1986年
スタンドにはこの日、治美さん、紀子さんの両親と、母校・箕島高校の恩師、尾藤監督が応援に駆けつけてきていた。尾藤監督は期末試験中で休み。教え子が、どのくらい成長したのか、午前二時和歌山発のフェリーニ乗ってやってきた。島田弟を見るのは高校三年の夏、甲子園の二回戦で取手二に敗れて以来三年ぶりだ。その両親と尾藤監督が心配そうな顔をしたのが立ちあがりだ。いきなり、福本に打たれ、蓑田に四球、松永に初球を打たれて1点を失った。試合前、「驚きました。私が教えていた頃とは見違えるほどたくましく成長していました」といっていた尾藤監督。いきなりの失点に顔をしかめた。だが、やはり、そこは成長した島田弟だ。二回以降は立ち直った。三回には簑田、熊野を三振。5回を被安打3本、失点1で、幸先のいいオープン戦初白星だ。「いやー、ホッとしましたよ。監督も両親もきていましたからね。オープン戦といっても、ボクは初めての経験だし、そりゃ緊張しました」本人もニコニコ顔なら、もちろん、スタンドの尾藤監督も「ストレートも変化球のキレも、そして何より体つきが全然違う。高校の時は、もっとスラっとしていました。やはり、プロに入って一年間、もまれたことだけはありますね」と成長した教え子に目を細めた。もちろん、ベンチの米田投手コーチも、吉田監督も好投の島田弟をほめあげた。「きょうは合格点。去年とくらべるとスライダー、カーブも、よかった。一年間たてば成長するもんだ」吉田監督も「三回の簑田、熊野に対する攻めは非常に良かった。これからも、どんどん先発させて慣らさせていく」とうれしい合格サインだ。「三回に弓岡さんに二塁打された後から、やっと体が切れてきたんです。カーブのコントロールさえ何とかなれば、そこそこ投げられることがわかりました」このペースでいくと、目標の先発ローテーション入りは、意外に早くやってくるかも知れない。
スタンドにはこの日、治美さん、紀子さんの両親と、母校・箕島高校の恩師、尾藤監督が応援に駆けつけてきていた。尾藤監督は期末試験中で休み。教え子が、どのくらい成長したのか、午前二時和歌山発のフェリーニ乗ってやってきた。島田弟を見るのは高校三年の夏、甲子園の二回戦で取手二に敗れて以来三年ぶりだ。その両親と尾藤監督が心配そうな顔をしたのが立ちあがりだ。いきなり、福本に打たれ、蓑田に四球、松永に初球を打たれて1点を失った。試合前、「驚きました。私が教えていた頃とは見違えるほどたくましく成長していました」といっていた尾藤監督。いきなりの失点に顔をしかめた。だが、やはり、そこは成長した島田弟だ。二回以降は立ち直った。三回には簑田、熊野を三振。5回を被安打3本、失点1で、幸先のいいオープン戦初白星だ。「いやー、ホッとしましたよ。監督も両親もきていましたからね。オープン戦といっても、ボクは初めての経験だし、そりゃ緊張しました」本人もニコニコ顔なら、もちろん、スタンドの尾藤監督も「ストレートも変化球のキレも、そして何より体つきが全然違う。高校の時は、もっとスラっとしていました。やはり、プロに入って一年間、もまれたことだけはありますね」と成長した教え子に目を細めた。もちろん、ベンチの米田投手コーチも、吉田監督も好投の島田弟をほめあげた。「きょうは合格点。去年とくらべるとスライダー、カーブも、よかった。一年間たてば成長するもんだ」吉田監督も「三回の簑田、熊野に対する攻めは非常に良かった。これからも、どんどん先発させて慣らさせていく」とうれしい合格サインだ。「三回に弓岡さんに二塁打された後から、やっと体が切れてきたんです。カーブのコントロールさえ何とかなれば、そこそこ投げられることがわかりました」このペースでいくと、目標の先発ローテーション入りは、意外に早くやってくるかも知れない。
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