「フレッシュ・イーター ゾンビ群団」
原題:FLESHEATER: REVENGE OF THE LIVING DEAD
1988年 アメリカ 89分
■監督:
ビル・ハインツマン
■出演:
ビル・ハインツマン
リサ・スミス
ジョン・モーウッド
レスリー・アン・ウィック
ハイディ・ハインツマン
●あらすじ
『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』のファースト・ゾンビ、
ビル・ハインツマンが放つ渾身の"リビング・デッド"サーガ外伝が、映像特典満載の<特別編>で復活!
マスター・オブ・ホラー、ジョージ・A・ロメロの"リビング・デッド"サーガ。
その記念すべき第一章『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』で
冒頭の墓場に現れるファースト・ゾンビを演じたビル・ハインツマンが、
監督・製作・脚本・編集・主演を担当し手独自の解釈で作り上げた、まさに外伝と呼ぶに相応しいゾンビ・ホラー。
低予算ながら凄絶な特殊メイクによるゴア・シーンが話題を呼んだが、
特殊メイクを担当したのは後に『ナイト~』のリメイク版
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世記』やTV『バビロン5』を手がけるジェリー・ガージェリー。
日本版DVDは米メディアブラスター社から提供されたマスターを使用。
ハインツマンやガージェリーらの貴重なインタビューを含む特典映像満載の仕様となった。
【ストーリー】
10月31日、ハロウィン。
パーティを開こうと人気の少ない森にやって来た若者たちに恐怖が迫りつつあった。
森の奥深くで、ひとりの農夫が不気味な棺を発見。
封印の警告を無視して蓋を開けると、そこには奇怪な男が横たわっていた。
突然起きあがり農夫を襲ったその男は"フレッシュイーター"と呼ばれるゾンビ――肉を喰らい、
血を啜る地獄の悪鬼だった。
フレッシュイーターに襲われた人々はやがてゾンビと化し、その数をふやしていく。
惨劇は次第に拡がり、ふくれあがったゾンビ群団はやがて郊外の街へと進撃する……。
(Amazonより)
★感想など
本作はAmazonに書かれている内容でほぼ説明してくれているが
ジョージ・A・ロメロのゾンビ三部作の第一作である「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」に
最初のゾンビ役で出演しているのみならず、撮影や照明などのスタッフとしても参加していた
ビル・ハインツマンと言う人が、何故か20年も経ってから、オレ的「ナイト・オブ~」を撮った作品。
監督・製作・脚本・編集・主演を全て兼任している辺り、ほぼ自主映画みたいなもんかも知れない。
途中出てくる子役の女の子は、自分の娘に演じさせてるくらいだし。
ストーリーと言うか、所々の元ネタが「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」まんまであり
有名なラストのオチまで同じにしている辺り、これ自分的にはリメイクのつもりなのかなあ。
そうでなければ、創造力が無さすぎだぞ。
ロメロと比べて違っているのは、やたらに女性の裸を出すくらいで、後は総じて面白くない。
まず登場人物に一貫性がなく、画面に人が登場する⇒ゾンビに襲われる。
の繰り返しなので、ストーリーが散漫で盛り上がりに欠ける。
ゴアシーンもまあまあだが、1988年当時の水準としては、いささか低いと言わざるを得ない。
あと、雰囲気とかに関係なくずっと流れているBGMがうるさかった。
まあ総じてZ級な出来栄えだったが、逆にオリジナルの「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」を
観たくなったのが、唯一の功績? かな。