1966年のアルバム、Pet Soundsに続いてブライアン・ウィルソンが温めていた次作のアルバム、Smileがブライアンの精神状態の悪化により制作が中止。
残ったメンバーがその穴を埋めるが如く、中止となったSmileのレコーディング・セッションの残滓を集め1967年にアルバム、Smily Smileを急遽制作した。
シングル・ヒットしたGood VibrationやHeroes And Villlansなど名曲も収録されていたものの、アルバム全体の出来がイマイチ中途半端に感じられた事からファンもがっかり。
その汚名返上とそのわずか3ヶ月後に出た新作がWild Honey。
今回は状況を一旦リセットし、その時点でのバンド・サウンドとしてのまとまりを意識した上でナチュラルにアルバムを制作。
ただ当時のファンは更なる過去の陽気なビーチ・ボーイズの幻影を追い求めたのだろうか? その制作指向に物足りなさを感じたのか全米チャートは24位に留まりセールス的には振るわなかったそうな。
無理矢理求められるがまま原点回帰するよりは、いい意味での雑味のある自然のままのWild Honeyの方が個人的には美味しいと感じるんだけれどね。
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