暗闇の中一筋のビームの如く、パワフルな歌唱がストレートに心を貫く。
1977年にRCAレーベルからデビューし、翌年It’s A Heartacheが大ヒット。さらに数枚のアルバムを出した後1983年にコロンビア・レーベルに移籍し、彼女の個性をさらに引き出したアルバムが完成。
ボニー・タイラーの移籍第一弾のアルバム、Faster Than The Speed Of Nightだ。
ミート・ローフのアルバム制作で大成功を収めたジム・ステインマンとタッグを組んで独特なハスキー・ボイスを武器にロック・オペラのような味わいのこのアルバムを完成させ、世界的に大ヒットをもたらした。
プロデューサー兼楽曲の提供をしたジム・ステインマンの凄さをミート・ローフ以外改めて見せつけられた訳だが、サイドを固めるバンド・メンバーの熱演も見逃せない。
Eストリート・バンドからピアノのロイ・ビダンとドラムスのマックス・ウェインバーグの起用はスプリングスティーン風のガッツあるロックを感じさせるし、ウィンター・ファミリーからはリック・デリンジャーが素晴らしいギターワークを披露。
ジム・ステインマンのオリジナル曲以外のカバー曲も見逃せない。
CCRのカバーを始めモット・ザ・フープルのイアン・ハンターとブルー・オイスター・カルトのエリック・ブルームによる共作曲、フランキー・ミラーやブライアン・アダムスらの埋もれた渋い曲を掘り起こしている。
もう女ロッド・スチュワートとは言わせない。
アメリカ盤のジャケは何故かビームが省略。
1983年のヒット曲なので、あれから約40年も経つ事に....
レコードで聴くボニーはいつまでも若々しいけれど、私はいつの間にかオジンになりにけり。
大きかったですね。それと「ヒーロー」ぐらいしか
知らないニワカですが。
YouTubeには、3年ぐらい前のライブ映像もありましたが、
まだまだ現役で頑張っているのですね。
ちょっとびっくりです。