「ゴジラ-1.0」
2023年 日本 124分
■監督:
山崎貴
■出演:
神木隆之介
浜辺美波
山田裕貴
吉岡秀隆
安藤サクラ
佐々木蔵之介
●あらすじ
ゴジラ七〇周年記念作品。
太平洋戦争で焦土と化した日本で、人々が懸命に生きていこうとする中、
突然現れたゴジラが復興途中の街を容赦なく破壊していく。
残された名もなき人々に、生きて抗う術はあるのか。
(Amazon Prime Videoより)
★感想など
まずゴジラ映画として、純粋に面白かったね。
ゴジラの登場シーンは少ない印象だが、人間ドラマの部分がそこまで悪くなかった事が一つ。
あと特撮部分に関して、ストーリーとの一体感が完璧だった。
正直ここまで綺麗にゴジラ関係のCGとストーリーが一致しているとは思わなかった。
これはオスカー獲得も納得だねと言える出来栄えだった。
お見事。
さてもう一つの感想。それは監督の山崎貴について。
この人と言えば「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」の総監督。
あの時の悪印象は全く忘れられない。
そして本作もそうだし、前に子供が観ていた「STAND BY ME ドラえもん」も監督/脚本と知った上での感想。
それは、作品に愛がない!
ドラクエは悪意に満ちたクソ映画だったけど、本作のゴジラに関しても「STAND BY ME ドラえもん」のドラえもん世界に関しても
原作の事良く知らないでしょ?
CGで上手に描く技術は日本一かも知れないけど、そこに大事な魂が入ってないんだよね。
例えばゴジラが好きな人だったら、必ずどこかに拘りがあって、そこは譲れない的な作品になったりもする。
だが同じくゴジラが好きな人が観れば、その作品が例え低予算だろうと、ちゃちな特撮だろうと、チープな脚本だろうと
その作り手の”愛”だったり、どうしても外せずに拘ってこめた”魂”みたいな部分に共感し、その作品を好きになったりするのだ。
しかしこの人の作品にはそれがない。ゴジラにもドラえもんにも。
愛がないから、もしゴジラが好きだったりしたら絶対にやらない。やりたくないような事も平然とやる。
そこが嫌い!
なんか自分はCGさえ上手に作れればいい。作品の事なんて知ったことかとか思ってない?
本作のゴジラのラストを観ていて、「これじゃ鬼滅の刃の猗窩座だな」と思って、最後の最後にガッカリしたよ。
しかしまあこの辺は私個人の勝手な感想であり、普通の映画としては十分面白いと思うので、
普通に面白い映画が観たい人にはオススメですよー