プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

伊藤宏光

2024-03-26 21:32:49 | 日記
1983年
一つの目標だった10勝を昨年、やっと達成した。が、負け数も10であまり威張れない。この成績に伊藤の特徴がよく現れている。いわゆるムラだ。調子がいいと速球がズバズバと決まり、少々の打者では手も足も出ない程の快投を演じる。が、一つ間違うと無残なKOを喫してしまう。好不調の差が激しい点がネックだ。それでも10勝はプロ入り以来の念願だったから、伊藤にとっては自信につながる。世間でいう10勝級と呼ばれるようになったのである。「反省点がいっぱい。ボクはすぐ気持ちが守りに入る。去年もリードしていたゲームで、ピンチに立った時、もうダメという気になりかけた。そしたら監督がマウンドにきて、思い切って打たれてみろ、負けたらオレの責任だから、お前は結果を考えんでいい、といわれた。それで開き直ってうまくいったことがある。ことしはもっと強い気持ちを持って投げたい」伊藤は一歩成長した。タマの速さならチームナンバーワン。これは笠間も保証している。これだけの素質を生かせないはずはなく、精神力と粘り、テクニックが加われば15勝も夢ではない。小林復活の他に、今季の投手陣は伊藤、工藤が両輪。ローテーションの軸になって回転する。そのためには安定感、信頼度を増す必要がある。昨年オフは待望の結婚式をあげて二人三脚の新生活に入った。公私両面でひと回り大きく成長すれば、大飛躍も夢ではない。

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