レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

探偵神津恭介の殺人推理7~呪縛の家~

2024年09月20日 18時11分46秒 | ミステリー/犯罪

「探偵神津恭介の殺人推理7~呪縛の家~」
1987年 日本 91分
■監督:
 貞永方久
■出演:
 近藤正臣
 大和田獏
 大場久美子
 蜷川有紀
 岸部シロー
 灘陽子
 宮崎達也

●あらすじ
謎を秘めた死の予告。呪いを暗示する死体。一家を縛る怨念とは!?
「完全すぎるほど完全な密室殺人じゃないか。」(神津恭介)
“宙を泳ぎて殺さるべし。水に浮かびて殺さるべし。火に包まれて殺さるべし。土に埋もれて殺さるべし。”
ト部家に届いた死の予告状。
そしてそれに従うかの様に、次々と殺人事件が・・・。
(HMVより)

★感想など
前回の話が面白かったのもあって、すぐに次の作品を観てしまった。
そしたら今回の話も導入部から面白かった!
出だしから殺人の予告状の中身が見立て殺人!
怪しげな祈祷師の登場。狙われる三姉妹。そして発生する密室殺人。
など、まるで横溝正史の世界観なのが新鮮である。
このシリーズ自体もそうだけど、高木彬光の原作って横溝正史みたいなおどろおどろしい感じはあまり無いイメージ。
そうしたらまるで横溝正史みたいな冒頭でワクワクした。
ちょっと妙齢になった大場久美子の可愛さも含めて、全体的に娯楽作としての完成度は高い。
しかしwikiで本作の原作について見てみたら、神津恭介シリーズの長編第2作であり、作者としても高い意気込みで書いたが
連載中から「愚作」との酷評とその反論の投書が掲載され、作家や評論家、編集者の間でも論議を巻き起こしたとの事。
こんな事言われると、逆に原作が読みたくなってくるな(笑)
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バスケット・ケース2

2024年09月19日 12時43分04秒 | ホラー

「バスケット・ケース2」
原題:BASKET CASE2
1990年 アメリカ 90分
■監督:
 フランク・ヘネンロッター
■出演:
 ケヴィン・ヴァン・ヘンテンリック
 アニー・ロス
 テッド・ソレル
 キャスリン・メイズル

●あらすじ
ホテルから落下し、死んだと思われていた二人は生きてた!
周囲の騒ぎをよそに、彼らに理解のある老婦人に匿われ、フリークス達と平穏に過ごすも、
記者に狙われることなり、戦うためにフリークスたちが立ち上がる。
そして、ベリアルはフリークスと、ドウェインは老婦人の孫娘と恋に落ちるが、
再び恐ろしい悲劇が待ち受けていた。
(Amazon Prime Videoより)

★感想など
フランク・ヘネンロッター監督による、シリーズ2作目。
本人としては同じものは絶対に作りたくないと言う強固な意志があったため、当初は続編など作るつもりはなかったらしい。
ところが本作の前に「ブレインダメージ」と言う作品を監督するのだが
その作品を配給したパリセーズ社と言う会社に相当ヒドイ目にあわされたらしく、しばらく落ち込んでいたらしい。
ところが同じN.Y.派の監督として存在を知っていたジェームズ・グリッケンハウスが会社を興したのを知り
そこに「ミュータント・ゴキブリ」と言う企画を持っていったが却下された。
しかし「バスケット・ケース2」を作るのなら、他に好きなの作っていいよと言われたヘネさんは大喜びで契約。
見事本作と「フランケンフッカー」の二作を制作したのだ。
そういった経緯で制作されたこのパート2。
ヘネさんが常々言っている「正常なるものが異常なるものを不愉快と感じるのなら、正常なるものがその場を去るべきだ」
と言う考えに、圧倒的に支配されていると言っても過言ではない作品だった。
全編に渡りその考えがベースにあって話が進むのはわかるのだが、予算が増えた分大量に増えたフリークス達とか
小綺麗になった画面とかを観ると、予算が増えた分前作のようなアンダーな雰囲気が失われたのは勿体ないところだね。
あと弟役の俳優も、前作から8年も経ってしまったため、いい感じに老けてしまったのもしょうがないところだ。
さてここまでくるとパート3も当然作られた。
と言うのもヘネンロッター監督がバカルティ・ラムを飲んで酔っ払った時に、凄いアイデアを思いついたとかで
作られたのがパート3。
そしてこの時は3と同時に「ブードゥー・ドール」と言う作品を作る予定だったらしいが、
残念ながら「ブードゥー・ドール」は制作されていない。
一体どういう内容だったのかが気になるね。
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ゴジラ-1.0

2024年09月16日 14時33分46秒 | 怪獣/モンスター

「ゴジラ-1.0」
2023年 日本 124分
■監督:
 山崎貴
■出演:
 神木隆之介
 浜辺美波
 山田裕貴
 吉岡秀隆
 安藤サクラ
 佐々木蔵之介

●あらすじ
ゴジラ七〇周年記念作品。
太平洋戦争で焦土と化した日本で、人々が懸命に生きていこうとする中、
突然現れたゴジラが復興途中の街を容赦なく破壊していく。
残された名もなき人々に、生きて抗う術はあるのか。
(Amazon Prime Videoより)

★感想など
まずゴジラ映画として、純粋に面白かったね。
ゴジラの登場シーンは少ない印象だが、人間ドラマの部分がそこまで悪くなかった事が一つ。
あと特撮部分に関して、ストーリーとの一体感が完璧だった。
正直ここまで綺麗にゴジラ関係のCGとストーリーが一致しているとは思わなかった。
これはオスカー獲得も納得だねと言える出来栄えだった。
お見事。
さてもう一つの感想。それは監督の山崎貴について。
この人と言えば「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」の総監督。
あの時の悪印象は全く忘れられない。
そして本作もそうだし、前に子供が観ていた「STAND BY ME ドラえもん」も監督/脚本と知った上での感想。
それは、作品に愛がない!
ドラクエは悪意に満ちたクソ映画だったけど、本作のゴジラに関しても「STAND BY ME ドラえもん」のドラえもん世界に関しても
原作の事良く知らないでしょ?
CGで上手に描く技術は日本一かも知れないけど、そこに大事な魂が入ってないんだよね。
例えばゴジラが好きな人だったら、必ずどこかに拘りがあって、そこは譲れない的な作品になったりもする。
だが同じくゴジラが好きな人が観れば、その作品が例え低予算だろうと、ちゃちな特撮だろうと、チープな脚本だろうと
その作り手の”愛”だったり、どうしても外せずに拘ってこめた”魂”みたいな部分に共感し、その作品を好きになったりするのだ。
しかしこの人の作品にはそれがない。ゴジラにもドラえもんにも。
愛がないから、もしゴジラが好きだったりしたら絶対にやらない。やりたくないような事も平然とやる。
そこが嫌い!
なんか自分はCGさえ上手に作れればいい。作品の事なんて知ったことかとか思ってない?
本作のゴジラのラストを観ていて、「これじゃ鬼滅の刃の猗窩座だな」と思って、最後の最後にガッカリしたよ。
しかしまあこの辺は私個人の勝手な感想であり、普通の映画としては十分面白いと思うので、
普通に面白い映画が観たい人にはオススメですよー
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探偵神津恭介の殺人推理6~私は殺される~

2024年09月16日 14時33分09秒 | ミステリー/犯罪

「探偵神津恭介の殺人推理6~私は殺される~」
1987年 日本 91分
■監督:
 野田幸男
■出演:
 近藤正臣
 大和田獏
 結城しのぶ
 大出俊
 岸部シロー
 灘陽子
 可愛かずみ
 辻萬長
 仲谷昇

●あらすじ
朝日放送「土曜ワイド劇場」枠内で放映された、高木彬光原作による人気殺人推理サスペンスシリーズの第6弾。
ドラマの制作発表の席で起きた主演女優の殺人事件に探偵・神津恭介が挑む。
1987年9月に放映された「私は殺される」を収録する。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
今回の話は、何だかスピード感が良いと言うかテンポが早くて中々良かった。
結構このシリーズって、話の流れがゆっくりなのが多かったからね。
でどう早いかと言うと、怪しい登場人物が出てくると、次には殺されるから逮捕されるかして
登場人物が増えたり減ったりな展開に。
おまけに今まではちらっとしか出番がなかった、大和田獏の兄で警部役の岸部シローが
半分くらいは登場しているのが珍しかった。
まだまだ岸部シローも若くて、覇気に満ちているのがいいよね。
若くて可愛くてエロイ可愛かずみもナイスキャラだし、この第6弾はシリーズの中でも、
一番明るくて娯楽作な作風なんじゃないかな。
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女ドラゴン・コップ ~チャイナ・オブライアン

2024年09月15日 16時44分30秒 | 功夫/空手/武侠片

「女ドラゴン・コップ ~チャイナ・オブライアン」
原題:CHINA O'BRIEN
1988年 香港/アメリカ 82分
■監督:
 ロバート・クローズ
■出演:
 シンシア・ラスロック
 リチャード・ノートン
 キース・クック

●あらすじ
女ドラゴン、チャイナ・オブライエンは警察でマーシャルアーツの師範や刑事の仕事をしていたが、
ある夜数人の暴漢に襲われ、彼らを誤って殺してしまう。
その後彼女は警察を辞め、生まれ故郷に帰るが、そこは凶悪な暴力団に支配され、
誇りに思っていた保安官の父と兄も車に仕掛けられた爆弾によって殺されてしまう…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
ゴールデンハーベストが製作したアメリカ映画で、
監督ロバート・クローズ、制作フレッド・ワイントローブとくれば「燃えよ!ドラゴン」と同じ陣容。
なので主演のシンシア・ラスロック、リチャード・ノートン。さらにキース・クックの三人が武術をする以外は
ほぼよくあるアメリカ産マーシャルアーツ映画といった感じ。
だがロバート・クローズの作品は、平坦で盛り上がりに欠ける演出が多いんだけど
本作もそれに習って、見事なまでに凡庸で退屈な演出が続く。
ストーリーの方も小さな街に蔓延る悪党と保安官の話なんだが、悪党のやる事がでたらめ過ぎて笑える。
まあ1980年代のC級ハリウッド・アクション映画好きでもない限りは、ちょっと観るのは辛いかもね。
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