「探偵神津恭介の殺人推理7~呪縛の家~」
1987年 日本 91分
■監督:
貞永方久
■出演:
近藤正臣
大和田獏
大場久美子
蜷川有紀
岸部シロー
灘陽子
宮崎達也
●あらすじ
謎を秘めた死の予告。呪いを暗示する死体。一家を縛る怨念とは!?
「完全すぎるほど完全な密室殺人じゃないか。」(神津恭介)
“宙を泳ぎて殺さるべし。水に浮かびて殺さるべし。火に包まれて殺さるべし。土に埋もれて殺さるべし。”
ト部家に届いた死の予告状。
そしてそれに従うかの様に、次々と殺人事件が・・・。
(HMVより)
★感想など
前回の話が面白かったのもあって、すぐに次の作品を観てしまった。
そしたら今回の話も導入部から面白かった!
出だしから殺人の予告状の中身が見立て殺人!
怪しげな祈祷師の登場。狙われる三姉妹。そして発生する密室殺人。
など、まるで横溝正史の世界観なのが新鮮である。
このシリーズ自体もそうだけど、高木彬光の原作って横溝正史みたいなおどろおどろしい感じはあまり無いイメージ。
そうしたらまるで横溝正史みたいな冒頭でワクワクした。
ちょっと妙齢になった大場久美子の可愛さも含めて、全体的に娯楽作としての完成度は高い。
しかしwikiで本作の原作について見てみたら、神津恭介シリーズの長編第2作であり、作者としても高い意気込みで書いたが
連載中から「愚作」との酷評とその反論の投書が掲載され、作家や評論家、編集者の間でも論議を巻き起こしたとの事。
こんな事言われると、逆に原作が読みたくなってくるな(笑)