「荒野のルチャ・ライダース/地底王国を撃破せよ」
原題:Vuelven Los Campeones Justicieros
1972年 メキシコ 82分
■監督:
フェデリコ・クリエル
■出演:
ミル・マスカラス
ブルー・デーモン
ラヨ・デ・ハリスコ
●あらすじ
宝石王誘拐の急報を受けた正義の戦士達は再び悪の要寒に挑む!
十数分にも及ぶスーパー・バトルロイヤル、
陸・海・空を飛翔するスーパーヒーロー・マスカラスの魅力が大爆発!
前作の大ヒットに続き、さらにスケールアップしたルチャドール総出演のシリーズ第2弾。
(Amazonより)
★感想など
葉山宏治は大好きな作曲家だ!
1993年のPCエンジンのゲーム「超兄貴」の音楽を担当し、今もなお我々を魅了し続ける唯一無二の音楽家!
「超兄貴」はゲーム内容もさることながら、あの独特の音楽は一世を風靡し、
我々はみなこぞって「超兄貴」のサントラCDを購入した。
ある者は毎日のように聴き、ある者はアレンジ版の歌詞を覚えて歌い、
ある者は「超兄貴」のサントラをカセットテープに録音してドライブの度に流す事と決め
当時付き合いたての彼女との初デート時ですら、「超兄貴」を流しながらドライブデートを敢行するという強者も居た!
そんな我々のハートを直撃し、ガッチリとつかまえた葉山宏治。
だが「超兄貴」の次に発売されたアルバム「超葉山」は、全然「超兄貴」とは違う曲ばかりであり
また当時の葉山宏治自身が、もう「超兄貴」のようなサンプリング音楽はやりたくないと宣言していたため
葉山宏治は「超兄貴」一代限りなのだなとあきらめ、「超葉山」のCDは手放す事とし、以後葉山宏治の新曲は買うのをやめようと思った。
だが「超兄貴」のCDは手放す事なくずっと持っている。
勿論CDの帯も残っているし、なんならCDについていた
”貼ると強くなる兄貴シール”だってまだ持っているぞ!
と、謎のマウントを取ったところで、ある時友達が教えてくれた事がある。
それは「葉山宏治が「超兄貴」の続編のようなCDを出してたぞ」
収録曲に”ANIKI 02”と言う曲だってあるし!
なにー、それはマジか!
この事を教えてもらった私は、早速CD屋でそのアルバムを探しだし、速攻で購入した。
だがあの当時はサブスクとか、インターネットもそこまでじゃない時代。
そのアルバムにはどんな曲が入っているかなんて、知りようがなかった。
アルバムの収録曲がどんな曲かを知るには、CD屋の店頭でお試しで聴けるサービスをやってもらえるか
テレビ番組とかで紹介されるくらいしか、手がなかった。
だが私は葉山宏治のそのアルバムを、友達の一言だけで全く迷う事なく購入した。
そして聴いた。
これを待ってた! と叫びたかった!
それ程素晴らしいアルバムだった。
個人的には「超兄貴」より好きかも知れないとさえ思った。
その素敵無敵アルバムのタイトルは
筋属バット一号
ムキムキマッチョのメキシカン覆面プロレスラーがモチーフのこの曲は
明らかにミル・マスカラスとかを意識しているであろうアルバムであった。
その中でも表題曲にもなっている”筋属バット一号”と言う歌。
途中何度もメキシカンな野郎の野太い声で、”エラケンタポテカワモデスブリュール”と喋るのだが
どうもこの声が、無数にあるルチャリブレ・ムービーのどれかから引用しているのではないかと考えた。
そこでふと思いついたのが本DVD。
このDVDはマスカラス絡みのルチャリブレ・ムービーが2本セットになっている、お買い得なDVDだ。
発売日は2006年のようだが、葉山宏治の「筋属バット一号」が発売されたのは1996年。
1996年当時にこの辺の作品は日本ではソフト化されてなかったような気がしたが
今このDVDを観てみると、
筋属バット一号制作前に、葉山宏治は絶対に観たなと確信した!
ただ本作では”エラケンタポテカワモデスブリュール”は言っていないのだが
代わりに、筋属バット一号の曲の冒頭で、
”世の中どいつもこいつもバカばっかりだ!”と叫んでいるところのバックで流れているメロディ。
テレッテテレッテレーみたいなやつ。あれと同じメロディラインが、本作でずっと流れているんだよね!
これは葉山宏治絶対に観たでしょ!
後編に続く。