今回青春18きっぷの期間でもないのに遠征したのは11月下旬から12/9まで開かれている都市対抗野球の見物に行くためでした。
プロ野球にはほとんど興味がなくなってしまったので、3年前から高校野球を見に行っていましたが、武漢疫病の影響下で夏はまた無観客試合など、見る機会がなかったのですが、都市対抗野球でブラバンを入れた応援が復活するとのことで、初めてですが東京まで見に行くことにしました。
都市対抗野球というとなんか会社どうしの対決で、観客も社員が動員されて内輪で盛り上がってるという先入観があって観に行かなかったのですが、実際みてみるとどうかな? ということで本編に入ります。
.チケットを買う
感染対策として全席指定の試合毎入れ替え制のため、対戦カードが決まってからチケットを取ったのでは遅い場合があるのですが、ある程度の目星が付いた時点でチケットを買いました。
12/7の午後5時頃にホンダ熊本が勝った時点で、12/8 の準決勝第1試合のカードが確定して、ホンダ応援として3塁側のチケットを購入。次の第2試合も3塁側はJFE東日本かNTT東日本のいずれかでしたが、そのまま2試合分購入しました。
上の写真の1枚目(写真上)は対戦チーム名が書かれていますが、2枚目(写真下)は対戦チーム名が書かれていないのはそのためです。なお予約時点で、対戦カードが決まっていない第2試合の方が既に予約が進んでいて、あまり良い席は残っていませんでした。
これも自分の応援するチームがある程度勝ち上がる事を見越して、JFEかNTTの人が予め席を押さえているんだろなという推測が立ちます。
.破格の座席
今回の大会では一般客が入場できるのはバックネット裏か2階のバルコニー席となり、最終日の決勝で観客が多く詰めかけたら外野席を開放するというものでした。
座席の料金はバックネット裏でも2~3千円と破格の安さ、但し私にとってはバックネットが撮影の邪魔になるため、1または3塁側の2階バルコニー席を取ることにしました。これだと前売りで1,300円(コンビニ扱い手数料込で1,630円)で内野席に座れます。
(東京ドームサイトより引用)
この席、巨人戦では「プレミアムラウンジシート」と言って、1席が年間156万円もする超お高い座席、さすがに個人でこの席を買うお金持ちはそんなにいないのかな? おそらく旅行社などがある程度押さえてパック販売してそうな感じです。
なお巨人戦のホームゲームで地方出前ゲームは年間8試合ぐらいなので、残る64試合程が東京ドームで開催、とすると1試合当たり2万3千円程度となりますが、いずれにしてもプレミアムラウンジシートに1,300円で座れるのは破格です。
.いよいよ東京ドームで観戦
東京駅に12時過ぎに着く予定のバスが40分ほど遅れたため、乗り換えなしの地下鉄丸の内線で東京駅から後楽園駅で下車、南へ戻る感じでドームに来ました。
初めての東京ドームだったのですが、大体の球場は北西側にホームベースがあって、3塁側は北東側にゲートがある事が多いため、後楽園駅からの方が近いと思っていたのですが、この憶測が全く外れてしまい、球場の外壁に沿って反時計回りにぐるっと西側に回り込む羽目になりました。ホームベースが南側にある珍しい球場です。
東京ドーム プレミアムラウンジシートからの眺め。
福岡・大阪のドーム球場に続いて3か所目のドーム訪問とまりましたが、円弧の角度が緩い場所からの眺めのせいか、とても広く感じます。
はいはいお約束お約束。
私が座った最前列の所にこのような張り紙がしてありましたが、チアの子たちもマスクしてるから、アップで撮っても意味ないんですがね。
.第1試合 セガサミーvsホンダ熊本
さて第1試合の東京都代表セガサミーと熊本県大津町代表のホンダ熊本の対戦が始まります。
大会唯一の「町」代表が頑張ってるとして、地元熊本でも連日話題になっているようですが、東京まで応援に来るにはさすがに遠いので応援団も大変です。ホンダは1社で3つもの野球チームを持っているので、埼玉県の狭山や東京近辺の社員も応援に駆けつけて来るのでしょうか。
ホンダの応援はリーダー12名とチア9名が入れ替わりで演壇に立っての応援を演じます。
全開ホンダ・チャンスだホンダ・ノンストップホンダなどのお馴染みのホンダレパートリーを始め、高校野球などでもよく聞くSEE OFFや狙い撃ち・ルパン三世のテーマなどの演奏で盛り上げます。
9人のチアのうち2人は壇上では踊らずにマイクで応援を盛り上げるコールの役を務めていて、よくありがちなキンキン声ではなく、1人の方はピンポンパンのお姉さん(年齢が分かるw)みたいな呼び掛け声がとても特徴的で非常にスムーズで楽しい応援風景を進めていました。
試合は社会人野球の特徴的である、接戦で0行進が続いて、5回ウラの内野ゴロの間にようやく1点が取れた以外は、残塁で点が入らない展開が続きます。これも社会人野球の特徴である、ガンガン打つ選手はプロに行ってしまって、中距離以下の選手ぐらいしか残ってないんでしょうかね。
こちらは対するセガサミーの応援団で、団長の服がカッコイイですね。
さすがはゲーム制作会社という感じで、こういった創作物を得意としている会社ですから。
セガサミーの応援で特徴あるのが、ゲーム音楽を応援に入れている事で、これもお得意分野を生かした応援です。
気になったのが、1人高い音を出しているトランペットがいて、終始ピーピー鳴らしていました。
オーバーハイベーは確かに目立ちますが、あまり多用すると品が下がるので、程々に出すべきと思いますが。僕だって中学生の時にオーバーハイベーに挑戦したけど、一瞬上のミまで出すだけで諦めた経験者の僻みです。
試合はホンダの1点だけのまま、9回表2アウトまで来て、あと1人でゲームセットという所で、まさかの同点ホームランを打たれて1-1となってしまい、9回ウラの攻撃に突入しました。
ここで壇上にあの黒いヤツが上がってきました。
くまモンいたのかwww
そのくまモン効果かどうかは分かりませんが、9回裏の攻撃で四番バッターの一振りで決着(サヨナラホームラン)が付き、劇的な勝利をおさめました。
久しぶりにサヨナラ勝利の試合を見ましたが、ソロホームランなので一瞬で決着が着いて、半ば唖然という感じで試合が終わりました。
ホンダ熊本が勝利して19年振りの決勝戦へコマを進めました。
.重たいボロ負け試合を見る
第2試合は、東京ガスvsNTT東日本ということで、東京勢同士の戦いとなりました。
過去に優勝経験もあり、昨年も準優勝しているNTT東日本に対して、勝てば初めての決勝進出となる東京ガスですが、やはりNTT東日本が決勝まで行くと目論んでいたのか、私の周りの座席はNTT東日本関連の社員で埋め尽くされ、何とも孤立に近い感じ、第1試合では割と客席も静かだったのすが、第2試合は結構皆さん雑談してられて、動画撮影にも少々影響が。それも最前列の席が取れなかったので、2列目からの撮影という環境。
ただ1席ずつ空けての配席のため、三脚を立てることができたので、一応撮ることにしました。
NTT東日本の応援は過去に最優秀応援賞も取った事があるらしい、非常に統制の取れた応援なんですが、もう流れからして完全の東京六大学野球の応援団のコピーっぽい言い回しからして、応援団のOBが数多く入社してるのかな?という感じです。
そしてブラバンの演奏が始まって、最初の出だしの音を聞いて、「あっレベル高けぇー」と感じる演奏。大企業の吹奏楽団なんかは音大出ても音楽の道に進めない人達の就職先にもなってるらしいので、なるほど感があります。
チアは7人いて、1人がリザーブで残りの6人が演壇に立ちます。男性のリーダーと交代で立ちますが、男性リーダーの立ってる時間が長いので、チアが立ってる時間は少な目な感じがします。それにしても金色キラキラの衣装は少し疑問符。
チアの衣装は後半からは青基調のオーソドックスなタイプになりました。
こちらは反対側の東京ガスの応援団席で、バンドは30人位でしょうか?NTTと比べると明らかに少ない感じがします。
しかし野球の試合では東京ガスが初回から点を重ねて一方的な展開に、NTTは昨日の4時間を超える延長戦で疲れたかなということでしょうか?
さらに応援曲も短調な曲で応援するもんですから、悲壮感が漂い、途中で帰ってしまう社員も。
過去の動画などを見ていると、得点時には神輿を担いだりして大盛り上がりだったようですが、感染症対策で自由な応援スタイルが取れない中での試合終了となってしまいました。これで東京ガスが勢い着いたのか、翌日の決勝では初回から点を取ってホンダ熊本の追撃をかわして初優勝しました。
ボロ負けに重たい短調な曲の応援を見て、どっと疲れがこみ上げてきます。
2つの企業の試合を見て、やっぱり明るく楽しい応援が重要だと思いました。全く自分に関係のない企業であっても、応援したくなってきますもんね。
来年以降はまた大きく開催日程が変わりそうで、大阪で開かれる社会人日本選手権だと近場なので観に行ってみようと思います。
動画編集を優先していたため、記事を書くのが一週間遅くなってしまいました。