「日本暗殺秘録」
1969年 日本 142分
■監督:
中島貞夫
■出演:
片岡千恵蔵
千葉真一
田宮二郎
若山富三郎
高倉健
鶴田浩二
里見浩太郎
菅原文太
藤純子
近藤正臣
小池朝雄
川谷拓三
野口貴史
●あらすじ
明治、大正、昭和の百年にわたる暗殺の歴史を
片岡千恵蔵、千葉真一らオールスターキャストで描いたサスペンスドラマ。
桜田門外の変、大久保利通暗殺事件、二・二六事件、血盟団事件などの暗殺事件を
オムニバス形式で再現し、当時の世相を甦らせる。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
何とも凄い映画だ。
いきなり各暗殺事件が5分くらいで次々と描かれていく。
凄いスピードで。
しかもその短いエピソードに出てくるのが若山富三郎、菅原文太、高倉健などの大スターばかりなんだから恐れ入る。
この調子でいくとこの映画どうなるんだ?
と思っていたところから開始20分。
若き日の千葉真一が画面に出てきてからは、ずっと千葉真一の話になる。2時間ほど。
今までの展開は何だったんと思うくらい、じっくり描く。
じっくり過ぎるくらい描いていくが、途中千葉真一が無茶な修行でトランス状態になるのは
某カルト教団が若者を洗脳する時の感じっぽくてゾっとした。
と言うか、これは瞑想における魔界の方か?
とにかく色んな意味でヤバかった。
さらにヤバいのが締めの2・26事件で、最後の銃殺シーンは激ヤバ過ぎ。
今では絶対にテレビでは放送できないだろうなと思う内容だった。
だが話のテーマと言うか根幹は『格差が原因の貧困』であり、現代日本にずばりあい過ぎているテーマである。
この部分は今観てもというより、今の世の中にピッタリあっていると言う感じである。
とまあ内容と言うか題材がかなり重たいので観る分には覚悟がいるやも知れないが
東映好きな人なら問題なく楽しめるだろう。