1993年に出たオリジナル・アルバム、Off The Groundの世界ツアーのライブ音源をまとめた、Paul Is Liveが同年発売。
(ゲートホールドのジャケ、レコードは2枚組だった)
ポールに関しては、ウィングスが解散した後のソロ活動にそれほど興味がなくなったことからオン・タイムでレコードやCDを買わなくなくなった。一番の原因はやっぱりMcCartney IIのテクノ・サウンドにどうしても馴染むことなくフェード・アウトした感じですかね。
それにその後出すソロ・アルバムも数枚を除けば、私の思うかっての華のあるポールもしくはウイングスじゃ無かったしね。
シングル・ヒットは時折カーステから聞こえるラジオの番組で、成る程これが新曲なんだ〜と思う程度。
90年代になって音源がリマスターされCDが再発された頃、ぼちぼち安価な輸入盤を集め出しけどライブ盤までは手が回らなかった。
で、つい最近ユニバーサルの一味が既出音源で簡単に小遣い稼ぎでってことで、何種類かのライブ音源をリマスターしてCDとレコードを再発させた。
ポール死亡説が当時盛んに噂された原因となるアビー・ロードのジャケの写真を使ったパロディーのジャケに興味があってこのCDを今回買った。
アビー・ロードのポールは、他のメンバーと違って右足が先に出ていて、しかも裸足。さらにそのためか、一人だけ宙に浮かんでいるような印象も。さらに、利き手の左ではなく、右手にタバコを持っているのも何か不自然。
極めつけは、左の側道に止まっているビートルのナンバー・プレート、LMW 28IF。敏感な空想家は28IFに着目。もし(IF)生きていれば28歳と解釈したそうな。
今回は同じアビー・ロードのフォト・セッションでの別テイクの写真(背景に映る車や人間が異なる)を利用し、他のメンバーを消し去り、靴を履いたポールが利き手の左で犬のリードを掴んでいる。そしてビートルのナンバー・プレートには、51 ISと書き換えられていて、生きていれば51歳!
そして “ポールは生きている”と“ライブ音源のアルバム” という二つの意味を表したPaul Is Liveをアルバムタイトルに採用。
としゃれた作りとなっている。
で肝心の中身はといえば、51歳になれどもまだまだ声量豊かなポールのボーカルには非常に感心するが、どうしても往年のビートルズやウイングスの曲に耳が行きがちで、それ以外の新し目の曲やコンサートのアウトテイクはどうしても小粒で影が薄くなる残念なことに。
ニュー・アルバムの ツアーってことでそのような選曲になったのは仕方なかったわけだど、出来ればベスト・ヒット・ライブ的なものを出してくれればなんて当時は思った。
そうすると、忘れた頃の2002年に数曲を除いてビートルズ・ウイングスの大ヒットてんこ盛りのライブ盤、Back In The US(Back In The World)が出たっ〜!
相変わらず商売がうまい。
とは言えプロの歌手でもたった一曲の大ヒットを飛ばすことは至難の技なのだけれど…