CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

君の名は、WHAT'S YOUR NAME???

2017年01月26日 | 特になし
ああ、あぁ〜
シンガポールは
今日も暑かった〜

と前川清のモノマネで一節。

昨夜の夜行便に飛び乗り、今朝の早朝に到着。

気温0-5度の世界から一気に30度越えの世界へと戻ってきた。

自宅でくつろぐ服装も、長袖のヒートテックのアンダーに、ネルシャツを羽織り、その上にセーター、必要ならフリースの重ね着スタイルから、半パンにランニング・シャツと東南アジアでよく見かける屋台のオッサン・スタイルに変身。

明日が旧暦の大晦日にあたり、小売業を除けば完全休日かもしくは半日で仕事収めになる会社がほとんどなので、商談なんかはすべて旧正月明けとなり、会社勤めにとってはまったく暇な時期となる。

と言う事で、暇を持て余した屋台のオッサンは、ブログの更新に勤しむ訳である。

日本からシンガポールに飛行機で向う場合、大体7時間程度掛かるので、暇つぶしに2時間程度の映画なら3本見ることが出来る。

しかし残念なことに、3本目となるとさすがに眠気が襲ってきて、何の映画を見たのか記憶にない。

1本目の映画は、2016年の最新作、ダン・ブラウン原作、ロン・ハワード監督、主演のトム・ハンクスがラングドン教授を演じる、サスペンス・スリーラー“インフェルノ”だった。

2006年の“ダ・ビンチ・コード”、2009年の“天国と地獄”に続くシリーズ物の三作目にあたる。

内容はヨーロッパの隠された歴史を掘り起こす謎解きミステリーの要素が、前作や前々作同様に映画の主題に絡んでくるのだが、個人的にはマット・デーモン演じるジェーソン・ボーン・シリーズの最新作と同様にちょっとマンネリ化したかなって感じだった。

2本目は、新海誠監督のアニメ、“君の名は”だった。

興行収入が200億を超え、日本映画歴代2位と言う触れ込みに、非常に気になる映画ではあったのだが、海外在住のためおいそれと見ることは出来なかった。

後で調べるとどうもシンガポールの映画館にて上映はされてはいたようだ。

しかしながら、歳を取ったオッサンが一人海外の映画館にアニメを見に行くと言うのも画にならないので、今回機内のビデオで見れることが判って、早速飛びついた。

今時の男女の高校生の日常、隕石の落下、タイム・スリップを通しての人格の入れ替わり、そして歴史の書き換えなどの要素が絡み、美しい画像や時間の前後を入れ替えた切り貼りの演出など工夫が見られ、楽しめた。

しかしながら、この映画の数多くのファンの方々には申しわけ無いが、これほど多くの人々人映画館に足を運ばせるほどのインパクトがあったのか?

個人的にはいまいちあまりピンと来ないのだが…

よく似たタイムスリップ関連のネタでは、宮部みゆき氏の書いた小説“蒲生邸事件”を思い起こす。

青年の主人公が、2.26事件の頃にタイム・スリップし、事件に巻き込まれるので有るが、この小説では、歴史は変えられないという設定で、且つ青年が現代に戻ったとき、当時蒲生邸で働いていた女中さんに会うという行があったのだが、その女中さんは既に亡くなっていたという形で物語は終わる。

一方、“君の名は”では、歴史は変えられるという設定と、記憶にはなぜかないのだが、二人の男女がその後出会うことにより物語はさらに続いていくという期待がある。

今までの人生を否定するわけではないが、出来れば若い頃に戻ってみたい気もする。彼らのような立場に陥れば、本当にドキドキ、ワクワクするだろう。

思うに、この映画の場合、過去は変えられるかもしれないし、また将来に対しての希望もまだ持てるのではと感じさせる展開に、この世知がない世の中に於いて、多くの人々がが引き込まれたのではないだろうか…

ところで、“君の名は”は英語のタイトルでは、YOUR NAMEだそうだ。

しかしながら、タイトルは名前を問うという意味であるから、WHAT’S YOUR NAME?が正しい気もするが、そうなるとロック・ファンの私としては、レイナード・スキナードの1977年の5枚目のスタジオ・アルバム、ストリート・サバイバーに収録された、WHAT’S YOUR NAME?を思い出す。

歌の内容は、ツアーの最中バンドのローディーがバーで喧嘩を始めてバンド全員がバーから追い出されたって実話だそうだ。

そんな、ルードな南部訛りでWHAT’S YOUR NAME?って問われると、この映画の清純なイメージも吹っ飛んでしまうかもね。