北斗星・カシオペアの道内最後の時が迫る初夏の風景を撮るべく、いざ北海道へ。去年の6月は蝦夷梅雨に祟られて散々な結果でしたが、さて今年は最後のチャンスなので、何とか撮り収めたいところです。
5/16(土)予報:
のち
今日はカシオペアが来る日ですが、天気予報が午前中は悪いのでなるべく道南エリアで撮ります。海辺での撮影をする場所を探していましたが、森町あたりで雨が上がってきたので、森-桂川間で撮ることに。
森駅を出て市街地を抜けて車窓から海が見えてきた辺りの場所でスタンバイ。晴れると逆光になる場所ですが、今日は雨上がりなので、割り切っています。ビデオ撮影のみ。
下りカシオペアを撮影すると、ひたすら苫小牧方面へ戻ります。
昼過ぎには天気は回復して晴れてきたので、翌日の下見を兼ねて錦岡-社台間でロケハンします。既に踏切脇には何人かが三脚立てていました。
私が選んだのは、樽前小学校付近の畑で、バックが海になるのですが、2m位の三脚がないとハッキリと海は写りません。これにて1日目は終了。
5/17(日)予報:
いよいよ今日がメインの撮影日、北斗星が来る日で予報も1日晴れなので、気合を入れて撮るぞと。
2月は長万部-静狩のSカーブや、大岸-豊浦の俯瞰で撮ったので、今回は有珠-長和へ行きます。でも去年ここでトワイを撮っているので、正面狙いではなく、斜めから動画用アングルで撮ります。
朝6時に起きると快晴、ヒャッハ~もうテンションが上がります。でもまだ眠たいので、二度寝することに。
7時半、起きると薄曇りになっています。北斗星通過までは1時間半ほどあるので、長和駅前で止めた車の中で待ちます。下り列車が近づくと、ピーピー汽笛が鳴っているので、誰か馬鹿者が敷地内に入って撮ってるな、と思いながら待っていると、急遽携帯が鳴り
「雨雲が近づいてます」と、Yahooのアラート警告表示が出たので、雨雲レーダーを見ると、やばいことに水色に混じって青色の表示が近づいており、もうマジかよ!と怒りモード。
車を出して撮影地であるSカーブの踏切へ到着。待機していると、8時半ごろからとうとう雨が降り始めました。9:10の北斗星通過まではあと30分ほど、「通り雨でさっさと止んでくれ~」との願いも空しく、雨はさらにザーっと激しくなります。
もうダメだ~と落胆していたら、9時を過ぎた辺りで雨は急に弱まり、急いで三脚にカメラをセット。
ほぼ定刻に北斗星がやってきました。雨はほとんど止んだものの、三脚が倒れそうなほど風がかなり強かったため、レンズに雨粒がついて、引きで撮った写真は台無しに。
下り北斗星を撮り終えて車に戻ると、空は南側が晴れており、長和から西側で降っていたことが分かります。雨雲レーダーでは登別界隈が紫色のどしゃ降りの表示なので、稀府~東室蘭あたりで撮ってた人はラッキーだったでしょう。
その室蘭市内を10時台に東へ向けて走りましたが、快晴も快晴。ほんとあの雨はなんだったんだ!と悔やまれます。
夕方まで時間があるので、昼間はは日高本線へ行くことにします。高波による土砂崩れで鵡川-様似間はバス代行なので、撮れるのは苫小牧-鵡川間だけです。
ちょうどお昼に鵡川折返しの列車があるので、1枚目を浜厚真駅の手前にある厚真川の鉄橋で撮ります。
そして折返してきた列車を、こんどは勇払駅の東側にある安平川の鉄橋で撮ります。
時間的にはもう少し奥まで行けるのですが、何せ鵡川から先が動いてないので、撮りようがありません。もう1本厚真川の鉄橋で下り列車を撮って日高本線は終了、北斗星の撮影地へ向かいます。
強風も少しおさまり、そよ風程度の気持ち良い快晴の中、上りの北斗星を昨日と同じ場所で待ちます。
ところが列車通過の数分前になって雲が・・・おいおいやめてくれ!
雲はのくことなく北斗星通過、撃沈~。西の方を見ると社台方面は晴れていたので、この辺だけが雲の影落ちしたようです。ふっざけんなと怒りモード。
怒ってても仕方ないので、明日は江差線内での撮影のため、さっさと車を出して、函館方面へ向かいます。
5/18(月)予報:
撮影3日目は江差線内でED79牽引のカシオペアを撮るのですが、晴れれば去年も来た茂辺地漁港で撮影すべく茂辺地漁港の駐車場で仮眠。
朝3時に目が覚めたら、少し明るくなっていたので、もしかしたら行けるかも?と思い、上りはまなす撮影のため、青函トンネル入口の展望台へ車を走らせることに。
うまく4時頃に着けたのですが、上空は明るいものの、この場所は山影になっていて暗いので、写真は不可能でしたが、ビデオは撮影できました。この場所ではまなすを撮るのも最後になると思います。
再び車を茂辺地漁港に戻して下りカシオペアを待ちます。
やってきましたカシオペア。朝陽に照らされて先頭の機関車が真っ赤に目立ちます。江差線の海沿いを行く寝台特急を海側から撮る、それも順光でというのが叶いました。カシオペアだけど。
カシオペアがここを定時で通過してくれたので、急いで機材を仕舞います。そして向かう先は大沼へ。そう追っかけ撮影です。函館で14分間の停車時間があるので、危険な速度違反をしない程度で先回りができます。
平日のカシオペアなのに、既に10人近くの撮影者がスタンバイしており、サイドに小沼を入れたアングルで三脚をセット、スチルは手持ちでアップショットも撮れました。
カシオペア撮影後は、また茂辺地漁港へ戻ります。
485系の白鳥号がやってくるので、これを捕らえます。すでに日が南側へ回っているのと、潮が引いてしまって浅瀬のコンクリートが剥き出しになっており、あまり風景的にはもう一つ。しかも、順光側へカメラを振ると、漁港ならではの網やら何やらがごちゃごちゃ写ってしまいます。
そこで、上りの白鳥は違う場所で撮るために移動します。
やってきたのが箱崎道路踏切。ここから海沿いを行く列車が撮れるのと、
S字を曲がってやってくるシーン、そして海を見ながらカーブするシーンの3ショットを撮れる、1粒で3度おいしい撮影地であります。
無事上りの白鳥を撮り終え、夕方の上りのカシオペアの撮影地へ向かいます。一昨日は電化区間で撮ったので、やはり今日は非電化区間で撮る(というか下道で走って室蘭以東へ行くのは厳しい)ことに。
非電化区間の撮影場所は日没時刻の関係で、場所が限られてしまうので、どうしても人が集中してしまい、海辺の黄金ー稀府界隈になってしまいます。2月に稀府でトワイを撮ったので、今回は黄金で撮ります。
3分ほど遅れてやって来ました。日没までは少し時間がありますが、薄く雲が掛かって光線は非常に弱弱しいものになりましたが、夕方でこの程度なら御の字でしょうか?
このカシオペアは途中の伊達紋別で後続のスーパー北斗の退避のため10分程度停車時間があるのですが、良からぬ事を考えてはいけません。この時間帯は夕方の帰宅時間帯で、道は混んでいたり、下校の生徒・児童などもいるので決して危険な追っかけなどするんではないぞ(笑)
ということで、イチバチで追っかけてみました。幸い後続の特急も遅れていたので、伊達紋別の停車時間が短縮されることなかったのですが、何とかギリギリ有珠ー長和のカーブに来てみたのですが、西側の山に日が沈んでおり、ケツ追いシルエット写真となりました。
5/19(火) 予報:
一時
今日が出撃最終日。北斗星の日なのですが、金曜日の時点では晴の予報だったのに、前日になって雨予報になりました。もう絶望感が漂います。撮影場所は雨雲レーダーを見ながら移動できるように、長万部で待機します。
長万部で待機中に上りのはまなすが停車するのでバルブ撮影をするのですが、既にこの時点で霧雨状態、しかも風も吹いてて寒い寒い。
4時に起床。小雨が降っているので、ウェザーニューズでは止み間があるとする函館方面へ車を走らせましたが、雨は止むどころか強くなってきたので、森町まできたところで諦め、長万部まで戻ります。
このまま止まないのであれば、長万部駅手前にある陸橋下から撮ろうかと思いましたが、少し小降りになったので、車を東へ走らせることに。北斗星号は前日の走行中にドアが開いた件で3時間遅れで上野を出発、函館を1時間20分遅れで出ているので、その間に一時的にも止めばという期待をしてました。
9:50 雨が一時的に止んでくれたところに、ちょうど北斗星がやって来ました。長万部ー静狩間のストレートで、10m近い横風が吹いていたので、ビデオ撮影は苦しいところですが、何とか撮れました。
北斗星撮影後は、天気が期待できないので、室蘭本線側を通らずに、山線沿いに走って札幌を目指すことにしました。
残念ながら札幌市内も雨、天気が悪いので線路際からしか撮る場所がなく、最終的に来たのが、恵み野-恵庭間のカーブでしたが、数年ぶりに来てみたら、線路間に雑草伸びていて、碌な写真が撮れず終了。
17日の天気だけは快晴なはずだったのに、通り雨や雲影にやられて撃沈。7月下旬にもう一度行くチャンスがあるので、3たび北海道へいくぞぉ。次は歩き鉄だけどね。
お ま け
今回の出撃で使用したのが、最近使い出したスカイレンタカーで、「車種はおまかせ」という面白いプランがあり、当日の稼動次第で、軽~ワンボックスのどれになるか分からない半面、料金が軽自動車よりも更に安いので予約してみることに。
回ってきたのが、トヨタ プレミオで、座席はフルには倒れませんが、NOTEよりは倒れたので、まぁまぁか。何より運転が楽で静粛なので、強行旅程の強い味方でした。今回はほとんどがオンロードなのも助かってます。これで林道とかは無理ですもんね。