「プロテクター」
原題:威龍猛探/THE PROTECTOR
1985年 香港/アメリカ 97分
■監督:
ジェームズ・グリッケンハウス
■出演:
成龍(ジャッキー・チェン)
ダニー・アイエロ
李賽鳳(ムーン・リー)
喬宏(ロイ・チャオ)
葉倩文(サリー・イップ)
ビル・ウォレス
李海生(リー・ホイサン)
馮克安(フォン・ハックオン)
太保(タイ・ポー)
●あらすじ
「バトルクリーク・ブロー」に続くジャッキー・チェンのアメリカ作品で、
監督が「エクスタミネーター」や「ザ・ソルジャー」のJ・グリッケンハウス。
ファッション・デザイナーの誘拐事件をきっかけに、
ジャッキー扮するNYの刑事がシンジケートを相手取り香港とNYを叉にかけての大活躍をする。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
昔良くゴールデン洋画劇場で観てた気がする。
最初にジェームズ・グリッケンハウスが作ったバージョンがあり、それが気に入らなくて
ジャッキーが後から撮り直したバージョンがあり、世に流通しているのはジャッキー版の方。
今回鑑賞したのは昔買ったVHSなので、当然ジャッキー版の方。
観たのは恐らく何十年振りだと思うが、結構ところどころのシーンは覚えてるもんだね。
ただ今改めて観てみると、まず全体的に”これブルース・リーをイメージしてる?”とか感じた。
喬宏(ロイ・チャオ)も出てるし、香港と言えば水上生活みたいなシーンを織り交ぜてくるところとか。
80年代のゴールデン・ハーベスト作品で、香港の水上船のシーンってほとんど観たことないんだけど。
ハリウッドから見た香港がああだったのかなとか感じるとこrだね。
あと途中に製氷工場が出てきたのも「ドラゴン危機一発」へのオマージュかと感じたが
流石にそれは気のせいかなと思った!
あと武術指導は成家班のはずなのに、妙にジャッキーのアクションが素人くさいのは気になった。
あんな振り回すようなパンチいつもはしないよね?
まあこの頃のハリウッド進出は全て失敗と言われていて、元々ダーティ・ハリーを撮ろうとしてたくらい
ジャッキーのことなんてほとんど知らなかったんだろうなグリッケンハウスって感じだから
黄金の80年代ジャッキー映画の中ではダメ映画の部類に含まれているが
意外とデッドリー・スタントをいくつも散りばめていて、アクション面は結構ヤバイ感じになっている。
そういった面も含めてジャッキーが大きく進化している最中に出来た作品と思えば、いつもと雰囲気が違っていてこれも楽しいよ。
いつかグリッケンハウス版も観てみたいなあ。