CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

昭和は遠くになりにけり

2020年10月13日 | JAPANESE

昨日、1960年代後半からから数十年にもわたって活躍された、作曲家の超大物、筒美京平氏が亡くなられた。

歌謡曲はもとより、演歌やアニソンなどなんでもござれでヒット曲量産、加えて編曲も手掛けるマルチな才能は凄い以外の言葉が思いつかない。それゆえ、筒美京平複数人説なんてのもあったそうな…

個人的には氏の歌謡ポップ路線が特に好みだ。

それまでのグループ・サウンズによる日本語で歌われた洋楽カバーを進化させたかのような、洋楽風のリズムやメロディーを歌謡曲に落とし込み泥臭さを抑えた作風は爽やかさを感じさせる。

助手:博士、こんなの発見しました。

博士:オォ〜! これは1971年ごろに出た南沙織さんのデビュー・アルバム、17才ではないか。懐かしいのう〜 

(いつ購入したのか記憶にないのだが、シングル・ジャケット仕様なのでデビューから数年後再発されたものを買ったようだ)

助手:サイド-Aの有馬三恵子/筒美京平のオリジナル6曲の対になるのが、サイドーBが洋楽の名曲カバーです。

(カントリー・ポップのローズ・ガーデン、フレンチ・ポップのそよ風に乗ってとオー・シャンゼリゼ、フィル・スペクターの娘ロニーがリードをとるロネッツのビー・マイ・ベイビー、英ポップ・バンドのカプリコーンのハロー・リバプールに千昌夫のカミさんだったジョーン・シェパードの歌うサマー・クリエーションの6曲)

博士:彼女はバイリンガルってことで洋楽ポップスを英語でさらりとカバーし、洋楽ポップスもこなせる事で当時の他のアイドルとは一線を画す魅力があったと思っておる。

助手:彼女だから出来る洋楽カバーをアルバムに混在させてもそれほど違和感を感じさせないってことは、筒美氏の作曲レベルが高いって事ですね。

博士:その通りじゃ。

ところで、昨日夕刻散髪屋に行ってきたんじゃが、店内に流れる音楽は今流行りのJポップ。 

メロディーはやたら低音ビートの効いたアレンジで少々不明瞭の上、一体何を歌ってたの?とツッコミを入れたくなるような歌い回し。

むむ〜

まあ、時代についていけない冴えないおっさんの僻みかも知れないけどね。

ところで青春モノもので憎めない脇役を務められた森川正太氏もお亡くなりになったそうで、昭和は更に遠くになりにけりってところですかね。