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CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

Down In The Grooveにハマる

2024年06月11日 | Bob Dylan, Byrds, Band and etc.

ディランのワースト・アルバムのひとつとして称されているアルバムが1988年の通算25枚目のオリジナル・スタジオ・アルバム、Down In The Groove。

当時ディランは絶不調と言われた時期にあたり、チャート・アクションも全米61位とディランにとって商業的には全く振るわない作品となった。

自作曲と他のアーティストの作品が半々。そして多くの参加ミュージシャンがクレジットされていて、多分時期の異なるあちこちでのセッションで録音されたものなんだろう。

それ故、寄せ集め感は拭えないが、クラプトン、マーク・ノップラー、ロン・ウッド、ネーザン・イースト、スティーブ・ジョーダンにグレイトフル・デッドの面々らと多くの一流どころも参加していることから演奏はしっかりしている。ただディランの歌唱に女性コーラスがフィットしているとは言い難いが....

まあ今回ディランにとっては息抜きのアルバムと捉えて、同様に聴き手側もフォークの神様や哲学的な詞など堅苦しいイメージは取り敢えず無視して、肩の力を抜いてレイド・バックしたディランを味わえば良いんじゃないの。

オイラは結構癒しのサウンドにハマっているんですが...


やっぱりクラシック・ロック、その3

2024年06月10日 | BEATLES-BADFINGER関連

ビートルズのアルバムは”ペパー軍曹”から世界統一規格で発売された。

それまでは特にアメリカで特別に編集された英オリジナル盤とはジャケのデザインや収録曲が異なる水増しアルバムがバンバン出ていて、またアルバム以外のシングルや4曲収録のEPなんかも各国独自でそれぞれ出していた。

我が国日本でも、初期の日本独自編集のLPに続いてヒット曲4曲を収録した33.1/3回転の独自の7インチ・コンパクト盤がシリーズ化される事となった。

その第一弾が1964年のツイスト・アンド・シャウト、プリーズ・プリーズ・ミー、抱きしめたいとシー・ラブズ・ユーがカップルされたこれ!

(かなり以前にオークションで中古で買ったコンパクト盤。60年前の商品なのでジャケはそれなりにくたびれているが、盤はプチオンもほぼ無く悪くない。)

当時はまだまだモノラル音源が幅を利かせていた時代だったが、この盤は全曲ステレオ音源で特に裏面の”抱きしめたい”と”シー・ラブズ・ユー”は擬似ステレオの音源。今から考えれば結構マニアックな収録だと思う。

オイラは現在進行中のビートルズ・ステレオ・リミックス・シリーズに異を唱える原理主義者ではないが、確かに古い音源は最新のものと比べると演奏がくっきりと定位して聴こえないけれども、その当時のレトロチックな空気感を味わうにはやっぱり捨てがたいと感じる。

特に聴力の衰えたオイラには問題なし!


やっぱりクラシック・ロック、その2

2024年06月09日 | ROLLING STONES関連

1965年にビートルズはアルバム、Rubber Soulを世に出し彼らのオリジナリティーを世に問うた。そして翌年ストーンズも同様にアルバム、Aftermathを出した。

(2002年にリマスターされたSACD盤を聴いてみたけれど、どれほど音が良くなったかオイラにはわからない。)

当時イギリスのビート・バンドがアメリカのブルースをよくカバーしていたことから、黒人アーティスト達からプラスチック・ソウルと揶揄されていたことから、ビートルズはそれを皮肉りアルバム・タイトルにラバー・ソウルと銘打ち独自の進化したフォーク・ロック調の作品を提示。

ストーンズはもうカバー・バンドじゃないとばかりに全曲オリジナルのアルバムを制作。彼ららしいR&Bにポップな要素も盛り込んだアルバムには11分超にも渡るインプロヴィゼーション風ブルース・ナンバー、Going Homeも収録されていて当時としては結構革新的。もうプラスチック・ソウルとはもう言わせないって強い意思が込められているように感じる。

今聴けば確かに古いんだけれど、オイラとしては単なるノスタルジー以上に感じるものがある。

それゆえ60年ほど経った今でも数多くの彼らの作品が所狭しとショップに並んでいるのだろう。


やっぱりクラシック・ロック

2024年06月08日 | CCR and John Fogerty

1986年のアルバム、Eye Of The Zombie以降は兄のトムの死去やかって所属したレコード会社の経営陣との訴訟問題なんかもあって音楽活動が停滞していたジョン・フォガティー。

ディープ・サウスを旅し何らかのインスピレーションを得たのか、長い休息から再び活動を再開し登場したアルバムが1997年のアルバム、Blue Moon Swanpだった。

(フェンダー抱いてディープ・サウスのスワンプにどっぷり浸かるジョン。)

シンプルな編成の演奏による南部のR&B、ロック、カントリーにブルースなどがぎっちり詰まったジョン・フォガティー復活とでも言えるらしさ溢れる好アルバムとなった。

平成時代に流行ったインディー、オルタナ、グランジなどにはほとんど目もくれなかった、オイラでした。


オイラのアルバム・レビュー

2024年06月05日 | AMERICAN ROCK/POPS

1980年代末から90年代にかけてメンバー・チェンジを繰り返すもかっての輝きを取り戻すことが出来なかったフリートウッド・マック。

1997年に全盛期のメンバーが集結し、グレーテスト・ヒット的なライブ・アルバムを出した事で息を吹き返したものの、その余勢をかってすぐにオリジナル・アルバムを出すには至らず、その後クリスティーン・マクヴィーが引退を理由にバンドから脱退する戦力ダウン状態となった。

4人組となった彼らは2004年に待望のオリジナル・スタジオ・アルバム、Say You Will が完成させ久々に全米チャートを賑わした。

全盛期にはリンジー・バッキンガム、スティーヴィー・ニックスとクリスティンの3人のソングライターが三者三様の個性を発揮しバランスの取れたアルバムを次々出してきたが、クリスティンが抜けたことによってバラエティーさが失われてしまうのではと心配したものの、このアルバムではそれほどの違和感はなくまたリンジーのアバンギャルドさも控えめで好感の持てるマックらしいアルバムとなった。

ただ1枚のCDに収録時間75分超のトータル18曲が収録されたことによりオジンなオイラにはちょっと聴き疲れしてしまう問題が…

それぞれの曲の出来は良くBGMとして全体を聴き流す分には問題ないが、収録曲をさらに厳選して12曲・約50分程度に短縮すれば、何度もリピートしたいよりメリハリの効いたアルバムになったと思うのだが。

相変わらず、大したこと語ってねぇな。

どうもすいません。


今日も映画のお話

2024年06月04日 | BRITISH ROCK

70年代の古~いシングル盤を保管している段ボール箱を探っていると、1971年のイギリス映画、Melody Fair(小さな恋のメロディー)のシングル盤発見!

ビー・ジーズが1969年に出したアルバム、OdessaからMelody FairとFirst Of Mayの2曲がカップリングされている。

ところでこの映画当時大ヒットしてたね。

朧げな記憶によると、主演のマーク・レスター、トレーシー・ハイドにジャック・ワイルドらの写真が映画雑誌によく出ていたような…

ただストーリー的には他愛もない子役が主演のコメディーで、本国イギリスやアメリカでは全くヒットせず、なぜか日本だけヒット。

日本の若い人からすれば、主演の子役達がとてもキュートな存在に思え、またイギリスの学校生活に憧れ的なものがあったのかもね。

例えば、小学校なのにブレザー羽織ってネクタイを締め、何とも洗練された出立ちで、校舎も伝統ある古めかしさがあった。それに対して、当時オイラは中坊で真っ黒な詰襟の制服に頭は丸刈り。女子もブラウスの上にやぼったいセーターを羽織り、髪型はおかっぱもしくは三つ編みが定番。おまけに木の床がギシギシ撓むオンボロ校舎。

日本の産業が高度成長期に入っていく時期だったが、人口も増えていく中で一般庶民の生活はまだまだ追いついていなかったから、まあ仕方なかった。

少し前にオイラが通っていた中学校が廃校となり、跡地は更なる人口流出を防ぐため再開発されタワマンが建つらしいって話を聞いた。

そんな風の便りを耳にすると、あの頃はあの頃でよかったなってノスタルジーを感じるね。


宇宙からの帰還

2024年06月03日 | Bowie, T.Rex, Hoople and Glam.

昨日Amazonプライムでリドリー・スコット監督、マット・デイモン主演の2015年の映画、The Martian(邦題オデッセイ)を久々に見た。割と抑え気味で自己主張し過ぎないマット・デイモンの演技はよりリアリスティックさを感じさせた。

そして科学者マークは地球に無事生還し大団円となる。

メデタシ、メデタシ。

ただ原作を読んでいないので作者の意図かどうか判らないけれど、アメリカが救援物資を送るためのロケット打ち上げに失敗した事から、某国が代わりにロケットを打ち上げ救援物資を送り届けたストーリーは今現在における某国のイメージからしたら有り得ないかな?

ここ10数年ほどは某国資本のハリウッド進出によって某国の俳優達がハリウッドのスクリーンに以前のような敵役ではなく準主演で正義の味方を演じてきたけれど、ここ最近はちょっと風向きが変わってきたかな?

(ちょっと、マーベリックさん!背中にやばいものが....)

本日はThe Martianの主人公と同じように行方不明になるトム少佐を歌ったデビッド・ボウイの1969年の2作目のアルバム、Space Oddityでも。

この歌ではトム少佐がミッション遂行中行方不明になるも、1980年のアルバム、Scarly Monstersで姿形は変わっても改めて登場したので何とか生き残り無事地球に生還したのかな?

今回は2000年に再発された180グラム重量盤で聴いてみた。CDのサウンドとは一味違ってアコギの演奏がよりくっきりと浮かび上がり60年代末期のサイケデリック風フォーク・ロックは今も心地よく聴こえる。


甘いバラードがお好き

2024年06月02日 | BEATLES-BADFINGER関連

シングル盤はアルバムから全世界統一でカットされる場合あるが、それぞれの国々のマーケティングに合わせて独自に別の曲をカットすることがよくある。

1964年に出たビートルズの映画のサントラ盤、A Hard Day’s Nightの内容は本家のイギリスとアメリカで異なる上に、アメリカでは追加でシングル・カットされた曲がある。

イギリスではこのアルバムから2枚のシングル、Can’t Buy Me LoveとA Hard Day’s Nightが発売されたがいずれもビート・ナンバーだった。それがアメリカではAnd I Love HerとIf I Feelがカップリングされたシングル盤が追加された。

同様に我が国日本でも、シングル盤として1964年に登場。

やっぱりアメリカと日本のリスナーは、甘いバラードがお好きってことですかね。

ちなみに、日本盤シングルは再発盤を含めるとレーベルの違いもあって数種類あるが、ジャケのデザインは大まかにはモノクロ仕立てのポートレート版と中世の騎士の衣装を着たメンバーのカラー版の2種類。その中で1968年出たオデオン・レーベルのカラーのジャケ盤は再発枚数が少なかったのか、コンディションが良ければ購入するのに諭吉さん越えになるそうな。

所有欲を満たすには甘いバラードだけでは満足できないビー・コレクター達、恐るべし!

オリジナルは1964年発売のオデオン盤OR-1145、当時の価格で330円。

オイラの所有する版は1970年の再発盤AR-1145。オデオンの表記がブルーの印刷で隠されアップル・レーベルに差し替えられている。残念!


哀しみのSSW

2024年06月01日 | SSW

本日は西海岸出身の女性SSW、カーラ・ボノフでも。

60年代リンダ・ロンシュタットとStone Poneysなるフォーク・ロック・バンドを結成し活動していたケニー・エドワーズ。しかしながらバンドは短命でリンダはソロで活動を始める。そしてケニーはアンドリュー・ゴールドやカーラ・ボノフらと新バンドを結成するも成功を収めるには至らなかった。

結局ケニーはアンドリューと共にリンダのソロ・アルバムにサイド・メンとして参加することに。その繋がりからカーラの1977年のソロ・デビュー・アルバムに収録されていたカーラ作の3曲がリンダの1978年のアルバム、Hasten Down The Windに収録されることに。

無名のソング・ライターから同じアルバムで3曲もカバーするのはそのイメージに染まりすぎて普通リスクがあるが、やっぱり曲の出来が秀逸だったのと曲自体がリンダのイメージにぴったりハマったことがそのリスクを上回ったと言える。

このカーラのデビュー・アルバムはすごくよく出来ていたんだけれど、カーラの個性がリンダを少しばかりソフトにした感じでリンダとかぶってしまったのが何とも残念。歌唱だけを比較すると、やっぱり西海岸の歌姫と呼ばれる第一人者のリンダに完全に食われちゃうからね。

やっぱり自作自演ではなくソング・ライターとして他のアーティストに曲を提供することに特化するか、歌うならもっと個性的な歌い方を何とか編み出すしか無かったのだろうね。