パッと目に飛んでくる光景がコレだと、ゲッ! コレは一体〜 とびっくり。
それは風呂桶と洋式トイレのボウルがの共存。
今でこそユニット・バスなんかの普及で賃貸のアパートなんかでは当たり前の光景だが、70年代頃ではホテル形式の部屋に泊まらなければ日本国内では滅多に遭遇しない光景。
家族旅行や学校の集団での旅行でも泊まる所はまだまだ畳の上に布団を敷く和風の旅館だったから、都市部を除いて今の様にまだ下水道の普及が行き渡っていない時代に風呂場にトイレの存在はあり得なかった。
その後仕事で海外に行くようになってようやく慣れた感じだ。
ところで英語ではトイレのことをバスルームと言うことがある。これによってトイレに漂う匂いのイメージが消し去られて品の良い響きとなる。
やっぱり彼の国でも公共の場で直接的なトイレってイメージを出すことは、はばかられると言う事だろう。
ストーンズの物議を醸したBeggars Banquetのアート・ワークが急遽差し替えられた以前に同じ様な処遇になったアルバムがある。
1966年のママズ・アンド・パパス のデビュー・アルバム、If You Can Believe Your Eyes And Earsだ。
ジャケにはバスタブに入ったメンバーたちとトイレット・ボウルがバッチリ。
アルバムには、おなじみのCalifornia Dreaming、Monday Monday、Spanish Harlemやビートルズのカバー、I Call Your Nameなどなど、美しいコーラスが主体となった爽やかなフォーク・ロック調で制作され大ヒット。
当然イメージに相反するジャケのデザインにはクレームが付いた様で、すぐさまその箇所がカバーされた物に変更された様だ。
オリジナルのアート・ワークを尊重すると言う現在の風潮からなのか、現在のBeggars BanquetやIf You Can Believe Your Eyes And Earsの最近の再発盤は再びトイレット・ボウルがバッチリ。
まあ悪いとは言わないが、ご飯を食べる前に見ると、やっぱりなんだかな〜って気持ちになる。
ところで海外でバスルームにタイルが敷いてあるからって、バスタブの外で身体を洗っちゃダメですぜ。
古い建物だとバスルームの床に防水加工がされていない場合があるので、階下の天井に水が浸透してカビちゃいますからね。