六甲1号の出撃にっき

撮影ロケの出撃模様のほか、日々の雑感なんかも綴ったものです。

さよなら ムーンライトながら

2021-01-25 | 交通その他
 1月22日、遂にその時がやってきた。
 JR東日本・東海が、今春は東海道線の夜行臨時快速の〔ムーンライトながら〕の運転は行わず、事実上の廃止となる事を発表しました。
 昨年夏に武漢肺炎パンデミックに伴って臨時列車の運転を取りやめて以来、夏冬続けて運休となったが、使用する185系車両の引退に伴って、列車そのものも無くなるかたちとなりました。高速バスの台頭、LCCの拡大に伴って利用者が減り続け、2018年にムーンライト信州の運転が終了して以降は、唯一となったムーンライト号の系譜ですが、本運転はもとより、さよなら運転など何も行わない形でひっそりと無くなる廃止のお触れでした。

 .大垣夜行からの伝統列車
 古くは国鉄時代に、この大垣夜行の全身となる、東京-大阪間の鈍行列車が昭和43(1968)年に一度なくなりかけたのですが、当時はまだ東名高速すら全線できておらず、長距離客は新幹線か在来線の急行・普通に頼るしかない時代でした。東京ー大阪間の客車鈍行を廃止する発表に対して、利用者から反対の声が多数上がり、当時の国鉄総裁の一言で列車は東京-大垣間の電車として運行する形となって、急行用の153系が使われました。

 私が初めてこの大垣夜行に乗ったのは中学3年生だった昭和55(1980)年の夏で、当時はまだ青春18きっぷなどが無かった時代でしたので、東京ミニ周遊券で乗ったものでした。
 その後高校2年、昭和57(1982)年の春に「青春18のびのびきっぷ」が発売されてからは、5月末・9月20日までの有効期間だったので、何度も使って旅行をしていました。当時のダイヤでは、上り列車は名古屋を21時過ぎに出て帰宅のサラリーマンで立客もでる程なのですが、刈谷で半分近く降りた後も徐々に各駅で降りてゆき、豊橋に着く頃には車内はガラガラで、以降は東京まで1人で1ボックス占領なんて事もあり、最高の夜行列車旅ができたものでした。
 翌春から青春18きっぷに名称が変わって有効期間も短くなった後は若干利用頻度も減りましたが、それでも関東方面への出撃時にはよく使いました。
 車両も165系に変わり、12両→11両と1両減車になりました。これは東京方の増結車両が153系時代の4連からクモハ165を含んだ3連に振り替えたことによるもので、モハ164は800番代が入っていたので、中央東線からの配転かと思われます。
 口コミで18きっぷの人気が広まり、多客期には積み残しが出る事も見られたため、救済する臨時電車を並行して運転するようになり、JR東海からは神領の165系が、JR東日本からは田町・三鷹・新前橋の165・167系を動員した8~9両編成が運転されました。
 その後JR東海が165系を廃車したため、東海持ちの救済臨は神領の113系10連が入ることになりました。一度大垣から上り列車に乗った時ですが、大雨で1日運休したために運用順序が狂って、本来167系の運転日だったのに113系に当たってしまい、最悪の夜になった事もありました。

 しばらく165系での運行が続いたのですが、寄る年波には勝てず、車両の置き換えを機に全車指定席(一部区間は自由席)制の列車に生まれ変わることとなり、快速〔ムーンライトながら〕号として生まれ変わりました。

 .ムーンライトながらとして

 平成8(1996)年にJR東海の373系9両編成を使っての運行が開始され、持ち区も大垣電車区から静岡運転所持ちとなりました。このため、東京-大垣間の運転の他に静岡-東京間で車両の送り込みを兼ねた普通電車も1往復運転されていて、豪華普通電車としても重宝されていました。
 この9連の普通電車は本来目的のMLながら号が臨時列車に格下げになった後も2012年まで定期列車として静岡-東京間を走っていました。

 運行開始からは小田原以西の自由席区間には繁忙期には夜通し立客が出るほどの盛況でしたが、2002年の高速バス規制緩和で夜行高速バスが出現してからは、シーズンオフの特に平日には空席が目立ち始めました。
 上の写真は2004年6月、平日の下り列車にて朝5時頃の車内。閑散期だと乗っているのは1両に20名程度ぐらい。

 また陳腐な救済臨を特急用の183・189系に置き換えてMLながら91・92号として全車指定制としました。
 上の写真は東京駅で並ぶ臨時MLながら92号と、折返し静岡行き普通となる上りMLながら。

 特に下りのMLながら91号は東京駅での本列車の並び列との混雑を避けるために、品川駅始発となりました。

 そして2009年には遂に臨時列車に格下げとなり、車両もJR東海からJR東日本の波動輸送扱いとして、2003年から運転されていた臨時のムーンライトながら91・92号用の183・189系モノクラス10両編成がそのまま充当されるようになりました。
 この183・189系で運転されていた頃が居住性としてはやはり最高の時代であったと思います。特に東京寄り先頭車は床が嵩上げされて振動音も静粛になった最高の車両でした。

 なおこの頃から私の旅のスタイルも変わり、前日になるべく現地入りして休むようにした旅程を組むようになったので、ほとんど乗らなくなりました。
 そして車齢が高くなった事からわずか4年後の2013年に185系大宮車4+6の10両編成への置き換えが行われましたが、185系に変わってからは更に運転日数も減った事から、乗る機会にも恵まれず、とうとう1度も乗らずに終わってしまいました。

 このような夜行列車がなくなることで、ますます効率化だけを追い求めたせせこましい移動という形だけになり、楽しい旅の仕方がまた1つ減った感が否めません。次回の記事ではそのような事を書いてみようと思います。
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外食チェーンの利用実績

2021-01-19 | 日記
 先日飲食店についての記事を書きましたが、自分がどれ位の利用をしているか、かけ~ぼから実績を拾い出してみることにしました。
 集計期間は過去5年間の2016~2020年で、割と全国的に知名度があるお店(一部地方ローカルあり)の利用回数で、立食・持ち帰りを除き5年間に5回以上の利用(松屋は下記の事由で掲載)、一度も訪れていない年は空白になっています。

  撮影スタイルの変化が利用店舗にも影響
 この中で特徴的な点を拾い上げてみますと、大幅に数字を上げたのがPRONTOで、2019年の利用開始から一気に数を増やしていますが、これは都市型撮影(YouTube動画の「電車くるくるシリーズ」)のために、特に東京・大阪での朝の滞在が増えたことに伴うものです。462円でヨーグルトと野菜サラダがついたモーニングセットが食べられるので、これによって朝の時間帯に全く行かなくなったお店があります。
 同様に都市型撮影・滞在に伴って特異的に増えたのが、松乃家とステーキガストの2店舗で、松乃家に関しては大阪難波・近鉄八尾・JR蕨 この3店舗で9割を占めます。またステーキガストに関しても、2018年の8件中5件が与野の店で、関東遠征特需によるものでした。

 逆にクルマで遠征する時によく利用していたのが「まいどおおきに食堂」です。この食堂チェーンは全国に店舗があり(青森・秋田はその後閉店)、普段の生活に近い和食が手軽に食べられるお店として、よく利用していましたが、立地がだいたい駅からは離れた場所で、車での来店を想定した店が多い事から、車で遠征する場合に利用していましたが、そもそもの車で遠征する機会自体が減ってしまった事から、大きく回数を落とす結果になりました。

 松屋&松乃家、ガスト&ステーキガストは業態が違うので別掲載にしましたが、牛丼屋→豚かつ屋、一般ファミレス→ステーキ特化店舗への移行が見られます。次の5年では松屋・ガストともに掲載から消えるかも知れません。

  パンデミック流行下でも減らず
 2020年は武漢肺炎のパンデミック流行に伴う緊急事態宣言が出された事で、職場からも不要不急の外出を避けるようお触れが出されたため、3~5月での利用が大幅に減ったのですが、その反動か6月以降はそれなりに外食も利用していて、2017・2018年よりも外食回数は多い結果に終わりました。
 年間の合計回数を書き忘れましたが、最も多い2019年が144回で、最も少ない2017年が77回、昨年2020年は101回と2019年に続く多さでした。
 2021年も初頭から緊急事態宣言が出されて、2月初旬までは遠征に出るなという環境ですが、解除後はまた以前のように出掛けられるかな? そもそも撮影対象になる車両自体が消滅しているので、その辺の変化も出撃回数に大きく影響する可能性があります。
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飲食店がつぶれる

2021-01-16 | 食べもの
 関東1都3県に続いて、東海・近畿・福岡などの2府5県も緊急事態宣言を行うことになり、20時以降は飲食店を閉めろという御触れが出るため、レストランなら19時か、牛丼やうどん程度なら19時半ごろまでにお店に入らないと満足に食事ができません。
 実施期間は約1か月間だから、昼間に食事するか、それが出来なければ我慢しろという体なのか。
 確かに数人でテーブル囲んで酒も入ってワイワイ盛り上がるグループもいるので、こういう奴らを締め出さないと感染爆発を止める事は難しいだろう。しかし、今回は県単位で一律に全飲食店に対する時短要請のため、持ち帰り・デリバリーでしか対応できない業態にとっては死活問題です。今回は飲食店だけでなく、映画館や劇場などの施設も対象になるので、影響範囲は広くなるでしょう。
 その反動の現れなのか、逆に昼間にお店が混雑して『密』になる現象が東京などでは起きており、時短営業の効果に早くも疑問が持たれています。
 感染者数発表のカラクリを含め、数の増減に一喜一憂したり、マスゴミの最多!最多!と大喜び扇動にも動じないようにする心掛けが大事です。

  閑古鳥のファミレス
 既に夜間の時短要請が出ていた12月の時点で、一時回復していた客足も下降気味に推移していました。
 12月といえば、外食産業にとっては最も稼ぎ時の月だとは思いますが、どこも冴えないどころか、例年の何分の1ほどの落ち込みでしょう。
 そこへ更に客足を減らすような宣言が出る訳ですから、もう耐えられなくなり、倒産する店も増加が予想されます。
 今回の時短要請の救いは、1日6万円の協力金で、小規模な夫婦で切り盛りしてるような食堂などのお店などであれば、月180万円入ってくる訳ですから、意外と耐えれるかも知れません。しかし、レストランのような規模の店であれば家賃負担だけでも相当な額になり、4時間の時短は非常に厳しい。家賃の高い大都市だけでなく、私が住んでるような地方の町でも閉店する店を目の当たりにします。
 最近利用たお店でのお話。

 和食さと にて

 時々行く隣町のイオンタウン前にあるお店ですが、ちょうど通りかかった所、店の前に1台も車が止まっていなかったので、もしやと思って見たら、店の中は誰もお客がいませんでした。夜の21時過ぎでしたが、少し前なら23時を回ってもお客がいたのに、完全にゼロなので、これなら躊躇う事なくお店を利用できるとして食事をすることに。和食さとについては数年ぶり位で、初見に近い状況だったので、見た目に色合いが良さそうな膳を注文しました。写真の左手前のグラスに入ったのは食前酢。
 徒歩でのお客もおらず、本当に私だけでした。店内の様子の写真は撮れないので、食事のみ撮って(摂って)ドリンクバーも付けて1時間半ほど滞在しましたが、結局お店を出るまで誰も入って来ず、寂しさが漂っていましたが、この前の3連休最終日の1/11の夜にまたそのお店の前を通った時は、見た感じで15人位で賑わっていたので一安心。

 ビッグボーイ にて

 ビッグボーイは遠征先で割と利用する事が多く、北は名寄から南は高松まで全国何店舗かでの利用をしています。武漢肺炎後はバイキング自体を避けていましたが、11月に地元にあるお店に久々に寄ってみました。
 以前は固い「いちぼステーキ」などをよく食べたのですが、牛ステーキ系のメニューが大幅に縮小となっていて、ハンバーグやチキン類はそのままですが、牛肉系はリブ・カットステーキ程度の淋しいメニュー構成に変わっていました。
 それでもお客さんが少ないのか、何とかお客さんを呼ぼうと「平日夜限定」で、通常なら1660円するトリプルグリル+バイキング+ドリンクバー組み合わせが1200円(税別)で食べられるフルセットメニューがあるので、その後も年末と年明けの平日に2回ほど行きました。
 特に年明けの平日に行った時には、20時過ぎに入って2組ほどいたお客も、私と入れ替わるように出ていき、料理が来た頃には完全に貸し切り状態になり、21時半にお店を出るまで誰も入ってこなかったので、その日の最後のお客になりました。
 カレー・サラダ・スープは勿論お代わり、デザート・コーヒーで締めて、お腹チャッポンチャッポンの満腹でお帰りです。

 牛丼屋なども含めて全てに20時以降は店内飲食不可(持ち帰りのみ)なので、2/7までの3週間どうしようか成り行きを見守りながらの行動となるでしょう。せっかく17日~22日まで正月休み代わりの5連休になるのですが、どこにも行けないかな・・・
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養命酒? いや養命すッス

2021-01-10 | 飲みもの
 だいぶ前にコラーゲンドリンクの話「リカちゃんは飲み物」で書きましたが、私がよく行く近所の小さな食品スーパーで、その商品(TBCドリンク)が置いてある場所の隣に今回真新しい飲み物を見つけたので手に取ってみることに。
 でも実際には6年前から出していて、炭酸入りとか瓶入りから何度かデザインや内容を変えて発売されていたようで、このパッケージになってから2年ほど経つようです。

 養命酒の会社が出していて、商品名は「食べる前のうるる酢」で、写真には2つしかありませんが、緑色のパッケージを入れた3種類の味があります。

 内容は食前酢のようなもので、酢に美容サポート成分を加えた飲み物になっていて、食物繊維なども摂れたりするので、野菜不足の人にも足しになるのではと思いますが、後でホームページを見てみたら、
「ダイエットと美容の両方を考えて生まれた女性のためのドリンク」
と書いてあり、50を過ぎたおっさんにとっては疎外感を感じる一文を見てしまいました。
 ありゃ~お呼びでないのかなw

 『焼肉前の1っ本』とか、おっさん達にもお勧めかも知れないのですが、これをおっさん達が嬉しそうにチューチュー飲む姿を想像していただければと・・・。
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2021 謹賀新年

2021-01-01 | 日記
2021 あけましておめでとうございます

今年もよろしくお願いします。

 昨年2月から国内にも蔓延が始まり年を越した武漢肺炎ですが、ある程度の知識を持ち、感染対策をした上で6月から範囲を限っての出撃を再開しました。
 撮る物が段々と減ってきて、2020年後半は近鉄スナックカーばかりの撮影となってしまいましたが、疫病の動向を注視しつつ、今年も去年並みの程度で出撃はしたいと思います。
 溜まった動画の編集が滞っておりますが、こちらも徐々にアップしていきたいと思いますので、鉄道動画館の方も合わせてご贔屓下さいますようお願い申し上げます。

 写真は(左上)成田臨 1月   (右上)只見線キハ40 2月
    (左下)ひのとり 6月  (右下)巨大あひる   8月
 今年の正月は12/31・1/1のみ休み、1/2から仕事なので正月の遠征はありません。
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