元々ジャグ・バンドが前身だったが、折からのブリティッシュ・インヴェイジョンなる英ビート・グループのアメリカ進出やディランがアコギをエレキに持ち替えて作風を変えていったなどの影響を受け当時流行りのサイケデリック・サウンドを取り入れたエレキ・バンドとして誕生したグレイトフル・デッド。
その彼らも少々行き詰まりを感じたのか、気分を新たに原点回帰の作風に転換してレコーディングされたのが彼らのライブ盤を入れて通算5枚目のアルバム、Workingman’s Deadが1970年に出た。
(バンド・メンバーは6人だが、作詞を担当するロバート・ハンターも今回ジャケの表に写っていて、総勢7人の野郎共となっている。)
それまでのカラフルだったサイケデリック・ロックから彼らのルーツに回帰、即ち時代の流れに逆行するかの如くモノクロ的色合いのシンプルなサウンドに転換。
このアルバムでは少々枯れた感じのカントリー調フォーク・ロックやブルースが展開されていて、この変化がアメリカ人リスナーの琴線に触れたのか意外や意外これまでのサイケデリック路線を超える売り上げを記録した。
ところで何故サイケデリック・バンドのギタリスト、ジェリー・ガルシアが昨日アップしたアート・ガーファンクルのソロ・アルバムに参加していたのかがここで繋がった。
彼がゲストとしてギターを弾いた曲はブルー・グラス歌手チャーリー・モンローのDown In The Willow Gardenのカバー・バージョンだったそうな。
これも方向転換してアルバム、Workingman’s Deadを作ったことからのカントリー繋がりってことですね。
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