン戦に先発、二回で6失点の不成績を最後に試合にも出ず、じっくり調整した。一ヶ月、中山コーチとマンツーマンの練習で「腕の振りを大きくし、体重をもっと前にかける」大きなフォームになってきた。この日の先発が決まったのは、十日、大阪での対南海戦後。「3点はやるから、しっかり投げろ」と坪内監督に激励されての先発だった。6回まで3安打。7回3四球を連発、三宅のタイムリーを浴びて、鳥谷に交代したとはいえ「まさかあれまでもつとは思わなかった」(坪内監督)というほどの力投だった。ネット裏で好評だったのは内角低めにズバリと決まる重いストレート。このタマさえコントロールされれば、すぐ一軍でも通用するからである。

別府鶴見丘高時代も投手歴は三年生の一年だけ。まだすべて未完成の大場だけに、首脳陣の期待も大きいようだ。「スピードは松本の方があるが、タマは軽い。大場はスピードでは一歩後退しても、重いタマなのが魅力だ。カーブはどちらもシャープ。タマを放すポイントの、タイミングさえしっかり身につければ、一段と成長するはずだ。どちらもそれぞれの特色がある。二人が負けるものかせりあえば、きっとプラスになるはずだ」と近藤コーチはいっている。「大場を送り出せば、あとは外山です」と坪内監督は約束している。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする