CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

Boston 第三幕

2019年07月18日 | AMERICAN ROCK/POPS

1978年に出したセカンド・アルバム、Don’t Look Backから8年。 

そして1986年の秋、3枚目のアルバム、Third Stageがようやく届けられた。

(約束の地に到着したのか、ボストン号は恒星間航行用の巨大ブースターを切り離す) 

あまりのスローペースな制作進行状態に業を煮やしたレーベルも、ついに法廷闘争に突入し、このアルバムはEpicからMCAに移籍しての発売となった。

当然オリジナル・メンバーも生活が掛かっているので、この休火山状態にはついていけず脱退。リーダーのトム・シュルツとボーカルのブラッド・デルプのみが残った。 

とは言え、このふたりが実質Bostonのコアなる存在なので、サウンド面は多少暗くなったものの従来のメロディアスなロック路線は維持された。

このアルバムの制作過程でかなり苦労したことなどがライナーに書かれていてまた当時新譜の販売やツアーからの大きな収入源が断たれたとしても、一般人と比べればまだまだ恵まれた環境だったのじゃ無かったかと個人的に思う。

これは、過去に出した2枚のアルバムが大ヒットしたことから成せる技であり、普通のサラリーマンなら8年もの間休職すれば戻る場所はない。 

かく言う私も、その昔パチンコ屋の帰りに発作的に思い立ち前職を辞したのだが、次の職場が決定するまで結構不安な数ヶ月を送ったような記憶が…. 

次の職場を確定した後に退職出来るような器用さがあれば、世渡りももっとスマートにいけたのかもしれないと、今更ながら反省の日々。 

それはさて置き、Bostonの第三幕は長いブランクにも拘わらず大成功を収める。 

やっぱり、記憶に残る存在って大事だと…. 

そんな存在だからこそ、みんな待っていてくれる。 

そう、パチンコも数少ない勝利の甘味な記憶だけが頭に残り、店先でふと足が止まる。でっ、パチンコ屋さんはまたカモが来たとほくそ笑みながら待っていてくれる。 

まあ、Bostonの第三幕とはなんの関係もないけどね。