アメリカン・バンド、シカゴの9枚目のオリジナル・アルバム、Chicago XIが1978年に出た。カーネギー・ホールのライブとベスト盤入れるとアルバム・タイトル通りの通算11作目となる。
シカゴ・トランジット・オーソリティーとしてデビューして10年立ち、ブラスを組み入れたジャズ・ロックのバンド構成は変わらずもその芸風は洗練されたAOR系シティー・ポップに移り変わってきた。
デビュー時からのプロデューサーだったジェイムス・ガルシオも、バンドが成熟したと判断したのを機にこのアルバムのプロデュースが最後となった。
しかし、この後のシカゴにとって最も重大な事件がこのアルバムの完成後に起こることに…
ギターのテリー・キャスがアクシデントで死去する事に。この事件後バンドは少し方向性を見失った様な気がする。
以前はアルバム・チャートで連続1位を獲得してきた彼らであったが、前作が3位で本作が6位と少々その人気に翳りが出てき始めた頃だったのかも。
それでも、デビュー・アルバムを除いてずっと1桁台を確保し続けてきたのはすごいの一言。
ただ、このアルバムも相変わらずイギリスではそれほど話題に上らなかったのはご愛嬌。
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