プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

山口富夫

2018-04-24 21:06:52 | 日記
1973年

新人といっても横浜高、神奈川大、三協精機で鍛え上げている。二十四歳。タバコは日に20本、アルコールのほうは「たいして強くないが、ウイスキーなら半本ていど」の落ちついたふんい気を持つ男。最初に第一線へ出てくる新人とみられている。九州の土を踏むのは今度が初めて。「とても遠いところと思っていたが、飛行機に乗ってきたら意外に近かった」そうだ。それに、ライオンズには高校時代の三年間をいっしょに野球やった米山内野手もいるので「住みよいところのような感じ」がしてきたそうだ。「ドラフトで指名されるのを待っていたわけではないが、学生のころから一度はプロで投げてみたかった」のが、大学出のエリート・サラリーマンからライオンズ入りした理由。「これといった趣味は持たないし、この一年間は野球一本に全力で取り組んでみたい。どんな結果が出るかわからないが、自分の将来についてあるていどの見通しはつくだろう」という。一昨年は13勝2敗、昨年は8勝して負けはなし。「スピードとコントロールをつけて早くローテーションに入りたい」と公式戦開幕が待ち遠しそう。河村ピッチング・コーチは「体格はいいが、まだプロとしてのからだができていない。どのていど活躍するかまだわからぬ」といいながらも「ノンプロ時代にそれほど投げていないので、使い減りはしていない」と特訓でしぼりあげている。
コメント
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