「キングコング2」
原題:KING KONG LIVES
1986年 アメリカ 105分
■監督:
ジョン・ギラーミン
■出演:
リンダ・ハミルトン
ブライアン・カーウィン
ジョン・アシュトン
ピーター・マイケル・ゴーツ
フランク・マラデン
ジミー・レイ・ウィークス
マイケル・フォレスト
●あらすじ
キングコングはワールドトレードセンターから転落し
ジョージア州アトランティック大学研究所にて10年間昏睡状態となっていた。
エイミー博士率いるスタッフは人工心臓を作り心臓移植を計画するが、そのためには大量の輸血が必要だった。
ボルネオ島に住むミッチェルという男からジャングルで捕らえた雌のコング、
レディコングを売ってもらうことにより輸血が可能となり心臓移植は成功するが、
レディコングの悲鳴を聞いたキングコングは暴れ出し、レディコングとともに山へと姿を消す。
(Amazon Prime Videoより)
★感想など
「キングコング」系の中では、随分ヒドイ馬鹿映画だな、こりゃ!
まず脚本がサイテー。
冒頭前作のラストから始まる。いわゆるコングがビルから落ちるシーン。
そしてあっと言う間に10年経ち、コングには輸血が必要だ!
しかしコングに輸血可能な動物なんて、この世にいるわけない!
ところがボルネオ島と言う島で、雌のコングが見付かった!
そりゃあいい、早速持ってこい。
ここまでが開始5分の話!
あとは、キングコングがレディコングといちゃいちゃしているだけの話。
人間側も、レディコングを見つけた男とキングコングを治療していた女が、いちゃいちゃする話。
ハッキリ言えばこれだけ。
しかも舞台がほぼ山の中限定なので、その特撮シーンも何だかウルトラマンが最後怪獣と戦うシーンを想起させる。
さらにコングの造形がまるでダメ。
不細工。
さらにさらにキングコングと軍隊が戦うシーンも、何故か無駄に多いのだが、本作のコングは割と弱い。
まあジョン・ギラーミンも反省したのか、前作よりはいくらかマシになったとは言え、それでもコングが弱い。
思うにジョン・ギラーミンはキングコングを怪獣の王ではなく、只のでかいゴリラとしてしか思ってなさそうな辺りがダメなんだよな。
それじゃダメなんだよ!
とか言いつつ私は好き勝手な感想を垂れ流していますが
オレはいいんだよ!
などとのたまわってみたりして(笑)
とまあオリジナルの「キング・コング」ファンからすると、到底許容できないジョン・ギラーミン版のリメイク版ですが
本作は軍隊と戦うシーンがちょっと嬉しくて、全てを憎むことができないヤツなんだよなあ(笑)
でもついついこう思っちゃうよね。
ファミコン版の「キングコング2 怒りのメガトンパンチ」は名作だったのになあ。