ある人に言わせると、間違った時期に間違った場所でデビューしたと言われるダイヤー・ストレイツ。
1976年、折しもパンク・ロック・ムーブメントの真っ最中に、そのお膝元のロンドンでバンドが結成された。またバンド名、悲惨な崖っぷちから想像出来る通りバンドの実態は収入が殆どない後がなく追い詰められた若者たちの集まりだった。
ただレコード会社の担当の見る目があったのか、1978年にレコード・デビューとなった。
当初はパンク真っ最中の状況で彼らが当たるかどうかは定かではなかったものの、何故かイギリスでもアメリカでもないオランダのラジオ局でシングル・カットされたSultans Of Swingがオン・エヤーされヒット。ようやく火が付きその火は全世界へと広がっていく事に。
初めて彼らの曲を聴いた時、アメリカ南部のルーツ・ミュージックにかなり影響を受けた様なサウンドで英バンドとは思えない印象だった。中でも特に軽快なエレキ・ソロが印象的なSultans Of Swingは、気分よく運転を楽しめる事から個人的には車のお供ですかね。
その後もヒット・アルバム連発で一躍スター・バンドに登り詰め、実態に合わないダイヤー・ストレイツもお役御免と相なった。
他のバンドと比べると地味なんだけれど何故か惹かれるって感じですね。