レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

アムステルダム・コネクション

2024年10月15日 22時22分12秒 | 功夫/空手/武侠片

「アムステルダム・コネクション」
原題:荷蘭賭人頭/AMSTERDAM CONNECTION
1978年 香港 89分
■監督:
 樊梅生(フォン・メイシェン)
 羅祺(ロー・ケー)
■出演:
 黄元申(ウォン・ユンメイ)
 米蘭(ミラン)
 白彪(パイ・ピョウ)
 楊斯(ヤン・スエ)
 樊梅生(フォン・メイシェン)
 陳星(チェン・シン)

●あらすじ
ティン(パック)は、カンフー道場の兄弟子ロイ(スエ)に誘われオランダへ渡った。
アムステルダムには既にチョウ(フェン)の組織が仕切っており、ロイはチョウの取引を警察へ密告するが、
見破られ逆に出し抜かれてしまう。
双方は香港の顔役ホン(チェン)に相談するが、チョウとの交渉が決裂し抗争となった。
チョウの助っ人に入ったティンは、親友だったチーキ(ファン)と再会する。
一方、ふたりの幼馴染だったファニー(ミラン)は女優志望をチョウに付け込まれ、
アムステルダムで麻薬の運び屋と売春を強要されていた。
彼女を救い自分がチョウに利用されていることを知ったチーキは、ティンとともに立ち向かうことを決意する。
(KunGFuTuBEより)

★感想など
こちらは色々とツッコミどころが多いDVDなのですが、一つ一ついきますかね。
まず本DVDはパブリック・ドメインのシリーズとして発売しようとしていたのかな?
良く分からないけど、そんな香港カンフー映画シリーズの第一弾として発売されたぽいです。
ですが第二弾以降の発売はなかったらしいです!
それは軽いジャブだったのか、本気と書いてマジだったのか不明ですが
まあ楊斯(ヤン・スエ)出てるしと思ってDVDを再生するとまずはタイトルが出るのですが
「アムステルダム・コレクション」になってるし!
ちなみにDVDジャケットの裏面に記載されている本作の解説文も、
到底他のDVDではお目にかかれないようなステキ且キテレツな文章になっており
軽く魔界へトリップできるような内容になっております。
必見!
さてまだ本編を観ていないにも関わらずこれだが、スタッフ陣もいつもとはちょっと違っている。
まず樊梅生(フォン・メイシェン) が監督するのも珍しいが、楊斯が武術指導やってるのも相当珍しい。
そして本作でヒロインとして出演もしている米蘭(ミラン)と言う人は、
自分の名前を付けた米蘭電影公司と言う会社で制作もしながら、本作を制作している。
一介の女優さんなのかどうか不明だが、会社まで立ち上げて映画作ってるのは凄いね。
ちなみに米蘭電影公司の他の作品も探してみたが、残念ながら本作一本きりだった。
そこまで気合を入れて制作したのだろうが、何故か無駄に女性の裸が頻繁に登場する内容はどうなんだろうか。
さて映画が始まるといきなり登場してくれる楊斯と白彪(パイ・ピョウ)
凄く狭い部屋の中は功夫道場らしく、早速手合わせをする二人。
しかし楊斯の方が強くあっさりと勝敗が決したかと思いきや、何と二人は師弟関係であった。
爽やかに笑いあう二人。
おお! 本作は珍しく楊斯が善人の映画なのかと思いきや
次のシーンではマフィアのボスだった事が判明した!
そこからは珍しくオランダを舞台にした裏社会の抗争の話になっていくのだが、これが非常に良く分からない。
まずオランダでは二つの組織が敵対していて、それぞれのボスが楊斯と樊梅生。
そしてそれぞれの配下に白彪と黄元申がいる。
冒頭の香港時代に黄元申と米蘭は仲が良かったが、米蘭は樊梅生に騙されてオランダに連れていかれ
そこで売春婦として働かされていた。
それを知った黄元申は米蘭の身柄を引き取り嫁に貰おうとするが、そこに突然現れたのが白彪。
そして黄元申に「米蘭はオレの女だ」と言い放ち、命をかけて戦いを申し込むが破れる。
すると命は掛けれないから金を払うと言って逃げ出してしまう。
散々格好つけといてそれかいと思ったら、早速次のシーンで二人の前に再登場してきて
黄元申に「オレたちは元々は兄弟同然だった。良かったら仲間にならないか」と言い出しますが
なんとあっさり了承されます。
昨日の敵は今日の友。さっきまで憎しみあって殺し合いをしていた二人は急に仲間になると
なんと二人のそれぞれのボスである、楊斯と樊梅生の組織に喧嘩を売るという良く分からない展開に。
ラストも二人係りで楊斯は倒すが樊梅生には逃げられちゃうし。
残り1分でどうするのかと思いきや、なんと樊梅生は街中で誰かにマシンガンで撃たれ死ぬとナレーションが入って映画終了。
しかもその時の音楽は「ロッキー」を無断使用!
とまあ、ツッコミどころには困らない作品でしたよ。
本当に楊斯が出ている映画はレレレばっかりだなあ。
そう言えば本作には元彪(ユン・ピョウ)と林正英(ラム・チェンイン)が端役で出演しているようですが
残念ながら見つけられませんでした。
まあそこまで真面目に画面を見ていなかったからかも知れませんが(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

妖刀・斬首剣

2024年10月07日 21時16分55秒 | 功夫/空手/武侠片

「妖刀・斬首剣」
原題:生死決/DUEL TO THE DEATH
1983年 香港 86分
■監督:
 程小東(チン・シウトン)
■出演:
 徐少強(チョイ・シウキョン)
 劉松仁(ダミアン・ラウ)
 張天愛
 張沖(ポール・チャン)
 高雄(エディ・コー)
 卡薩伐(カサノバ・ウォン)
 韓國材(ハン・クォツァイ)

●あらすじ
「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」シリーズのチン・シウトン監督のデビュー作。
中国少林寺の剣聖と日本の剣豪がさまざまな出会いの中で相手を認めながらも祖国と信念を掛けた死闘を展開する。
(KunGFuTuBEより)

★感想など
本作の映像が「ブルース・リーの神話」に登場するので、いつか観たいと思っていた作品。
基本ストーリーは中国人と日本人の最強剣士同士が雌雄を決すると言うもので
そこに色々な思惑が絡んでくると言う、シンプルなもの。
日本人側の剣士は、柳生新陰流の宮本一郎と言い、
ジャンポケ斎藤にそっくりな徐少強(チョイ・シウキョン)が演じている。
さてストーリー自体は一本道ながら、途中で何度も出てくる忍者たちがでたらめで
4メートルくらいの巨人になったり、お殿様が乗るような駕籠を担いだまま空を飛ぶ忍者とか
もう全てがでたらめで最高である。
アクション・シーンもたっぷりあるし、派手なシーンも多々あるので飽きさせない展開は流石。
以外に掘り出し物としてオススメな一本ですよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

女ドラゴン・コップ ~チャイナ・オブライアン2

2024年09月30日 14時05分43秒 | 功夫/空手/武侠片

「女ドラゴン・コップ ~チャイナ・オブライアン2」
原題:CHINA O'BRIEN II
1990年 香港/アメリカ 83分
■監督:
 ロバート・クローズ
■出演:
 シンシア・ラスロック
 リチャード・ノートン
 キース・クック

●あらすじ
前作に引き続き全米マーシャルアーツ空手チャンピオンのシンシア・ロスロックが、
凶悪暗殺団に立ち向かう女ドラゴン刑事となり驚異のアクションを披露。
町の保安官となったチャイナ・オブライアンが、暗殺団に誘拐された人々を救うために奮闘する。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
キャスト、スタッフ共に前作とほとんど同じの続編。
今回はストーリーが異常に単純で、脱獄した悪党が自分を刑務所に入れたやつらに復讐する話。
何人かに復讐を果たしたらあっさりチャイナ・オブライアンが居る街にやってきて
保安官であるチャイナ・オブライアンと対決すると言う話。
ここまで一本道だと流石に迷うことがないのか、ロバート・クローズ監督でもすんなり進行していく。
だがラストの戦い中に、急に街の人たちが暴れ出したりしだしたのは全くの謎。
突然の動きに対し、台詞による説明も無ければ、動きだけでそれを分からせる演技もないから
何かが唐突に始まったけど、意味がさっぱりわからんにしか見えないんだよね。
でも全体的には前作よりかは観やすいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヴェンジェンス 報仇

2024年09月27日 12時45分25秒 | 功夫/空手/武侠片

「ヴェンジェンス 報仇」
原題:報仇/VENGEANCE
1970年 香港 98分
■監督:
 張徹(チャン・チェ)
■出演:
 姜大衛(デビッド・チャン)
 狄龍(ティ・ロン)
 汪萍(ワン・ピン)
 谷峰(クー・フェン)
 陳觀泰(チェン・カンタイ)
 陳星(チェン・シン)
 王鍾(ウォン・チャン)
 袁和平(ユエン・ウーピン)
 袁祥仁(ユエン・チョンヤン)
 馮克安(フォン・ハックオン)

●あらすじ
兄を殺された弟の壮絶な復讐劇を描いたアクション。
京劇の舞台上でだまし討ちに会い、非業の死を遂げた兄。
そんな兄の仇を討つために、小さな町にやってきた弟が壮絶な復讐劇を展開していく。
出演はデビッド・チャン、ティ・ロンほか。
監督はチャン・チェ。
(KunGFuTuBEより)

★感想など
監督・張徹(チャン・チェ)、主演・姜大衛(デビッド・チャン)と狄龍(ティ・ロン)の黄金トリオによる作品。
制作年度が1970年と早いため、トリオにとっても初期作の頃の作品。
本作は李小龍(ブルース・リー)の名作「ドラゴン怒りの鉄拳」の原型とも称される作品らしい。
そう言われると、確かに時代背景も同じだし、主演のデビッド・チャンが着ている日本の学ランみたいな服も
「ドラゴン怒りの鉄拳」でブルース・リーが着ていた衣装と似ているね。
だが本作が後の作品と決定的に違うのは、武術指導。
ブルース・リー登場以前なせいか、功夫シーンのレベルが後のショウブラ作品と比べても明らかに低い。
しかし本作は当時の香港で大ヒットしたらしいから、当時はこれで良かったのだろう。
と言うより、いかにブルース・リーが革新的だったかが良く分かった。
他には陳觀泰(チェン・カンタイ)や馮克安(フォン・ハックオン)が悪党の手下と言うチョイ役で出ているのを
発見するのも楽しいね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

女ドラゴン・コップ ~チャイナ・オブライアン

2024年09月15日 16時44分30秒 | 功夫/空手/武侠片

「女ドラゴン・コップ ~チャイナ・オブライアン」
原題:CHINA O'BRIEN
1988年 香港/アメリカ 82分
■監督:
 ロバート・クローズ
■出演:
 シンシア・ラスロック
 リチャード・ノートン
 キース・クック

●あらすじ
女ドラゴン、チャイナ・オブライエンは警察でマーシャルアーツの師範や刑事の仕事をしていたが、
ある夜数人の暴漢に襲われ、彼らを誤って殺してしまう。
その後彼女は警察を辞め、生まれ故郷に帰るが、そこは凶悪な暴力団に支配され、
誇りに思っていた保安官の父と兄も車に仕掛けられた爆弾によって殺されてしまう…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
ゴールデンハーベストが製作したアメリカ映画で、
監督ロバート・クローズ、制作フレッド・ワイントローブとくれば「燃えよ!ドラゴン」と同じ陣容。
なので主演のシンシア・ラスロック、リチャード・ノートン。さらにキース・クックの三人が武術をする以外は
ほぼよくあるアメリカ産マーシャルアーツ映画といった感じ。
だがロバート・クローズの作品は、平坦で盛り上がりに欠ける演出が多いんだけど
本作もそれに習って、見事なまでに凡庸で退屈な演出が続く。
ストーリーの方も小さな街に蔓延る悪党と保安官の話なんだが、悪党のやる事がでたらめ過ぎて笑える。
まあ1980年代のC級ハリウッド・アクション映画好きでもない限りは、ちょっと観るのは辛いかもね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする