CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

白人による黒人哀歌、ジョニー・ウィンター

2019年07月17日 | AMERICAN ROCK/POPS

1968年末、ニューヨークのフィルモア・イーストで開催された マイク・ブルームフィールド、アル・クーパーとスティーブン・スティルスらによるスーパー・セッションのゲストとして参加したジョニー・ウィンターはその実力を知らしめすやいなや、メジャー・レーベルのコロンビアがすぐさま彼と契約するに至った。

 

何と契約金は60万ドルと当時としては破格の待遇で、それによって100万ドルのギタリストと呼ばれるようにもなった。 

60年前の60万ドルと言えば、1ドルが360円の時代、単純に換算すれば2億1600万円となる。 

今の価値にすれば、えぇ〜と… とんでもない金額になる。 

早速制作されたアルバムが、1969年発売の、セルフ・タイトル、Jonny Winter。

(ジャケも白と黒を強調) 

(3人組のシンプルな編成、ベースはのちにスティーブ・レイ・ボーンのバンドに参加するトミー・シャノン、ドラムスはアンクル・ジョン・ターナー)

ジョニーはベーシックなブルースを演奏する。それらを黒く塗りつぶす、黒以外に何もなく真っ黒にお染めあげる。 

一方ジョニーは真っ白、そう真っ白な白人だ。 

その相反する状態での反発するエネルギーが人々を魅了する。待ちに待った爆発だ〜 

それを感じるのは君次第、それが彼からのメッセージ! 

ブルースはそれまでず〜っと黒人の音楽だと捉えられていたが、単なるコピーではなく独自の解釈でやろうと思えば出来るってことですかね? 

もちろん、百万ドルの価値がつくような卓越したギター・プレイの技量と迫力のある歌唱力あってのことだけど。