★こればかりは仕方がないのだが、人間歳をとるといつかは亡くなってしまう。
何となくいろんな繋がりがあった北見紀生くんも逝ってしまわれた。

メグロからカワサキにやって来て、
ちょうど私が東京営業所長を兼務した時、当時東京営業所のサービス長をしていた『北見紀生』くんと出会ったのである。
彼は当時から抜群の技量は持っていたが、ちょっと変わっていて、
所謂会社側からの評価はそんなに高くはなかったのかも知れない。
私はどうもそのような『規格通りの会社側の評価』はもう一つ納得できなくて『私独自の評価』をするものだから、
上の方から注意を受けることが度々だった。
この直営部長時代にも、会社の評価が悪かった人を私なりに見直した人が何人もいるのだが、北見君もその一人かも知れない。
まあ、人間『会社の評価』などよりは『世の中の評価』のほうが数段大事で、
彼はカワサキにいた頃よりは、カワサキを去ってからのほうが、
その実力を認められて有名になり、多くのカワサキファンが彼のところに集まったりしたのである。
そんな中の一人、Kumiki Shimizuさんから北見さんの訃報の連絡を頂いたのである。
Shimizuさん曰く、
『生前はメグロからカワサキの話になると、古谷さんには世話になった!と良く言っていました。
満面の笑みを浮かべて話す北見さんでした。もうお会い出来ないのは残念です。』と連絡を頂いたのである。
ほんとに多くのカワサキファンが彼の元に集まっていたのである。
そう言う意味では、『カワサキのブランドイメージ』を陰ながら高めてくれた、お一人だったし、そんな北見さんにそのように言って頂けるのは嬉しいことである。
★彼が会社を去ってからは、お会いしたのはこの時の1回だけかも知れない。
平井稔男さんと東京に行ったとき、
時間があったので午前中に北見さんを訪ねたのだが、

北見さんの所なら、私もという方が多くて
こんなに沢山のメンバーで北見さんを訪ねたのである。
これは私がシャッターを切ったので入っていないが、

この時が最後になってしまった。

北見さん、安らかにお眠りください。
Kumiki Shimizuさん、ご連絡有難うございました。