「白夫人の妖恋」
1956年 日本/香港 103分
■監督:
豊田四郎
■出演:
池部良
山口淑子
八千草薫
清川虹子
東野英治郎
左卜全
●あらすじ
ある日、若い許仙は四湖のほとりで2人の美しい娘、白娘とその召使い小青と出逢い、白娘とたちまち恋に落ちる。
しかし、彼にひたむきな愛情を寄せる彼女の正体は人間ではなかった…。
豊田四郎監督、円谷英二特技監督による東宝のカラー特撮映画第1作。
中国では繰り返し映画化されている人気の題材「白蛇伝」を材にとったファンタジックな恋愛譚。
日本初のブルーバック合成が使用された。
東宝と香港のショウ・ブラザーズ共同制作。美しい色使いとセット美術が白眉。
(Amazon Prime Videoより)
★感想など
東宝とショウ・ブラザーズの合作映画。
キャスト・スタッフは全て日本人だが、衣装から小道具。
それに舞台となるセットは、ショウブラのスタジオを借りて撮影しているとみた!
舞台となる町並みを見ていると、中国人でなきゃ絶対に作れないセットがあるからね。
せまい路地の間に何故か壁がある構造とか。
そういった町並みは「蛇拳」で見た事があるからね。
等々、香港映画好きなら一発で分かる描写多数だからね!
なので、邦画と言うよりか中国映画を観ているような気分になれた。
主演の池部良の役は、主体性ゼロのどうしようもない奴だったが
方々で書かれている通り、若き日の八千草薫は確かに可愛かった!
小悪魔という表現がピッタリな役を、まさにそのまんま演じており
且つラストには主従関係の立場を逆転する演技まで、見所たっぷり。
円谷英二の特撮も本作のスパイスの一つとなっており、期待より上をいってくれた映画だった。
長い間観ようかどうしようか悩んでいた作品だったけど、
結論は観て良かったと。
なんでDVD出ないんだろうね?