「マッドボンバー」
原題:THE MAD BOMBER
1972年 アメリカ 91分
■監督:
バート・I・ゴードン
■出演:
ヴィンセント・エドワーズ
チャック・コナーズ
ネヴィル・ブランド
クリスティナ・ハート
●あらすじ
妻と別れ、一人娘を麻薬中毒で失った男が社会を憎み、学校や病院などを次々爆破していく。
事件担当となった警部は、病院爆破の際、
女性患者をレイプした暴行魔が爆弾犯人の顔を見ている事に思い当たり捜査を続ける……。
巨大生物が横行するSF・怪奇映画専門の何でも監督B・I・ゴードンのフィルモグラフィ中、
もっとも異彩を放つ作品で、単なるポリス・アクションでも復讐劇でもない狂気をはらんでいる。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
バート・I・ゴードンと言えばMr.BIGの異名の通り、実際の生き物を巨大化した映画が多いなか
何故か全然違うジャンルの本作もあったりする。
しかしこの映画が、これまたヤバイ映画で、流石70年代とでも言うべき狂気をはらんだ映画になっていた。
まず主人公がかなりヤバイ奴で、常に何にでもキレているようなあぶない親父。
「フォーリング・ダウン」のマイケル・ダグラスより遥かに危険度が高い感じ。
この超危険人物に加えて、変態度がかなり高いレイプおじさんと
捜査のためならルールは無視の、70年代的あぶない刑事の三つ巴で繰り広げられるキチガイ大戦争。
一言で言うとそんな感じ。
一番印象に残ったのが、ラスト主人公は爆弾抱えたまま爆死するんだが、その後爆弾で吹き飛んだ死体を映して映画が終わること。
顔が吹っ飛んでなくなり、腕が半分以上焦げてなくなった死体で映画が終わるのは本当にキツイ。
このラストだけでも、この映画がヤバイ事は間違いないね。