CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

Out Of The Blue

2019年05月21日 | 特になし

某月某日、博士のロック研究所の地下深く、とあるプロジェクトが秘密裏に進行していた。 

博士:君!プロジェクトの進行状況はどうだね? 

助手:ネバネバが手にまとわりついてにっちもさっちもいかない状況です。 

博士:ネバネバがのう…. 恐れていたことが起こったわい。 この研究所最大のピンチじゃ! 

なん〜てシリアスなストーリーではない。 

実は先日中古のスピーカーを発作的に購入した。 

我々の年代で若き頃少しでもオーディオをかじったお方なら、JBLの主砲30センチ以上のウーファが装着されたモニター・スピーカーでロックやジャズを大音量で流しことに一度は憧れた事があるのでは... 

もちろんJBLなるスピーカー、その昔結構お高い値段で薄給の平サラリーマンのお給料じゃちょいと買うことのできない価格設定だった。

まあ、無理して買ったとしても、今度はスピーカーの性能に上のランクの見合った再生装置であるアンプやレコード・プレーヤも更新せねばならない。

そうなると、毎日昼飯抜き程度の節約では経済的に破綻してしまうだろう。

いつかは実現したいと思いつつもあれから数十年経った。かっての平リーマンの頃よりはいくらか収入がアップしたので、無理すれば買えないこともない。 

何年か前に、なんとかカメラという、巨大な家電ショップのオーディオコーナーのスピーカー試聴ルームに出かけた。

いかにも通のように30センチ・ウーファーがついたスリーウェイ・スピーカーJBL4312Eをさらっと御指名。

音を単横しているかの如くこれまた通ぶって額にしわを寄せムム〜と唸り、さらにこのモデルより小ぶりの25センチ・ウーファーがついたスリーウェイ・スピーカー、JBL4307なるものをあたかも原監督が代打を告げるかの如く両手でバットを握る仕草で、売り場の担当者に指示を出した。  

博士:あの時は我が研究所は手狭で大型スピーカーを置く余裕がなく、またでかい音で鳴らすと隣からクレームがくることを恐れ少しばかり躊躇したのじゃよ。 

助手:しかし、4312Eと聴き比べれば4307じゃ迫力が違うでしょう? 

博士:その通りじゃ。でその場で結論は出せず少しばかり迷っている内に4312Eは製造中止になった。

そしてその後継機種、4312SEが発売されたものの大幅に値上げされ予算オーバーとなり、プロジェクトは消滅したのじゃよ。 

結局今はやりの小型スピーカーを購入したのじゃ。小さい割には頑張って音を出しておる愛い奴じゃ。 

ところが数ヶ月前に、リサイクル・ショップを訪れるとジャンク・コーナーに25センチ・ウーファーがついたツーウェイ・スピーカーを発見。その時はなんとも思わなかったが、先日同じショップに出かけたところ、まだ売れ残っていて、そのスピーカーが俺を買ってくれ〜とでも言ってるかの様に思え、つい発作的に購入と相成った。 

博士:言い訳じみてるが、ツーウェイで密閉型のスピーカーなので4307より心持ち小さく、なんとかスペース的には問題はないと無理やり言い聞かせ買ってしまったのじゃ。 

助手:日立のLo-D HS323というスピーカーで、1975年頃から販売されたやつですね。

(Lo-D HS-323 スピーカー)

(25センチのウーファと2.5センチのツイーターのツーウェイ) 

当時は大手家電メーカーもオーディオに独自ブランドを掲げて激しく大手の同業他社あるいは専業メーカーと競争していた時代で、数多くの機器がメーカーから次々と発売され、当時は実際に購入しなくとも機種選定だけども楽しかったことを覚えている。

ちなみに、松下はテクニクス、東芝はオーレックスそして三洋はオットーだった。 

でっ、今回買ったスピーカーがエンクロージャーの状況は傷もほとんどなく悪くない見栄えなのに、なんでジャンクなのかと言えば、ウーファのエッジに鬼のように塗ってあるビスコロイドと思われる溶剤の表面が経年劣化なのか納豆の如くネバネバ。 

自宅に持ち帰り試聴してみると、エッジ自体の動きは硬めであまり低音が出ていない印象だった。 

博士:この補修プロジェクトが唐突というか発作的に出てきたことから、Out Of The Blue計画と名付ける! 

助手:オォ〜! エレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)の1977年に出た2枚組ヒット・アルバムと同じ名前ですね。

(数年前これまたOut Of the Blueと言うか、唐突にピクチャー・レコードを購入、壁に飾ることもせずにレコード棚の肥やしとなっている。) 

博士:その通りじゃ!名盤に名前負けしない様絶対成功させるのじゃ!

(ELO軍団はなんとOut Of The Blue、地球の外の宇宙空間で活動しているのに、我が研究所は日本のとある町の小さな部屋で今だにシコシコと活動すると言う比較にならないほどのジョボさで全く勝負にならない) 

今日から、オーディオ専門家プリテンダー、すなわち全くの素人によるスピーカー補修プロジェクトが唐突に始まる。 

マニアから見れば、このおっさん一体何やってんの?て話になるかも知れないが…. 

まあ、最悪ぶっ壊しても2000円だから思うがまま適当にやって行きたいと思う。  

つづく



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