プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

辻善之

2019-03-26 23:38:16 | 日記
1961年

大洋ホエールズは十五日東京都千代田区永田町のグランド・ホテルで森代表、三原監督、後藤球団重役立ち会いのうえ、つぎの八新人の入団を発表した。

【投手】
辻善之(18)=平安高 1㍍76、74㌔、右投げ右打ち
渡辺政好(17)=学校法人福島工、1㍍77、70㌔、右投げ右打ち
上杉嘉章(18)=高知安芸高、1㍍77、70㌔、左投げ左打ち
【捕手】
松原誠(17)=飯能高、1㍍83、75㌔、右投げ右打ち。
【内野】
松久保満(18)=明星学園、1㍍80、73㌔、右投げ右打ち
マーセノ・G・アグウリー(22)1㍍81、80㌔、右投げ左打ち。
【外野】
林健造(18)=平安高、1㍍75、75㌔、右投げ右打ち
的場祐剛(18)=法政二高、1㍍70、65㌔、右投げ右打ち

三原監督の話 辻は保井コーチがことしの春から推薦していたもので、軟式出身だが、平安高を三年連続優勝にみちびいた主戦投手。軟式から古くは内藤、石田、最近では土橋、岡田といい投手がでてきているので期待している。渡辺はハワイの高校チームがきたとき、東北代表で相手をキリキリ舞いさせた実力者。ワンマンチームでなげれば甲子園に出ていた大器だ。上杉は高知の山の中で育ったので、いい指導者に恵まれなかったが、努力いかんで期待できる。松原は巨人軍もほしがっていた頭ぬけた選手で、過日練習に参加したときは、川崎球場で10本のライナーをたたきこんでいる。日本でも一流の捕手になるだろう。松久保は松原とほぼ同じくらいの体力を持っており、ハワイ高校チームとの対戦では、大阪選抜軍の三番を打っていた。アグワリーは外人といっても野球歴は浅く、フライを追うのでも3㍍ぐらい見当ちがいに走るのをみてもすぐ使える選手ではない。しかしからだがあり、柔らかくバッティングに天分をもっているので、先が楽しみだ。林は大崎(現大洋)のバッテリーで、強肩しゅん足を買われて外野に転向、平安高の四番だった。ウチでも外野を予定している。的場は甲子園に四回も出ているので、みなさんのほうがごぞんじでしょう。
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小野洋祐

2019-03-26 22:56:45 | 日記
1961年

西鉄ライオンズでは五日名古屋で同球団スカウト宇高勲氏立ち会いのうえ、小野洋祐投手(18)=享栄商高=の入団を発表した。同投手は昨年夏甲子園大会にリリーフとして登板、今夏中京地区予選の決勝戦では中京商と対戦、惜しくも敗れているが、身長1㍍82、体重75㌔の大型左腕投手。地元中日や南海とせり合って獲得したもの。

小野投手の話 中日、南海から話があったが、いちばん熱心に誘ってくださった西鉄を選びました。西鉄の豪快なチームカラーに魅力を感じます。
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波山次郎・篠田荘平

2019-03-26 22:22:45 | 日記
1961年

優勝から最下位という不名誉な結果を招いた大洋では波山、篠田両投手がたのもしい。波山はサイドハンドからのクセ球が武器であるが制球に難があってあまり使ってもらえなかった。やっと九月十日の広島戦で1勝をあげた。昨年も最後になって広島から1勝を記録、今シーズンを楽しませたものだったが、案に相違して振るわない。先発にもリリーフにも向くおもしろいピッチャーになれるのだが・・・。篠田は逆にちょっとスピード不足。左腕からからだいっぱいを使ってのスイフト、球速はかなり落ちるが先輩島田源ばりのどろんとしたカーブ、これをうまくミックスしてのピッチングは結構いける。球質も重そうだし、もう少しスピードがついてきたら公式戦にどしどし登場できる。峰、宮本らが伸び悩んでいるので篠田にはチャンスだ。
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牧田政彦

2019-03-26 22:16:11 | 日記
1961年

阪急では牧田に期待したい。梶本兄二世と騒がれてたいぶん時間がたつ。左腕からくりだされる速球は相当のスピードをもっているのに、一向に芽をださないのはどうしたことか。性格的におとなし過ぎるのも災いしているのかもしれないが、阪急の首脳部としてはいらだたしいものがあろう。左腕特有の内角をえぐる速球、鋭いドロップ。部分的にみると大変いいタマをもっているのに、実戦になると役立たない。梶本兄がしだいに限界近くなってきているので、阪急としては左腕牧田への期待はかなりのものがあるのではあるまいか。
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松谷栄司

2019-03-26 22:03:00 | 日記
1963年

東映の松谷投手は、いま盛んにイースタンで投げ込んでいる。高校では十分通じたアウト・シュートがイースタン・リーグで打たれて、「あれを打たれては、もう投げる球がない」と気の弱いことをいっていた。コーチから「お前は、体が大きいのだから小細工するな。思い切って、投げてみろ」と注意された。松谷は、「それからというものは、直球一本ヤリに投げてみた。そしたら自分でも驚くほどよく球が走りました」と驚いていた。最近では、直球とカーブに自信をもってきた。いまのところ、イースタンでの成績は芳しくないが、「研修期間中ですから、打たれても平気」と、だいぶ神経が図太くなってきた。「ただいま、投球の研究中…」といっているあたり、なかなかいい根性を持っている。松谷は土橋のような投手になりたいのだそうだ。そのためには、ことしいっしょに入団した田中調(高松)に負けてはなるものかと、一生懸命練習に励んでいる。「頑張って、早くりっぱな投手になっておくれ」という母親の手紙を、グラウンドの片隅で静かに読んでいる松谷である。
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八木孝

2019-03-26 21:54:36 | 日記
1963年

広島の八木にとってプロの水は考えていたより苦しかったようだ。100試合研修組がもうすぐ巣立つというのに一足先にデビューした八木はいまだに1勝もできず、カープ期待の左投手という前評判を裏切ってファンをがっかりさせている。八木に対する首脳部の採点は決して甘くない。白石監督は、「コントロールが駄目」長谷川コーチも、「いまの突っ立ったようなフォームでは全然期待できない」と手厳しい。キャンプ参加が遅れたハンディはあるが、直球とシュートだけしかなく、カーブがお話にならないくらい威力に乏しくてはそれも仕方がない。初登板で阪神藤井に左対左の有利をはね返されてホームランされたのがそれを示している。「球威がないのでついコーナーを狙いすぎる。それでコントロールを悪くして打たれるのでしょう。ぼくのスピードではコースが甘いと打たれてしまう」気の強い八木も悩んでいる。
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吉田勝彦・伊勢孝夫

2019-03-26 21:41:35 | 日記
1963年

打力の近鉄といわれているが、こと投手力に関しては、まったく心細いかぎりである。だが、ここに次代の近鉄を背負う投のホープと期待される吉田伊勢両投手を紹介しよう。吉田投手は、長崎東高から入団した一年生。伊勢投手も三田高から入団した一年生で、両選手とも研修側のため百試合は出場できない「球は、滅法に速い。球の速さだけなら久保にも負けないのではないか・・・」というのがコーチの吉田評。1・80メートル、72キロというスラリとした吉田は典型的なオーバースロー投手。「いますぐ一軍にあげて起用しても、二、三勝はあげられるんではないか」というほどの球威の持主である。と、いわれるのも、吉田には他の選手よりすぐれたバネがあるからで、このバネを利用した代表的な投手に中日の権藤投手がいる。その上、投球フォームも文句ない。いやなケレン味もなく、堂々たる正攻派タイプで、そのフォームは実に素直という感じをいだかせる。「若いからまだ場なれしていないが、あとはみっちり経験をつんで、試合のカケヒキを覚えたなら、さらにボールが生きてくるだろう」と野口コーチも話している。もう一人の伊勢投手も1・83メートル、73キロと体格もりっぱで期待十分の投手。しかし、吉田とくらべた場合、吉田の剛、伊勢の柔という感じだ。というのも伊勢は変化球に頼るピッチングが多いからである。「伊勢の武器はシュートだ。あのシュートは、高校出の新人投手とは思えないくらい、実に鋭い切れ味を持っている。それにカーブもいい。だが、あれだけの体があるから、もう少しスピードを増してもらいたい」というのがコーチの伊勢評。伊勢は一見した感じでは、技巧派という感じを受けるが若いのだからあまり小細工に頼らないで、大胆なピッチングが欲しいところ。スタミナのない投手は、大きく伸びないといわれているが、伊勢の場合もスタミナがつき、もう少し球速が増したなら一軍の投手と見劣りしなくなる。新人投手に共通する「経験さえつめば・・・」吉田、伊勢両投手は、次代の近鉄を背負う投手になることは間違いないだろう。
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小永井孝

2019-03-26 21:28:09 | 日記
1964年

捕手で巨人入り。今春のキャンプでは外野へ。途中また捕手にカムバック。終盤ごろには投手に転向するなど目まぐるしくポジションが変わったのは横浜南高出の小永井である。現在は将来のエースを目標にバットをボールに変えての練習中だが、ベテランの安原の話によると、「なかなかいい球を投げる」という評価だ。ところが当の小永井は、「まだ真っすぐばかりしか許可がおりていないんです。これでも一応シュート、カーブにフォークボールも投げられるのですが、投げられるだけでみんな中途ハンパばかり」と頭をかいている。投手の経験は、中学時代にあったというからズブの素人ではないが、「フォークボールも軽く投げたら、うまくいくのに、力を入れると全然駄目。ほかの人に聞いても、やはり、バッティングのほうがいいという人もいるし、投手のほうも大成するという人もいるんです。自分ではどっちがいいかわからないし、まあどちらでも同じことだと思っていますが・・・」と頼りない返事だ。しかし体力に恵まれているし、肩も強いのが特長だから、本人の努力によっては城之内、渡辺らにつぐ本格派に成長しそうだ。
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佐々木幸男

2019-03-26 21:14:50 | 日記
1961年

阪急ブレーブスは二十日午後四時から大阪梅田の阪急航空ビル内シルバーでノンプロ東北電電の佐々木幸男投手(19)の入団を発表した。同投手は今春金足農高卒業と同時にノンプロ電電公社に入社、今夏の都市対抗東北予選優勝戦では常盤炭鉱に0-1で敗れたとはいえ1安打に抑える好投で注目された。オーバー・ハンドから繰り出す速球とシュートの威力には定評があり、高校時代秋田工をノーヒット・ノーランに押えたこともある。身長1㍍76、体重74㌔、右投げ、右打ち。

佐々木投手の話 阪急は投手力がいいのでひかれた。早くプロの水になれることがだいじだと思う。いまのままではとうていプロには通用しないので、力、技をつけて一日も早く一本立ちしたい。

戸倉監督の話 スピードがあってシュートがいいそうだが、とくにスピードはものすごいときいている。カーブその他、おぼえることも多いが正統派でスピード、シュートがすばらしいということはたのもしい。大いに期待できる。
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西村宏、高岡重樹

2019-03-26 21:06:58 | 日記
1961年

広島カープは十九日午後、広島崇徳高のバッテリー西村宏投手(18)=三年1㍍74㌢、69㌔、右投げ右打ち=。高岡重樹捕手(18)=三年1㍍64、70㌔、右投げ右打ち=と正式契約した。西村投手は今夏の甲子園大会で三試合に登板して自責点0の好投をした速球派。シュート、カーブに定評がある。高岡捕手は二年間の通算打率3割5分、11ホーマーを放ち県下随一の強打者。
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