六甲1号の出撃にっき

撮影ロケの出撃模様のほか、日々の雑感なんかも綴ったものです。

道北ラッセル&カシオペアを撮りに北海道へ (その1)

2016-02-27 |  出撃 at 北海道地方
 1.北海道へ行けるかな?
 「DE15形ラッセル車が今年で最後かもよ」いう噂を聞いて、道内での見納めとなるカシオペアと共に記録に残すべく北海道へ行きたいと思っていました。
 去年も2月(5月と8月にも)に北海道へ行きましたが、トワイライト・北斗星それに赤電こと711系の記録で目一杯で道北まで行く余裕がありませんでした。
 改めて今回北海道へ行きたいですが、
 ・1月は日が短いし寒い。2月になったら少しは日が長くなるし、寒さも柔らぐ。
 ・3月だと他の撮影にも出掛けるため、北海道へ行くなら2月が一番だな。
ということで2月下旬に焦点を当てつつ、天候が荒れないかと飛行機運賃の変動を様子見しながら飛行機の予約を控えていたところ、2月初旬のある日勤務先で課長に呼ばれ「今月、君の昇格の面接があるから準備しておくように。面接日は未定だが成否と辞令は3月中旬に出る。」
 何と昇格面接ですって。例年2月下旬に行なわれてることから、もうこれで北海道行きは消えた。と思っていましたが、今回は例年よりも10日以上早く、急きょその1週間後に実施されて、2月後半は特に仕事上の支障はなくなり、日程が取りやすくなりました。
 また年次有給休暇が23日残っており、私の場合の起算月が3月なので、2月中に3日間使い切らないと捨ててしまうことから、構想通り2月下旬に年休を入れて北海道へ行くことにしました。

 2.まさかのこの冬一番の寒波到来
 先日は春一番が吹いたばかりですが、その後低気圧が発達して、オホーツク海で強風をもたらし、シベリアの寒気を引き込むとあって、飛行機が飛ぶのか心配。前日は羽田発着の大半が欠航となったあおりを受けて、今日は機材繰りによる欠航が出ておりました。

 関東の強風は収まったものの、北海道の強風は収まらないとして、当日の朝には案の定、条件付き運航扱いとなりましたが、出発が近付いた午後の時点で実際に欠航便があったのは、機材繰りがつかなかった羽田発着便の一部だけだったようで一安心。

 しかし千歳空港が遅れによる混雑が続いているということで離陸は待たされた上に、千歳到着時にはエプロンが満杯ということで到着口までバス扱いとなり、タラップを降りてバスで移動する事に。

 千歳空港へ着きましたが、普段の日曜の夜なら結構人がいるのに、今日はあまり混雑しておらず、改装工事中の壁で覆われて殺風景な面もあって、一層人少ない感が満ちていました。
 今回の予定は
  2/21 夕方の便で千歳へ、夜は翌日の室蘭線での撮影に備えて移動
  2/22 朝:長万部付近でカシオペア撮影 →午後:宗谷本線下り排雪撮影
  2/23 1日がかりで稚内~名寄で上り排雪撮影 →夜:札幌方面へ移動
  2/24 朝:千歳線でカシオペア撮影 →午後:宗谷・石北本線下り排雪撮影
  2/25 午前:稚内~音威子府で上り排雪撮影 →午後:千歳空港へ移動し帰路。
 このような予定を組んでおり、当初は25日に釧網本線のSLも計画していましたが、こちらは来年も運転するとの情報が入ったので、ラッセル撮影に切り替えました。
 以下、2/21を0日目として、撮影が始まる2/22を1日目として書いていきます。

 3.踏んだり蹴ったりの室蘭本線
 明日2/22の撮影1日目は朝カシオペアを長万部-静狩で撮影すべく、今回は定番位置付近へ行って特撮の予定。
 苫小牧で食事をして21時に出発、長万部には夜中の0時半に着いたので、1時にやってくる上りの急行〔はまなす〕をバルブしようと準備をしていたら、1時間遅れの情報が。
 仕方ないので2時前まで車の中で待っていたところ、何やら1:40ごろに3つの明かりが見えてノロノロと駅に入ってきます。
 何と手前の側線に貨物が退避してしまい、何ぃ~退避だとぉ~。やっちまったな~。(前回に続いてこの言い回しでスマソ)

 もう完全に貨物列車がはまなすの邪魔をしており、長時間露光なので明るく写ってますが、実際は暗い中の撮影で左下に継電器箱の存在にも気付かず、残念ながらはまなすは碌なバルブが出来ずじまいに、オマケに下り列車はウヤとあって、ついていません。(一応昨夏ここで撮ってるけど)
 
 睡眠時間を大幅に削られたのですが、気を取り直してカシオペアの撮影に備えます。
 今回は特撮がメインなので、立入禁止の長万部-静狩のSカーブの外からの撮影です。

 1年ぶりにきたSカーブですが、立入禁止の札が立っており、1人だけ中に入って撮影していました。私は線路から30m程離れた場所にベースを置いて、そこから特撮の準備をしていたのですが、ここでまさかの機材トラブル発生。準備段階では特撮用カメラの電源が入っていたのに、列車通過の直前になって、カメラの電源が入らなくなりました。もう泣きの状態。再起動音もしなくなり、カメラ本体が故障してしまったのかも知れません。

 こういう時に限ってカシオペアは定時でやってきてしまい、仕方なくベース位置からの一眼撮影となってしまいました。完全な負け写真。

 4.いよいよ宗谷ラッセル撮影へ
 カシオペア撮影後は、気を取り直してラッセル撮影のために旭川へ向かいます。
 全区間高速道路を使うのは勿体無いので、中山峠を越えて札幌まで行き、札幌から高速にのります。
 去年2月に来た時は中山峠は道路の雪はほとんど無かったのですが、今回は全然融けずにアイスバーン状態なので慎重に運転します。
 札幌から高速で飛ばして何とか旭川北インターを14時過ぎに通過、撮影地を探します。

 1発目は、以前来たこともある北永山-南比布間の踏切で、到着時はバックの山は見えないのですが晴れていたので順光側に立ちます。

 露払いの普通列車がやって来ましたが、どうにもやっぱり柱が目障りになるので、アングルをどうしようかと迷っていたら、ちょうど雲ってきたので、急いで南側に回ってセッティングします。

 14:55 雪351レが雪煙を巻き上げながらやってきました。除雪をしている国鉄型ラッセル車を撮ったのは初めてなので、なかなかの感動ですが、浸ってるわけにはいきません。
 すぐにカメラを片付けて車に戻ります。
 国道40号線を移動しながら次の撮影ポイントを探すのですが、人気ポイントである蘭留の直線俯瞰場所に差し掛かったところ、カメラをしまう撮影者の姿が何人も見えたので、ちょうど列車が通過した後だったようです。そのまま北へ車を進めます。
 雪351レは塩狩で長時間停車するので、その間に次の撮影地に着きます。

 16:05 こちらは塩狩-和寒間の踏切からの撮影。雪が降ってきたので結構暗くなってきました。12月とかだったら真っ暗な時間帯ですね。
 和寒でも20分近く停車するので、更に北へ移動します。

 16:38 やってきたのは和寒-東六線間 時間的に暗くなってるかなと思いましたが、さすが2月下旬だとこの辺りでも撮れるもんですね。
 調子に乗って、よしもう1発狙いだと北へ車を走らせましたが、残念ながら士別市内の渋滞に阻まれたため4発目は間に合いませんでした。
 これにて1日目は終了。名寄市内で夕食とした後は、明日に備えて車をひたすら稚内まで走らせます。

 その2へ続きます    また六甲1号の鉄道撮影地メモにも記事を掲載しています
コメント
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