★ 人間の記憶力などどれくらい覚えているのだろうか?
来る11月の「Z150周年記念祭」に「カワサキの単車事業の黎明期の話」をするように頼まれているのだが、
昭和35年(1960)年の事業スタートなので、
今から60年以上も前の話で、大体のことは覚えてはいるのだが、
このスピーチは多分私の人生最後のスピーチになるだろうと思って、
旧い当時の日記を先日来「読み返している」のである。
若いころから日記をつけているのは、こんなことがあると重宝する。
そんな旧い日記を読み返してみると、
改めて「人間の記憶力」などいい加減なものだということが解るのである。
★ カワサキの旧い話など、それがどのくらい正しいのか?
たまたま日記を書いているから解るのだが、細部の前後辺りは記憶が違っていることはいっぱいあって、
「人間の記憶力」などその程度のものだと思うのだが、
それがちょっと違っていても、大勢には影響はないものだと思う。
世の中には、日記を書いてる人など少ないだろうから、
「想い出話」などは、「大雑把な記憶力」の範囲で語られているのだろう。
それでも大した問題にはならないのである。
★今回カワサキの単車事業がスタートした昭和35年(1960)から、
Z1・Z2が世に出た昭和48年(1973)まで、
私の27歳から40歳までの13年間なのだが、
125B7に始まって、B8・85J1・A1・H1から名車Z1/Z2の誕生があったし、
国内市場からスタートし、アメリカ市場の成功で二輪事業は確固たるものとなったのである。
国内市場に於ては、他社に先駆けて「二輪専門店販売網・特約店制度」がスタートすることが出来たそんな13年間だったのである。
そんな期間の詳細が、日記を読み返してみて、改めて想い出すことも多かったのである。
そんな日記を今もつけている。
昨日は「記憶力」のことも書いたので、
このブログにも「記憶力 雑感」と記憶力について書いているのである。
来る11月19日のスピーチを記憶力だけに頼らずに、
私自身「納得のいくもの」にしたいので、
この10月もいろいろ調べてみたいと思っている。