レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

スニーカーズ

2024年07月08日 21時24分21秒 | サスペンス

「スニーカーズ」
原題:SNEAKERS
1992年 アメリカ 125分
■監督:
 フィル・アルデン・ロビンソン
■出演:
 ロバート・レッドフォード
 シドニー・ポワチエ
 ダン・エイクロイド
 リヴァー・フェニックス

●あらすじ
コンピュータを始めとしたエレクトロニクスを駆使して、警備システムの不備を証明するハイテク集団“スニーカーズ”。
NSA(国家安全保障局)からの要請により天才数学者が作り出したブラックボックスを盗み出すが、
それは世界を転覆させかねない究極の暗号解読機だった……。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
何か思ってたのと違ってた。
犯罪者のスペシャリスト集団達が何かの事件に巻き込まれるが、超絶スキルを駆使して乗り切る痛快な内容を想像していたが
この映画の人たちは全然スペシャリストじゃなかった。
まず主演のロバート・レッドフォードが一番駄目で、特攻野郎Aチームで言えばハンニバルの役どころなのに
このリーダーが一番の無能であり、とことんマヌケ。
基本的に一人で何も出来ない描写と、一人でやても失敗する描写が多いので、一番いらない人に見えてしまう。
他にもダン・エイクロイドやリヴァー・フェニックスと言った名優が揃っているのだからもっと面白く出来るハズが
各キャラクターを深く掘り下げる演出が皆無のため、ただ画面に映っているだけにしか見えない。
とくにリヴァー・フェニックスは酷くて、これならその辺の若手役者で十分じゃんと言えるような扱い方で非常に勿体ない。
さらに脚本がこれまたどうしようもなくて、相手は国家権力なのに、お互いマヌケの応酬が多い展開が辛い。
オープニングのこの集団の仕事振りを紹介するエピソードは非常に面白かったんだけどねえ。
とまあ良いところがほとんど無さそうだが、そんな中でも一人だけスペシャリストな人がいて、盲目の設定なのだがこれが物凄い。
マヌケな方法で相手にあっさりと拉致された後に開放されたリーダーから、
拉致られた時に車の中で聴いていた音をヒアリングしながら敵のアジトを発見するなど、全編に渡ってこの人だけが活躍する。
まあ出演している俳優陣は豪華なので、誰かのファンであれば観ても良いかもね。
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悪魔が呼んでいる

2023年11月14日 18時32分51秒 | サスペンス

「悪魔が呼んでいる」
1970年 日本 76分
■監督:
 山本迪夫
■出演:
 酒井和歌子
 新克利
 今井健二
 藤木孝
 田村奈己
 野村昭子
 下条アトム
 大滝秀治

●あらすじ
自分の意志・行動にかかわりなく、黒い影がつきまとう不安から生じるスリルとサスペンス。
江原ユリはある日突然、訳もなく会社を解雇された。
恋人からは理由なく絶交を言い渡され、管理人からはアパートを出るよう言われてしまう。
しかし災難はこれで終わりではなかった。
ユリを襲う不可解な出来事の実体とは?
(WEBザテレビジョンより)

★感想など
何故か急に周りの全ての人間が自分に敵対してきて、不幸な事ばかりが起きる不条理サスペンス。
それを当時は清純派アイドルとして人気があった酒井和歌子が主演。
そういった要素も含めて、全体的な雰囲気が何だか1970年代の少女漫画風だなあと思っていたら
監督の山本迪夫と言う人は、「幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形」などの”血を吸うシリーズ”を作った人。
その”血を吸うシリーズ”も1970年代の少女漫画風だなと感じていたので、きっとそういった雰囲気の映画作りが上手いのだろう。
本作も最初はヒロインがとことん不幸になっていくサスペンス展開だが、途中から話がミステリー風に変わっていき
最後は、別の意味で驚愕する終わり方をする。
まあこういった終わり方も、1970年制作ならアリかなと思いつつも、納得はいかない人多数でしょうが。
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パージ:エクスペリメント

2023年11月06日 18時18分29秒 | サスペンス

「パージ:エクスペリメント」
原題:THE FIRST PURGE
2018年 アメリカ 98分
■監督:
 ジェラード・マクマリー
■出演:
 イラン・ノエル
 レックス・スコット・デイヴィス
 ジョイヴァン・ウェイド
 スティーヴ・ハリス

●あらすじ
1年にひと晩だけ、殺人を含むすべての犯罪が合法になる12時間「パージ」を描いたスリラー第4弾。
新政党・NFFAがパージ法を採用し、全国での適用を前にスタテン島で実験が行われることに。
ディミトリーは愛する人を守るため、島に残るが…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
「パージ」シリーズのパート4で、今回は今までよりも前のエピソード0を描いた内容。
参加者たちが、まだパージのルールに慣れていなくて戸惑っている様子が、いかにもって感じで良い。
パージの描写も過去作より大人しい感じなのは、あえてなのかな。
代わりに政府が積極的に参入してくる内容になっており、傭兵まで雇って介入してくるため
映画のジャンルがどちからと言うと、バトルアクション物のような様相を呈している。
でもまあこのシリーズが好きな人なら、きっと問題ないだろう。
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FALL/フォール

2023年10月22日 15時52分17秒 | サスペンス

「FALL/フォール」
原題:FALL
2022年 アメリカ 106分
■監督:
 スコット・マン
■出演:
 グレイス・キャロライン・カリー
 ヴァージニア・ガードナー
 メイソン・グッディング
 ジェフリー・ディーン・モーガン

●あらすじ
アクション職人、スコット・マン監督によるサバイバルスリラー。
フリークライミング中の事故で夫を亡くして1年、ベッキーは今も悲しみの中にあった。
彼女を立ち直らせようと、親友のハンターは地上600mのTV塔でのクライミング計画を立てるが…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
実に怖い映画だった。
何故かと言うと、私は結構な高所恐怖症なんですよ。
3~4階くらいからすでにダメで、仕事で25階前後のビルの窓から外を眺めたりするともうムリ。
高いところに行くと、お尻の穴が何か冷っとしてキュッと締まる感じがあるんだよね。
あれ苦手。
なのでジェットコースターも観覧車も苦手。
そんな自分なので、この映画は怖くて怖くて、何度も途中で停止ボタンを押してしまうくらい怖かった。
実際これ劇場で観てたら相当怖かっただろうなあとか思う。
そういうのを抜きにしても、映像としても良く撮られている。
まずアイデア自体が素晴らしいし、始まってすぐに塔を登り始めるテンポの良さも大変良い。
この辺どっかのスラッシャー映画にも見習ってほしいくらいだ。
とは言えツッコミどころも大変多く、そりゃ無いだろってな展開も多いのだが
その辺はB級映画として考えれば全く問題ないと言える。
撮影には高さを感じさせるために、600mの崖の上に数十mの塔の上部を建設してそこで撮影したと言う狂気を感じるこの映画。
この恐怖はホラー映画では味わえない、新鮮な感覚を持つ映画として、
高所恐怖症の人もそうでない人も、是非一見の価値アリと言える作品でした。
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パージ/大統領令

2023年07月11日 18時12分43秒 | サスペンス

「パージ/大統領令」
原題:THE PURGE: ELECTION YEAR
2016年 アメリカ 109分
■監督:
 ジェームズ・デモナコ
■出演:
 フランク・グリロ
 エリザベス・ミッチェル
 ミケルティ・ウィリアムソン
 ジョセフ・ジュリアン・ソリア
 ベッティ・ガブリエル

●あらすじ
1年にひと晩だけ、殺人を含むすべての犯罪が合法になる12時間「パージ」を描いたスリラー第3弾。
パージの是非を問う大統領選挙真っ只中のアメリカ。
遂に迎えたパージの夜、レオは極右政権に命を狙われたローン上院議員の護衛を務めるが…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
”パージ”の設定自体は凄く良い素材だと思うのだが、この素材を使っていかに美味しい料理を作るのかは
思い切り作り手のセンスが問われる、難易度の高いものだとこのシリーズを観る度にそう思う。
前2作はどちらかと言うと、その素材を活かしきれていないというか、持て余している風な感じがあった。
一方本作は良く纏まってるなと感じられる良作であった。
話の根幹がしっかりしていてブレないため、最後までダレる事なく観る事が出来る。
パージ法を廃止しようと頑張る上院議員の話と、自分の店を命がけで守ろうとする黒人店主とその仲間たちとの話が
バランス良く描かれ、途中で一つになる展開も期待通りで良かった。
冒頭にその店に現れた不良少女のキャラクターも最高で、彼女の印象は強く残る。
ただ一つ難点を上げるとしたら、上院議員の護衛の男が前作から続いての出演だが
この男のキャラクターがクソなのが観ていて不快だった。
でももしかしてこの描き方ってわざとなのかな?
作品の中心は黒人たちで占めているところに、わざわざ白人を一人居れて黒人への差別的な描写をいれる。
もしかしたらそんな裏の意図があるかも知れないが、そういうのを除いても前作より格段にお金が掛かっていて
パージ中の描写も、全身ライトで後手後手させた自動車とか、眩しいギロチン台とか見せ場もたっぷり増えているので
このシリーズが好きな人なら、文句なく楽しめるでしょう。
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