1968年末、ニューヨークのフィルモア・イーストで開催された マイク・ブルームフィールド、アル・クーパーとスティーブン・スティルスらによるスーパー・セッションのゲストとして参加したジョニー・ウィンターはその実力を知らしめすやいなや、メジャー・レーベルのコロンビアがすぐさま彼と契約するに至った。
何と契約金は60万ドルと当時としては破格の待遇で、それによって100万ドルのギタリストと呼ばれるようにもなった。
60年前の60万ドルと言えば、1ドルが360円の時代、単純に換算すれば2億1600万円となる。
今の価値にすれば、えぇ〜と… とんでもない金額になる。
早速制作されたアルバムが、1969年発売の、セルフ・タイトル、Jonny Winter。
(ジャケも白と黒を強調)
(3人組のシンプルな編成、ベースはのちにスティーブ・レイ・ボーンのバンドに参加するトミー・シャノン、ドラムスはアンクル・ジョン・ターナー)
ジョニーはベーシックなブルースを演奏する。それらを黒く塗りつぶす、黒以外に何もなく真っ黒にお染めあげる。
一方ジョニーは真っ白、そう真っ白な白人だ。
その相反する状態での反発するエネルギーが人々を魅了する。待ちに待った爆発だ〜
それを感じるのは君次第、それが彼からのメッセージ!
ブルースはそれまでず〜っと黒人の音楽だと捉えられていたが、単なるコピーではなく独自の解釈でやろうと思えば出来るってことですかね?
もちろん、百万ドルの価値がつくような卓越したギター・プレイの技量と迫力のある歌唱力あってのことだけど。