CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

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誰がB級やねん! その2

2020年10月09日 | BRITISH ROCK

英ハードロック・バンド、Heavy Metal Kidsの1974年のアトランティック・レーベルから出たデビュー・アルバムがこれ。

(ヘビー・メタルといっても後のヘビ・メタの意ではなく、バンド名のHeavy Metal Kidsの由来はある小説からの引用らしい。)

その後数枚のアルバムを出して80年代に活動停止。21世紀になって再結成され活動しているとのことだが、Heavy Metal Kidsとしてはやっぱり1985年に亡くなったボーカルがゲイリー・ホルトンの時代がキモですかね。

人によって好みの別れるところだが、個性ある嗄れた声でストレートにシャウトするロック・ボーカルが心地よい。個人的には何度聴いても飽きがこない。

特に初期のレオ・セイヤーを彷彿させる物悲しい雰囲気を漂わせるスロー・バラード、It’s The Sameのような曲でその特性を発揮されるのではないかと…

このデビュー・アルバムは注目を浴びたもののヒットには至らなかった。だが、単にB級バンドと短絡的に判断するのも如何なものかと。

このアルバムはジャガーズのカバー、キサナドゥの伝説やカーナービーツのカバー、オーケーなど60年代にヒットさせたデイブ・ディー・グループのデイブ・ディーがプロデュースした。

デイブ・ディーといえば、当時バンド活動を終えてアトランティック・レーベルのA&Rマネージャーに就任し、AC/DC、ボニーMやゲイリー・ニューマンらを発掘した人物だった。その彼が見込んだHeavy Metal Kidsは当然Zeppも所属したメジャー・レーベルと契約するぐらい将来期待された存在だったことは間違いない。

セカンド・アルバムの制作において、デビュー・アルバムで集めた注目度をさらにブーストさせるための方向性を見失った事が原因でブレーク出来なかったのではと個人的に思う。

私の最終評価は、

A級レベルのアトランティックとの契約 + 第二段ブースター点火失敗によるC級評価 = B級となり、ここで巷の意見と一致する。

Heavy Metal Kids:誰がB級やねん! 毎度適当な事言って、このトウシロが!

どうもすいません。