CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

全てはここから始まった

2020年11月21日 | BEATLES-BADFINGER関連

ビートルズの音源のリミックスと言えば、1987年アナログ音源をデジタル化した際、ジョージ・マーチンがHelpとRubber Soulの旧ステレオ・ミックスが気に入らなかったとのことで両アルバムのリミックスを行ないCD化したのが最初じゃなかったかと思う。

それから10年ほど経った1999年、映画イエロー・サブマリンの映像がDVDのフォーマットで発売されることになり、その映画に登場する曲、ただしA Day In The Lifeは未収録、を集めたCDも発売された。旧音源は収録にあたってリミックスされた。

特にヘッド・フォンなどでは聴き辛い左右の音圧のバランスが一定でない泣き別れの旧ミックス曲は、それを補正する事によって聴き易くなった。

これが、1999年のYellow Submarine Songtrackである。買った当初ペパー軍曹のボーカルがセンターに固定してあって何かの間違いじゃないかと驚いたのを覚えている。

このアルバムはそもそも新たに生み出された映画のサントラ盤としての位置付けがあったから、オリジナル・ミックス一択の原理主義者からのクレームもさほどなく、好意的に受け取られそこそこ売れた。

これに味をしめたのか、翌年ヒット・チャート1位を記録したシングルを集めた“1”が発売される。このアルバムはリミックスではなく24ビットでのリマスターの作業が施された。すなわち高域と低域の分離を強調し、さらにノイズの低減を図った上でCD規格の16ビットに落とし込む。

従って結構攻めたリマスターではなかっただろうか?

派手目に聴こえるクッキリした現代的な音質になったおかげか、全世界で大ヒットを記録しビートルズここにありを示した。

その後はなし崩し的にリミックスやリマスターが施され旧ミックスから多くの音源が大量に生み出されていったのはよく知られたところで、2003年のLet It Be, Nakedから始まって、2006年のシルク・ド・ソレイユ向けのサントラ盤Love、2009年の全既発アルバムのステレオ/モノ音源のリマスター化、2015年には最新リマスターとリミックスを旧アルバム“1”に施した“1+”の登場。そして2017年から2019年に掛けてのペパー軍曹/ホワイト・アルバム/アビー・ロードの3年連続リミックス化。

息つく間もないぐらいのリミックスやリマスター攻勢で令和の世の中、もうオリジナル・ミックス一択の原理主義者なんて息絶えてしまったじゃないかな?

えっ! 私?

原理主義者じゃないけど、2009年の既発アルバムのステレオ/モノ音源のリマスター化で完結したんじゃないかって思っていた口で…

しかし最近ネットを賑わせているお方ほどではないけど、どうもかなり洗脳されているような…

昨今のリミックス・シリーズ結構追っかけています。

今年はLet It Be(リミックス?)の発売が来年に延期になったってことで4年連続のご奉公とはならなかったのが唯一の救いだったかもしれません。

何故って、これだけ買い集めてもビートルズ音源のリミックスやリマスターに於ける違いを語れるような耳の持ち主じゃありませんから。

まあ連休の頭、久々にYellow Submarine Songtrackでも聴いてリミックスとはなんぞやてな事、大した知識はないけれどじっくりと考察に励んでみたいと思っています。

音質がどうとかこうとかとあまり関係のないピクチャー・レコード何故か買ってしまいました。

博士:お主、かなり洗脳されとるのう〜