青春18きっぷの常備券の発売は今回が最後となります。
ええええぇぇぇぇェェェェ・・・・・・聞いて無いよ~。という声があちこちで上がったのではないでしょうか。
現在赤い青春18きっぷは、これまでの度重なる購入作戦の結果、あと4駅で購入すれば現存発売駅パーフェクト達成となることから、今冬に2枚、来春に2枚という感じで購入日程を立てていましたが、来春の購入機会がなくなってしまうことになります。
.どこの駅で購入するか
未購入駅は、
九頭竜湖・黒井・坂越・伊予市の4駅。
どう攻めるかと言うと、今回は朝一で九頭竜湖に行き、その後黒井で購入して2駅攻略、来春2月下旬に四国へ旅行途中に坂越に寄って、最後に伊予市でフィニッシュという運びでした。
しかし、今回で発売終了となると最近購入してなかった人や、ポータルサイトのニュースを見てその存在を知り、今回初めて購入するというニワカまで現れて、激烈な争奪戦が展開されるのは容易に想像できます。
しかもこの週の私の休日は11/30と12/1で、翌12/2は責任者席次だったので、突発で休む訳にも行かず、12/1の1日のみに絞って出撃するしかありません。
.JR西日本からの冷たい仕打ちに狼狽する購入者
一応当初の予定どおり、九頭竜湖→黒井と回るべくレンタカーを借り受けたのですが、出発しようとした矢先に嫌な情報が飛び込んで来ました。
「九頭竜湖駅前は既に車で埋まっており、発売枚数も減らされたので、0時以降に着いても買えない可能性がある。」
なぁにぃ~?発売枚数減らされただとぉ?
まさかの最後の販売で感謝を込めた増刷ではなくて、お客に対する仕打ちを仕掛けてくるとは。とうてい民間企業にはあるまじき最低の会社ですな。
このままだと九頭竜湖では並んでも買えない可能性が高くなってきたので、黒井と坂越で買うこととし、九頭竜湖と伊予市は諦めることとしました。
この黒井と坂越ですが、どちらが先に売り切れるかというと、当然大都市に近くアクセスも良い坂越です。そのため車を西へ走らせることにしました。
朝6時過ぎに坂越に着くと、既に7人が椅子に座って窓口が開くのを待っており、私は8番目でした。
発売枚数が20枚に減らされたとしても、購入枚数が一人2枚に制限されていたので、前の全ての人が2枚ずつ買っても売り切れる事は有りませんから、ひとまず安心です。既に窓口が開いた有年では15分で完売の情報(駅員談)が入ってきて、7時半から発売開始の西相生も完売は時間の問題でしょう。
その後も姫路方面からの電車が着くと、数名ずつがドア開ダッシュで並び8時の売り出し開始を待ちます。
8時前に窓口のお姉さんによる2回目の人員カウントがあり、「後ろのほうの方は買えない可能性があります。列の前の方は出来るだけ一人1枚購入に協力して下さい。」と声掛けがあり、いよいよ戦慄が走ります。そして8時、シャッターが開いて販売開始。
しかし次々と「2枚下さい。」の声が飛び、後方の人たちは焦りだします。後ろで並んでいた人たちの素性は分かりませんが、有年で買えずにここ坂越に回って来たのにここでも買えずとなると結構可哀想です。
私はこのあと黒井でも買うので「1枚下さい。」としてゲット。
購入後直ちに車を走らせます。黒井まで電車で移動だと、特急を使っても12時近くになるのですが、車で高速を飛ばせば10時頃には着けるはずです。
途中播但道の福崎ICの所で一旦播但道から中国道に乗り直すのですが、気が早まってたのか、下りるランプを間違えて、一つ手前の福崎南で下りてしまい、そのまま一般道へ進んでしまいました。
まぁ一般道の方が距離的には短いから、このまま行くことにして10時過ぎには着けるだろうと走っていたところ、加西市内で思わぬ渋滞、そして西脇市内で片側交互通行による待ち時間の連続で遅れ、10時30分に黒井駅に到着しました。さて2枚目ゲットできるかな。
しかし窓口のガラスには
「青春18きっぷは完売しました」の貼り紙が。それも販促用の飾り紙が余ってたのか、見るからに嬉しそうに書かれてる感じです・・・トホホ。
駅員に聞くと10時頃に売り切れたとのこと。あのまま高速を飛ばしていればギリギリ間に合ったか微妙なタイミング、もしかしたら自分の前の人が最後の1枚を買って悲劇の完売の瞬間に出くわしたかも知れません。
「加西市ネ!」と心の中で叫びます。
いずれにせよ、既に購入経験がある周辺の他の駅も次々と完売情報が入ってきて、終了宣言近し。
ということで、今期は1枚でどうやって旅行計画を練るかという事を考えていました。
.四国に神あり
こうして坂越駅での1枚のみの購入で幕引きとなり、あとは四国の売れ行き状況を見守ることにしたのですが、どうもこれまでと違う流れが。
「高松がまだ売り切れてないぞ! どうなってるんだ?」
「どうやら大量増刷してるみたいだよ。」
この情報に色めき立ちます、ひょっとしたら伊予市で買えるんじゃないかな? と期待が胸をよぎります。
でも残念な事に、発売後の週末はいずれも出勤日となっていて、一番早く行けるのが6日になるので、これはかなり厳しい状況です。例年の完売ペースならさすがに無理です。
ところが土曜日の段階で、四国のどの駅も完売したとの情報が入って来なかったので、期待を込めて5日の夜行バスを予約、残席1、何故か窓側席が空いてたのですかさず購入。あとは完売情報が入らないのを祈るだけです。そして5日の夜
大阪駅から、松山・八幡浜港行きのバスに乗ります。
何年ぶりかに乗るJR四国バスの夜行便車両。以前は付いていなかった電源コンセントも窓側席には付いていました。
大阪駅から乗ったのは私と多分20代のお姉ちゃんの2人だけ、京都からの乗車組を入れても7人ほどと予想外のガラガラです。
しかし難波と三宮で相次いで10名ずつ乗ってきて、結局空席1席のみで松山へ向かいます。
5:42 10分ほど早く松山駅前に到着、このまま八幡浜方面へ引き続き乗る人が10人近く乗っていたのが意外でした。
この時季なので朝6時前だとまだ真っ暗です。
ここから伊予市までは普通に乗車券を買って乗ります。たったの260円なので思ったよりも安い。
松山を6:05に出る宇和島行きの普通列車に乗ります。
この豪華な普通列車、185系3100番代に乗るのも2年ぶり、残念ながら座席はリクライニングしません。
6:22 伊予市に到着、まだまだ真っ暗です。
駅の窓口が開くのは6:50からと知ってはいましたが、あと25分ほど、私以外には18きっぷの購入者らしき人はいません。
窓口の掲示を見てひと安心、これはまだ完売にはなっていません、しかしこのご愛顧に対する配慮ときたら泣けますねぇ。JR西日本も駅の現場の人たちはいいのですが、本社が糞過ぎます。
6:48 窓口が開きます。購入を諦めていた伊予市でいよいよ最後の赤券を買いました。
これが最後の購入となる?赤い青春18きっぷ、一応期待をこめて?マークを付けています。
きっぷを無事に購入して駅の前に出てくると夜が明けてきました。
.あとはやっぱり撮影
せっかく片道7,000円近く出して愛媛にやって来たのですが、大して撮る列車もないかな? 今日は平日だから伊予灘物語も走ってないだろうし。
取り敢えず郡中港から松山市へ出ます。これは松山市駅から徳島まで高速バスに乗るため、始発駅である松山市で切符の購入と周辺で伊予鉄でも撮ろうということにしたもので、伊予鉄の状況については後日別途記事を書きます。
松山市までは片道470円と、JRの倍近い値段がします。乗り換え無しで市駅まで出られるメリットはありますが。
7:23 明大前 いや、松山市駅に到着。思った程の混雑ではなかったのは、高校生などが試験休みだからでしょうか?
大街道のサンマルクカフェでモーニングで時間潰しをしかけてたら晴れてきたので、30分程で店を出て周辺で路面電車や元京王5000系を撮ってると十分時間が過ぎます。
松山市を12時ちょうどの徳島行き高速バスに乗ります。伊予鉄道の高速バスは初めて乗ります。
乗車券はバス発車の20分ほど前に買いましたが、乗る時に回収されてしまうので、すぐに記録しておく必要があります。
12時定時に発車、僅か6時間ほどの滞在だった松山をあとにします。
ありがとう愛媛。
平日の昼間とあってバスはガラガラ、乗客は6人だけでした。完全な赤字便ですね。
石手川公園を通ります。木々が色づいていい感じです。
松山道に入ると山越えをするので、左車窓には色めく風景が展開します。
徳島県に入って阿波池田を過ぎると、左手に吉野川の鉄橋が見えます。高速道路からの限定アングル。
15:23 バスは定刻に徳島駅に到着。3時間20分ほどのバス旅が終わります。
この時間に徳島に来たのは言うまでもなく、夕方のキハ40系を撮影したいがためです。今日は池谷の手前のストレートで狙ってみることに。
池谷に着きました、徳島駅のホームで私の前で並んでたエヴァちゃんみたく徳島弁バリバリの小学生もここで降ります。
駅から歩いて15分ほどのレンコン畑の中で待っていたのですが、残念ながら日落ちとなってしまいました。これはひどいカットw
池谷からの帰りには40系気動車に当たったので、徳島に着いてからバルブ大会をすることに。これは折り返しの鳴門行きと、後ろに控えているのが阿南行き。
このあと阿南行き・引田行きなど次々に40系が発車していくので、この時間帯にホームにいると面白いです。
徳島で泊まって、翌朝も40系気動車を撮るのですが、何処で撮ろうかな?
結局昨日と同じく池谷でリベンジのつもりで再訪しましたが、高松行きのタラコ2連が通過した時は、ギリギリ日が登る前でした。
7時台に下りが2本やって来るので撮影します。
無事に2本撮って駅に戻ってきました。穏やかな冬の朝です。
池谷名物のY字に別れた駅風景を撮るのは途中の階段が邪魔をするので難しいです。
そうこうするうちに下りの徳島行きが来ました。これも40系です。昨日に続いて2度目の乗車です。
徳島行きに乗ったのは、このあともう1ヶ所で撮影するため、鮎喰駅へ向かいます。
佐古で徳島線のワンマン列車に乗り換え、鮎喰駅で下車、ホーム上で駅名と列車を入れて撮ろうとしたのですが、デブが邪魔になったので回避。築堤下の道路から見上げて1枚。撮影場所へ向かいます。
鮎喰駅から徒歩8分程で鉄橋を見渡せる場所へ着き、獲物の上り40系気動車を狙います。鉄橋が水面に映ってキレイな水鏡だったのですが、本番の列車が来る直前になって鴨たちがタッチダウンしてバシャバシャやるもんだから、途端に波が立ってアウト。コラァ~鴨鍋にするぞ!
撮影後は南側の県道へ出て、徳島駅前行きのバスに乗ります。ここから徳島駅や南海フェリーの出る港行きのバスが頻繁に走っているので便利です。
今日は六甲の実家へ寄る用事があるので、徳島から神戸へは高速バスで帰ります。神姫・徳島・阪神・山陽の4社共同運行の路線ですが、やって来たのは1日に2往復だけ入る山陽のバス、結構地味な塗装です。
三宮までは3,300円、南海フェリー経由だと2,600円ですが、到着が夕方前になるので今回はバスに乗ります。
やっぱり平日の昼前だけにガラガラだなと思いきや、途中の松茂から大量に乗ってきて乗車率は50%ほどの運行。
大鳴門橋を渡ります。昼間の景色が見える時間帯に乗るのは初めて。いつも夜ばかりなので。
途中休憩もなく一気に淡路島を駆け抜け、あっという間に明石海峡大橋を渡ります。舞子を過ぎれば三宮まではすぐ。
こうして今回の18きっぷ購入作戦は終わりました。
本来の予定とはまるっきり逆の駅での購入、諦めていた伊予市でも買えて、最後は清々しく終えたのですが、やはり赤券が廃止になるのは寂しいこと。
それにしても、お客を全く大切にしないJR西日本と、これまでのご愛顧に答えて大幅増刷で応えるJR四国との間には雲泥の差がありました。
売れている商品を顧客の需要に応えて売る。この民間企業として当たり前の事がなぜできないのか? 甚だ疑問である。
来春から素直にマルス券を買う気が今のところしない。鉄道利用を減らすかな?
~今回の交通費~
・12/1分
レンタカー \5,400+ガソリン代\1,960+高速代\2,120 計\9,480
・12/5~7分
JR四国バス大阪→松山\6,760+松山→伊予市\260+郡中港→松山市\470
+伊予鉄道バス松山市→徳島\4,400+徳島-池谷往復\520+徳島→池谷\260
+池谷→鮎喰\260+徳島バス鮎喰→徳島\210+山陽電鉄バス徳島→三宮\3,300 計\16,440