レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

マッドボンバー

2023年04月09日 13時36分12秒 | サスペンス

「マッドボンバー」
原題:THE MAD BOMBER
1972年 アメリカ 91分
■監督:
 バート・I・ゴードン
■出演:
 ヴィンセント・エドワーズ
 チャック・コナーズ
 ネヴィル・ブランド
 クリスティナ・ハート

●あらすじ
妻と別れ、一人娘を麻薬中毒で失った男が社会を憎み、学校や病院などを次々爆破していく。
事件担当となった警部は、病院爆破の際、
女性患者をレイプした暴行魔が爆弾犯人の顔を見ている事に思い当たり捜査を続ける……。
巨大生物が横行するSF・怪奇映画専門の何でも監督B・I・ゴードンのフィルモグラフィ中、
もっとも異彩を放つ作品で、単なるポリス・アクションでも復讐劇でもない狂気をはらんでいる。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
バート・I・ゴードンと言えばMr.BIGの異名の通り、実際の生き物を巨大化した映画が多いなか
何故か全然違うジャンルの本作もあったりする。
しかしこの映画が、これまたヤバイ映画で、流石70年代とでも言うべき狂気をはらんだ映画になっていた。
まず主人公がかなりヤバイ奴で、常に何にでもキレているようなあぶない親父。
「フォーリング・ダウン」のマイケル・ダグラスより遥かに危険度が高い感じ。
この超危険人物に加えて、変態度がかなり高いレイプおじさんと
捜査のためならルールは無視の、70年代的あぶない刑事の三つ巴で繰り広げられるキチガイ大戦争。
一言で言うとそんな感じ。
一番印象に残ったのが、ラスト主人公は爆弾抱えたまま爆死するんだが、その後爆弾で吹き飛んだ死体を映して映画が終わること。
顔が吹っ飛んでなくなり、腕が半分以上焦げてなくなった死体で映画が終わるのは本当にキツイ。
このラストだけでも、この映画がヤバイ事は間違いないね。
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パージ:アナーキー

2022年11月28日 13時16分13秒 | サスペンス

「パージ:アナーキー」
原題:THE PURGE: ANARCHY
2014年 アメリカ 104分
■監督:
 ジェームズ・デモナコ
■出演:
 フランク・グリロ
 カーメン・イジョゴ
 ザック・ギルフォード
 キーリー・サンチェズ
 ゾーイ・ソウル
 マイケル・K・ウィリアムズ

●あらすじ
1年に1晩だけ殺人を含むすべての犯罪が合法となる近未来のアメリカを舞台に描き、
全米でスマッシュ・ヒットしたバイオレンス・スリラーの第2弾。
パージの日を巡って様々な立場の人間が繰り広げる暴力とサバイバルの行方を群像劇スタイルで描き出す。
監督は前作に引き続きジェームズ・デモナコ。
病気の父を抱え、娘のカリとともに低所得者が集まる地域に暮すシングルマザーのエヴァ。
パージ開始まであと数時間と迫る中、まともな防犯設備もない自宅で不安を募らせていく。
別居に向けた話し合いが進む夫婦シェーンとリズ。
買い物を終え、家に向かう途中で車が故障してしまう。
亡くなった息子の仇をとるため、この日を待ちわびていた男レオ。
完全武装し、装甲仕様の車で街へと繰り出すが…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
前作から予算もアップして、街中でのパージを描けるようになった分、やっとパージの設定を活かせるようになった。
ただこの設定難しいなと感じたのは、12時間だけ全ての犯罪を許容するルールはあまりにも自由度が大きい。
ゆえにそこで何を描くかは作りてのセンスとアイデアが問われるが、今のところジェームズ・デモナコ監督・脚本は
自分的にはあまりしっくり来ていない感じだ。
もっと滅茶苦茶で派手なのを期待してるのかな?
そう考えると、パージの設定で色んな監督で作った面白そうだね。
ロジャー・コーマンならいつもの感じになるのが容易に予想出来るし、
ジャッキー・チェンだと、全編「ポリスストーリー/香港国際警察」みたいなド派手なアクション映画になりそうだし。
後はこのパージ法を権力者の側から描いたら面白そうだなと思ったが、次作のタイトルが「パージ/大統領令」だから
ひょっとするとそういった内容になる?
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パージ

2022年11月26日 11時08分59秒 | サスペンス

「パージ」
原題:THE PURGE
2013年 アメリカ 85分
■監督:
 ジェームズ・デモナコ
■出演:
 イーサン・ホーク
 レナ・ヘディ
 アデレイド・ケイン
 マックス・バークホルダー

●あらすじ
社会安定のために1年に1晩だけ殺人を含むすべての犯罪が合法となるパージ法が導入された近未来のアメリカを舞台に、
図らずも残忍な殺人集団の標的になってしまった一家の決死のサバイバルの行方を描くバイオレンス・スリラー。
主演はイーサン・ホーク。監督は「ニューヨーク、狼たちの野望」のジェームズ・デモナコ。
パージ法の施行により犯罪率も失業率も劇的に改善したアメリカ。
セキュリティ・システムを販売する会社のセールスマン、ジェームズ・サンディンは、
売り上げも好調で、妻メアリーと2人の子どもと幸せな日々を送っていた。
そんな中、今年も“パージ”の日を迎える。
それでもサンディン家には、ジェームズ自慢の堅牢な防犯システムが備わっており、
なんの心配も必要ないはずだったが…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
前から評判は聞いていたが、この設定が何か好きになれなくて観てなかった作品。
そもそもパージの設定って、2010年の「ゼブラーマン -ゼブラシティの逆襲-」でちらっと出てきた
ゼブラタイムのパクリなんだろうし。まあそれが悪い訳ではないが。
だがとある試写会レビューサイトで、本作はイマイチだけど続編は相当面白い。
さらにパート3はシリーズ最大の傑作だ!
と読んだので、何だか気になって観てみることにした。
感想は割と微妙だったかな。
面白い訳でもないし、かと言ってつまらないと言う訳でもないみたいな感じ。
設定とか発想は良いんだけど、脚本とか作りが甘くてツッコミ所満載で盛り上がらないみたいな感じって伝わるかな?
世界観は全米なんだけど、舞台となっているのは一軒の邸宅でしかないので広がりが感じられない。
そのため良くあるB級映画風になっている感じかな。
でも実際予算はそんな無かったのかな?
まあ評判通りって感じでした。
さて評価が高い続編はどんな感じになっているのかな?
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オールド

2022年07月29日 09時10分31秒 | サスペンス

「オールド」
原題:OLD
2021年 アメリカ 108分
■監督:
 M・ナイト・シャマラン
■出演:
 ガエル・ガルシア・ベルナル
 ヴィッキー・クリープス
 アレックス・ウルフ
 トーマシン・マッケンジー

●あらすじ
「シックス・センス」「スプリット」のM・ナイト・シャマラン監督が美しいビーチを舞台に放つミステリアス・スリラー。
フランスのバンドデシネを原作に、異常な速さで時間が過ぎていく不思議なビーチに足を踏み入れてしまった
数組の家族を待ち受ける数々の謎と戦慄の恐怖を描く。
リゾート地へバカンスにやって来たカッパ一家。
ホテルのマネージャーに勧められ、もう一組の家族と一緒に美しい秘密のビーチへとやって来る。
静かなビーチで思い思いに楽しいひと時を過ごすはずだったカッパ一家に、
やがて予想だにしなかった不可解な出来事が次々と襲い掛かってくるのだったが…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
M・ナイト・シャマランの映画ってあんまり好きではないんだよね。
出だしとか途中の雰囲気は物凄く良いんだけど、オチがつまらないと言うか嚙み合っていないと言うか。
今までが良かったのになあみたいなガッカリ感があるんだよね。
だが本作は何だかあらすじに惹かれたので観てみた。
そしたらいつも通り出だしから最後まで面白くて、一気にラストまで観てしまった。
本作のオチは道中の謎に比べるとちょっと弱い感もあるけど、過去作のようなガッカリ感は薄かったので
人によっては傑作と評するかも。
ただ話の流れで幼稚園くらいの子供の身体が大きくなったからと言って、知識まで成長するわけはないだろって突っ込んじゃったけどね。
数時間前まで幼稚園だった子供がいきなり18歳になったからと言って、18歳が身に付けている知識を持つわけがないでしょ?
少なくとも本作の設定からはそう思えたけど、貴方ならどう思いますか?
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恐怖の報酬

2022年05月16日 12時53分06秒 | サスペンス

「恐怖の報酬」
原題:SORCERER
1977年 アメリカ 121分
■監督:
 ウィリアム・フリードキン
■出演:
 ロイ・シャイダー
 ブルーノ・クレメル
 フランシスコ・ラバル
 アミドウ
 カール・ジョン

●あらすじ
アメリカでマフィア幹部の弟を撃ったスキャンロン(ロイ・シャイダー)、
エルサレムで爆弾テロを起こしたカッセム(アミドウ)、パリで不正取引を働いた投資家マンゾン(ブルーノ・クレメル)。
逃亡の末に南米ポルヴェニールの小さな村に流れ着いた彼らは、身分を偽って製油所で働いていた。
ある日、村から320キロメートル離れた油井で爆発事故が起こり、
爆発物専門家のボビー・デル・リオス(チコ・マルティネス)は、ニトログリセリンによる爆風で消火を行うという判断を下す。
(YAHOO映画より)

★感想など
ハリウッド一番のキ〇ガイと言われたウィリアム・フリードキン監督の、一番のキ〇ガイ作らしい。
いや、傑作だけどね!
まず全編に渡って説明が無い。
登場人物についても、そこで起きている事についても一切説明が無い。
これは昨今の親切過ぎる映画に慣れた人はビックリするであろう。
ノー説明に加え、何故かドキュメンタリー・タッチで撮影された画面。
たまにしか流れないが、やたらに緊迫感を煽るBGM。
不安定な吊り橋をトラックで渡ろうとするが強風と大雨に揺られて落ちそうになるシーン等
全体的に緊張感がハンパない!
途中、完全にオカルトな演出(音楽含む)が入るのは、「エクソシスト」の影響ですかね?
良く”骨太な映画”とか評されることがあるが、本作は物凄く”骨太”である。
何せむくつけき男達しか出てこない上に、話も設定も全てワイルド。
さらに爆発のシーンが結構多いが、どれも火薬の量がおかしな事になっていて
何人かまともに爆発の炎を浴びているように見えるが大丈夫かあれ?
(あれがホントなら、全身丸焦げとか、片腕無い人とか映ってたけど。。。)
とにかく最初から最後まで確かに”狂気”に侵されたいて、あの「地獄の黙示録」が可愛く見えるくらいだ。
1953年版のオリジナルも評価高いらしいが、1970年代特有のヤバさを持った本作。
覚悟があったら是非どうぞ!
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